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両親・祖父母について語る→日本の社会や歴史を説明すること

先々週、
グループに分かれて、お互い両親や祖父母について話し合うという企画があった。
する前はだるいなあと思っていたのだが
これが実は非常に興味深いプログラムだった。

というのは、両親や祖父母のライフスタイルや価値観を説明するには
その背景にある日本の歴史や社会の変遷を説明する必要があるからだ。
「なぜだ?」と聞かれるとその理由を考えなければならない。
どうしてそうなったのか、世界中のみんなに説明しないといけない。
それを説明するうちに日本の歴史が明確になっていく。
さらに他国の歴史を聞いていく中で
実は同じように苦しい時代があったことそして今があることが自然に理解でき
世界の現状を聞いていく中で
お互いの歴史や文化について理解が深まる非常にいいプログラムだった。
想像以上の効果に感動した。

このワークショップのために事前に配布された設問は以下の通り
・家族で誰が一番上の立場ですか? その人はどのようにその立場を示しますか?
・男女の役割の違いは何ですか? 祖父母、両親、おじ、おば、兄弟・姉妹ではどうか
・家族で誰が働いてますか? 彼らはどこで働いてますか? 
・家庭内で何が大きな役割を果たしてますか? 何が重要な指針ですか? 宗教?政治?金?仕事?教育?健康?遊び?子ども?年配者?
・子どもの教育はどのように行われましたか?祖父母や両親に関してはどうですか?

これらの設問に答えるために
私は多くの日本人にとって宗教が重要でない理由や
働きまくった両親世代の背景
農村文化やその解消に伴う核家族化
などなどいろいろなISSUEを説明した。
そして、江戸時代から現代ぐらいまでの時代の変遷と
それに伴う人々の変化
天皇と宗教とその変遷に伴う人々の意識の変容
税金や米文化や小作農まで
そして自分たちが育った背景まで

これを英語でやったものだから
ぼくの頭はオーバーヒート
4時間のうち最後の1時間は思考停止状態に陥った。
まだまだ英語のトレーニングが足りない。
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民主主義における非常に重要な基盤!!

今日のデンマークの社会のクラスで街の図書館にいった。
*写真は図書カード

はじめに図書館を管理している人(この仕事なんていうんやっけ?)が
話をしてくれた。

一番初めの言葉に驚いた。
「図書館は民主主義社会における非常に非常に重要な基盤です。」

ここヘルシンガーは人口約6万人の町。
そんな小さな町の図書館の管理人から
そんな言葉がいきなりでてくるとは想像もしなかった。
同じ施設(ハード)でも
こういうコンセプトとか目的がしっかりしていると
その運用や役割はぜんぜん変わってくると思う。

実際、デンマーク社会のすばらしいところは
このように一つ一つの当たり前の目的を
しっかりとみんなが認識してることから実現していると思う。
非常に注目すべきところだ。

ちなみにこの図書館。
英語の本はたくさんあるし、
CDはクラッシクなどはもちろんロック、テクノ、ヒップホップまであるし
ビデオ・DVD映画はハリウッドからヨーロッパ物まで多種多様なものがある
そして、ドラゴンボールや千と千尋の神隠しもあった。
やはりアニメは世界に誇る日本の文化なんだ。
ちなみにとなりの部屋のアメリカ人は日本のマンガばかり読んでいる。

そして、国全体で図書館ネットワークがしっかりしており
日本のように地域ごとに情報が分割してたりはしない。

ここでも当たり前のことが当たり前に実現されている。


ちなみにこの日前からずっとほしかったCDを借りた。
今聞きながら書いてたんやけど、ほんとうにかっこいい。
アドヴェンチャーズ・イン・ブラック・サンシャイン インコグニートアドヴェンチャーズ・イン・ブラック・サンシャインインコグニートポニーキャニオン 2004/07/14
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Montebelloというコミュニティー

今日は「デンマークの社会」という授業で
学校周辺を見学に行った。

その中でMontebelloというところは非常に興味深かった。
一見いい感じのマンションが立ち並ぶところかと思うと
そこは一つのコミュニティー

200年前に建設された王族のリゾートの建物を
中心として結構広い土地に多くの人のマンションがある

そして、その歴史ある建物では
学校があり、図書館があり、コンピュータールームがあり
カフェがあり、朝食なども取れる
英語、ドラマ、イタリア語、フランス語、コンピューター、スポーツ
などなどのクラスがそこで取れる。もちろん無料。
そこに住む人々の公共施設として、またハブとなっているようだ。

歴史ある建物を中心としてある点や
非常に利便性のいい土地にある点や
規模が大きい点など
日本ではないコミュニティーかなと思う。

あまり日本の同様の施設を詳しく調べたことはないが
私の見たことのあるものは
新しい無機質な建物
街から離れた場所
規模は小さく孤立感があるというイメージだ。
そうでないものも日本にはあるのだろうか?

おもしろそうなのでもう少し情報収集してみようと思う。
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ドラマ~感性を全身で表現する~

「ドラマ」という授業がある。
はじめはドラマを見て、そこから文化を比較するのかと思ったら違う。

この授業では体で何かを表現する授業。
こんな授業聞いたこともない。

でこれがおもしろい。

しかも、かなり計算されて
授業が設計されており、感心した。

まず今日はアイスブレイク。
自己表現をするためにはこのアイスブレイクが重要だとおもう。
ちなみに、アイスブレイクは単なるゲーム、
フルーツバスケット、古今東西(山の手線ゲーム)的なもの、それでまず盛り上がる。

次にアイコンタクトしながらその人のところに歩いていいき
受けた人は、またそれを次に送っていく。
競走とか出なく、メンバーのコミュニケーションをするためのエクササイズ。

次は、職業あてゲーム
二つのチームに別れて、片方が何かしらの職業をボディーランゲージで表現し
それをもう一方があて、あてられたらその瞬間に当てられたチームは逃げる。
宛てた方は追いかけるというゲーム。
まず決められた簡単な表現を体でここでして行こうという狙いと思う。
さらに走ることで全身運動をここでして
体をほぐしている。

次に、4人一組となり
一人目が好きなポーズをとる
で次々にポーズをとっていく。
例えば、憶えてる範囲で言うと
まず一人の女の子が三角すわりをして、うつむく。
それに対して
二人目がどうしたというリアクションをとる。
三人目もどうしたというリアクションをとる。
4人目が三人目に連れられた子どものポーズをとる。
次にそれを見てまた一人目が何らかのポーズをとっていく。
それぞれ思い思いのポーズをとり、
ここでは一切話していけない。
いままでのアイスブレイクがあり
かなり個性が出てて面白かった。

次は同じようだがポーズでなく
機械的なシンプルな動きをとっていく。
一人が手で歯車を回すようにぐるぐる回す。
二人目がその歯車に反応して手を前後させる
三人目が一人目の背中を左右交互の手でタッチする
4人目が一人目のTシャツを脱がしたり、着せたりを繰り返す。
次に一人目がくるくるまわりを走り出す。
二人目がいすに座って足をばたばたさせるなど
おもいおもい自分の感じたこと
つまり自分の感性に基づき体を動かしていく。
しかも、全体の連帯感の中で。

これができるのもいままでのウォーミングアップがいきている。

次にみんなで一人の体を持ち上げで
ベルトコンベアのように運んだり
体重を完全に預けて目を閉じて、揺らされたりする。
これは体重を預けるというのはかなり相手を信頼することになる、
さらにスキンシップがます

これは次回の授業へのつなぎといまは思っている。

まとめると
この授業は本当に面白いと思う。
というのは、
●自分の感性に基づき
●仲間との連帯感を感じながら
●全身を使って表現する。
ことが実践されているからだ。

コミュニケーション、チームワーク、自己表現という
組織に必要なものが
デスクワークでなく、全身を使って行われていると感じた。
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主体的学習

午前中のひとつの授業は
北欧地域の様々なことに関する授業

感心した点がひとつ
先生が北欧に関する何が知りたいか尋ねると
それぞれの生徒が自分の興味がある分野をそれぞれ言っていたこと。
北欧の歴史が知りたい。
福祉が知りたい。
教育が知りたい。
国民性が知りたい。
EUと関係性を知りたい。
文化の比較をしたい。
環境がしりたい。
経済成長の理由が知りたい。
とぽんぽんでてくる。

それぞれが様々な興味=モチベーションをもって
主体的に参加している。
これこそまさに学ぶ原点。

学習とは与えられた義務でなく
人間の内的な動機、つまり学びたい、知りたいという気持ちから
本来行われる自発的活動何だと思う。

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ゆとりが育むデンマーク人の国民性

脅迫的広告
http://blog.goo.ne.jp/knymst/e/7fd9dce4b5236cb458d5a92a7f3266ca
デンマーク人の週末
http://blog.goo.ne.jp/knymst/e/552c1c07036511bd62f13c16169aef23
JONASの家
http://blog.goo.ne.jp/knymst/e/a0a4791c5514f1c934ff0392890f3f33
育児休暇
http://blog.goo.ne.jp/knymst/e/5ca24c628d83d98f91d22f52975b6e72
衣食住
http://blog.goo.ne.jp/knymst/e/9368d1c130ae11bb5f2658f943b63e81
にも書いたようなゆとりが

デンマーク人の国民性の考察@バー
http://blog.goo.ne.jp/knymst/e/c9a21d6de18416c56b089fdfe4a3fb7d
デンマーク人のスポーツ感
http://blog.goo.ne.jp/knymst/e/aaa925565aeec3351d2487b2d9d25afa
地域教育@デンマーク
http://blog.goo.ne.jp/knymst/e/517944d4b43584abb747f3fc1f6dbf61
などの国民性につながるんだろうなあとつくづく思う。

本当にデンマーク人は心にゆとりがあって優しいし明るい。
それでいて、一人当たりのGDPは世界トップクラスの経済的にも非常に豊かな国。

いまのところいいところしか見えないなこの国。
普通これぐらいの期間滞在すると
いいところもいやなところも見えてくるんやけどなあ・・・

またデンマーク人のレポートに関しては
Mayaさんのブログに本当に共感できるものがありました。
http://blog.livedoor.jp/mayapo/archives/50103612.html
私はちょっと感動してコメントをかきまくってしまったほどです。
Mayaさん長くてうっとうしくてすみません・・・
ぜひ皆さん読んでみてください。

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Breakthrough@Self Expression

次に粘土。
創りたいものが全然ないので
紙の上で粘土こねくり回して
子供みたいに遊んでたら紙が破れてしまった。

で、おっこれブレイクスルーやって思って
指で粘土をかきわけて紙を破ることで
ブレイクスルーを表現したかった。

というのも、デンマークに来たひとつの大きな理由に
自分のメンタルブロックをブレイクスルーしたかったから。
ブレイクスルーは大きなテーマだし。
まあイメージどおりにはできないけど
とりあえず人に伝わらなくても
自分を表現して楽しかった。
子供時代から含めて絵や粘土でこんな経験したのは初めて
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Penetration@Self Expression

うまくできるかどうかきにせずかきたいものを書いた
表現したいものをかいた

周りは変な目で見てた。
みんななにかしらちゃんとしたわかるものかいてたからね。
でも、先生はかけるやんっていってくれたし楽しかった。
自分をしたいことをするのは
楽しい。
他人の評価なんていいんだ。
うまくつくろうまくつくろうとしてただから楽しくなかったんだ。
下手でもいい、やりたいことやればおもろいねんな。

ちなみにかいた絵は
コンテっていうものを遊びながらかいたもの。
疾走感を表現したかったけど、まあぜんぜん。

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あそんでればいいよ@Self Expression

今日はセルフエクスプレッション・クラスのオリエンテーションがあった。
絵を描いたり、粘土でなんか作ったりしたりする日本で言えば図画工作

はっきりいって不得意だ。
だから、きらいだった。
今日まで。

なんせ指が不器用だからしたくてもできないし。
弟はかなりできるんだけど
なぜおれだけってコンプレックスあったな。

で、今日のクラスは
まずコンテで好きなものかいていいといわれたので
コンテっていうものであそんびながら
なんとなくかいた。

で、次は粘土
好きなもの作っていいのだけれど
作りたいものなんかない。
みんななんかしらありきたりなもの作ってるけど
私はしたくない。
で「つくりたいものない」ってTeacherにいったら
「あそんでればいいよ。またそのうちつくりたいものがでてくるよ」
っていわれた。

これは衝撃的だった。
幼少のころなにかちゃんとしたものを作らないといけないという
義務が常にあった。
うまく作れない僕はいつもふざけて
適当なものを作っていた。
おもしろいわけがない、すきになるわけがない。
一言の重みを実感した。

で、遊んでいるうちに創りたいものが出てきて創った。
それは次の記事で
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地域教育@デンマーク

日本では学校教育の崩壊が叫ばれているが
実は家庭教育と地域教育が最も失われているということをよく聞く。

ここデンマークで今日地域教育について感じたことを書く。

シティバイクを乗ってラグビークラブがある街までサイクリングしていた。
実はシティバイクはコペンハーゲンの中心街しか乗ってはいけないことになっているが
少ししかでないしまあいいかという軽い気持ちで乗ってでた。

するとすれ違うデンマークの人たちがみんな変な目で見る。
ルールを守らなかった自分を後悔した。
そして遂におじいちゃんが注意兼教えてくれた。
ここは乗ってはいけないだと。

このように日本人の旅行者にさえ、
地域としていけないものはいけないと明確に注意し教えてくれる。
きっとこどもたちにもそうなのだろう。

子ども達をみんなが地域で教育するというものがこの国にはあるんだな。
旅行者である自分自身も気が締まる。
いいなあこういう地域全体で教育しようという文化。
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