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デンマーク人のスポーツ感

勝利への執着というか義務感、責任感みたいなものが少ないと思う
日本だと失敗した時に、きつい言葉が飛んだり
負けたりした時に「ダメだ。」みたいな焦燥感というか
なんか緊迫した雰囲気になって、失敗を恐れたり
負けたら意味ないみたいな雰囲気になるけど

デンマーク人はそんな感じではない
もちろん勝ちにはこだわるし
それに向けて努力はするけど。
なにがなんでもずるしてでも勝つことに喜びを見出したり
勝つことのみに喜びを見出すということはない感じだ。

なので負けても、暗い雰囲気や
失敗してもきつい言葉が飛びかったりはしない

ちなみに私の所属しているラグビークラブは
デンマークで3年連続1位
デンマーク代表も数多く所属しているクラブである。

とはいっても確かにデンマークのラグビーレベルは低い
しかし、レベルの低さとこのスポーツ感は関係ないと思う
日本で低いレベルのラグビークラブとも違うし
このクラブとと同レベルのイングランドのクラブやアイリッシュのクラブも違った。

勝利のみに価値をおくことで
ストレスや余計なプレッシャーがかかる。
義務として責任として。
しかし、プロでないのに負けたら意味ないみたいな雰囲気になり。
プレイが萎縮し、成長すべき人材ものびのびとプレイできず成長しない。

楽しいはずのラグビーが後悔を残し
後味の悪いものになる。

そういうことが日本ではよくあるように思う。
そして、そのことがスポーツを楽しむという一番の目的を
忘れさせて、スポーツ普及や競技力向上の障害となっていると思う。

デンマーク人のスポーツ感に学ぶことは大いにあると思う。
ちなみにフィジアンも同じだった。

勝利という目標のために努力する
しかし、勝利は目的ではない。
プロではない私たちは目的はスポーツを楽しむこと。

私が高校時代にクラブのメンバーに確認し共有したこと。
そして、目標と目的がしっかりした私たちは
みるみるうまくなり、周囲を驚かすチームとなっていった。

本気でラグビーを楽しむために。
本気で楽しむということは結構厳しいものである。
ちょっとやそっとでは本気で楽しめない。

スポーツそのものを本気で楽しむ。
いたってシンプルだが、日本ではなかなか実践されていることは少ないように感じる。
ここデンマークでスポーツしてつくづくそう思う。
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確かにせやな (hamamur)
2005-08-21 13:17:09
久々ですね。

ラグビー楽しんでるみたいやね。

安松の言うとおり、日本にはスポーツを楽しむ

という文化が根付いてないね。

俺自身もそうやったから、よく反省したし、今もする。



でも、エーコンと出会って変わった。

ラグビーをしたい人が本気で楽しめる。

昔は、本気で楽しむことと、勝利することのバランスが取れていなかった。



そういう意味で、クラブが持つ意味は大きいと思う。



#でも、高校からそれを意識できていたなんて、すごいな。
 
 
 
Unknown (管理者)
2005-08-21 20:25:41
>hamamuraさん

ごぶさたです。

バランスは本当に大事ですね。



ちなみにデンマークはこんな国民性ですが

サッカーで言うとSerieA,ブンデスリーガ、リーガエスパニョーラ、プレミアリーグにその国々の以外の国で一番選手を排出している国なんですよ。

人口やく500万にの国からです。



決してスポーツの競技レベルも低くない

そんな国です。



ちなみに私がその意識をもてたのは

中学時代の先輩、先生、親のおかげだと思ってます。

本当にすばらしいものをもらえました。

感謝してます。
 
 
 
スポーツというべきか・・・ (しん)
2005-08-23 18:07:16
ケンちゃん、こんちわ。ラーンネットのしんです。元気そうで何よりです!よかったよかった。デンマークなライフを満喫して下さいませ。



さて、このスポーツに関しては自分も全く同じようなことを現地で感じました。



僕はスクール外活動で小さな町のサッカークラブに所属して週2回の練習と週末の試合をやってたんだ。日本では小学校から大学まで野球をやってたんだけど(まぁ、下手糞)、どうにも楽しさが、今思い返すとなかった気がする。勝たなきゃいけないプレッシャーだけならまだしも、下手したらチームメイトに何言われるかわからないという必要ないプレッシャーさえあった気がする。メンタル的に自分が弱いのもあるけど、それだけじゃないんだと、デンマークで気づいたよ、うん。



日本で失敗したら「お前なにやってんだ!」と叱咤だけされるとこが、「次ぎあるからOKだ!(Kom igen!)」と激励される。すごく楽になれて、下手なりに得点も何度か出来た。周りの環境でスポーツってのは、もっと楽しく、上手くなれるのかなと感じた。



デンマークのスーパーリーガ(ノアシェラン)に1年間所属した日本代表の川口能活選手はインタビューでもこう答えてたよ。

“失敗したり、上手くいかない時にコーチは、ここをこうしろあぁしろとかはあんまり言わなかった。ヨシカツ、デンマークに来ているなら遊びにいったか?キャンプとか、サイクリングとかデンマーク的なことしなきゃダメだぞ!”と。

一流のプロが一流のプロに対してもこんなことを平気で(いい意味で)言う。



この言葉以降は今の川口選手の活躍をみればお解かりの通り。以前は鬼神の如く、チームメイトを知ったし、自分を責めて悪循環さえおこしていたが、試合中でも笑顔(楽しさを)絶やさない。



自分自身が楽しいか?ってとこが最大の基準になっているんだなと。たぶんスポーツいがいでもね。



と、収集がつかなそうなんで、また。

楽しい情報をまた頂戴!!



しん
 
 
 
Unknown (管理者)
2005-08-23 23:23:32
しんさんコメントありがとう。

そのような経験他にあればもっと教えてください。



私もしんさんが言うように

周りの環境でスポーツはもっと楽しく

そしてうまくなれるとおもいます。



おっしゃるとおり、日本では叱責がきついですね。

それで萎縮してのびないというのはよくあることです。



私が高校時代リーダーだったときに

こういうアプローチをしたことがあります。

足が速くて体もでかいプレイヤーがいたのですが

不器用でパスがマッタクできません。

それをみんなに指摘されるので

それがトラウマですべてのプレイが萎縮して

すべてのプレイがうまくいきませんでした。

性格はまじめで優しいやつでした。



そこで、パスは考えなくていい。

足速いし、体もでかいから

とにかくボール持ったら、走ったらいいと

アドバイスしたら彼はその後がんがん走りまくって

ぐんぐんのびて自信をつけて

ついには攻撃のひとつの起点として

レギュラーを獲得しました。



何よりも速い人は走るのが楽しいだから

そちらにナビればいい結果が出たのです。



長くなりましたが

しんさんが言っていることすごくわかりますし

本当におっしゃるとおり

川口よしかつさんが証明してくれてますよね。

またいいコメントください!!
 
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