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デンマーク人の上下関係

デンマーク人を観察していて
年齢の上下関係に関する面白い場面に遭遇した。

それは、火曜日にクラブのグランドで練習中のこと
ぼくらはコートの半面を利用していて
その半面で近所の中学生(ぐらい)がサッカーを始めた。

デンマーク有数のクラブの練習中に
(このグランドは我々のグランドなので)
隣で遊びだすのもちょっとびっくりしたけど
まあそれはおいといて。

で、中学生の子どもたちが使っていたゴールの後ろは
ちょうどクラブハウスで、そこにはうちののメンバーの自転車が
たくさんおいてあったんよね。
だから、彼らがシュートうつと自転車に当たる。
中学生だからそこそこの威力あるシュート打つから
自転車壊れる。

ということで、
Johnがこのグランドで他にもゴールあるんだから
他のゴールを使うように言った。

ここからがびっくりなんやけど
中学生のガキが(あえてこう書きます。)
堂々と言い返している。
それは反抗とかでなくて、意見として本当に堂々と言っている。
他のところは壁が低いからボールがグランド外にいってしまう。
だから、クラブハウスがあるここがいいんだ。
というようなことを言っている。多分。。

そして、まあそのまま練習続けてたんやけど
Johnがたまりかねて
中学生のところに出向き話をしにいった。
5分ぐらい本当に同じ立場で話し合っていた。
そこでは
自転車がつぶれるから他のところでするようにJohnがいったけど
中学生がそれなら自転車どければいいということで
最終的にはうちのクラブのメンバーが
自転車をどけた。
それは、ガキだから仕方ねーな。というのではなく。
話し合った結果、そっちの意見の方が正しいなと言う感じに見受けられた。

日本ではありえない光景やなと思った。
なんといってもこっちはデンマークナショナルチームのメンバーが
たくさんいるクラブ。
みんなでかいし、もちろん大人。
そんな彼らに堂々と反論なんてしたら
日本ではどうなるんやろーか・・・
私が中学生なら恐ろしくてできません。

そして、このシチュエーションなら
ごちゃごちゃゆわんとやれ!!っていわれそう。
何度そのことを親にいわれたか・・・

でも、この国では違った。
対等の立場で議論して、年齢に関係なく
いい意見を取りいえる。
それがきっちりできてるんだな。

だいたい日本でまともに議論が
成立している話し合いって多くないと思う。
そこには常に立場の優劣が関係していて
議論しているようで
実は優位な立場の人間がイニシアティブをとっていて
フェアでない場合が多い。

でも、本当によい議論をして
いいものを作るには
対等の立場でブレストして
まとめていく必要がある。

これはスキルなので
訓練すればできる。
日本にも真の意味での話し合い・ディスカッションすることを
しないといけないと思う。
政治家とかがガキのけんかみたいな
国会答弁してるようではだめよなあ
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脅迫的広告

常々日本の広告は脅迫的と思っている。

例えば、日本の電車の広告。
ファッション雑誌なんか、ほんと脅し的キャッチコピーで
消費者を刺激していると思う。

「きれいになるための・・・」
「できるビジネスマンの・・・」
みたいなキャッチが飛び交い

「AとBあなたはどっちを選ぶ」キャッチなんて
別にどっちでもなくていいのに
いかにもどっちかでないとだめみたいな感じがする。

ほんとうに日本の雑誌やCMなんかみていると
ほとんどそうしないといけないように消費者を思わせるようにできており
消費をしなければならないと脅しているように思う。

また、週刊誌の電車の吊り広告なんて
金欲や性欲を本当に暴力的に駆り立てるような内容ばかり
この過度の刺激による社会のストレスってすごいと思う。

売る側はノルマがあり、売るのに必死。
買う側も常に消費行動を刺激され
買っても買っても
物質的に満たされていない心理状況に追い込まれている。
そんな社会だと私は感じる。
ぜんぜん精神的に豊かでないように思う。

実際デンマークにきて
そういう社会からの刺激がなくなっていて
すごく楽に感じる。

あれに目にすることで
どれだけ満たされてない気持ちなっているか
ゆったりとした満足した精神状態になっていないか
デンマークに来てそれを見ない生活になり初めてわかる。

これは別にデンマーク語の看板なんてわからないからでなくて
そもそもそんなに広告なんてそれほどないし、
あってもビールか映画の広告ぐらい。

環境が人間に与える影響って重要だと改めて思う。

しかし、少なくとも日本の電車の吊り広告
公共の場所でのあの低俗な内容のものは何とかしてほしいと思う。
極めて不快だ。
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デンマーク人の週末

土曜日はJONASとのコペンハーゲンのバーにいった話や
http://blog.goo.ne.jp/knymst/e/c9a21d6de18416c56b089fdfe4a3fb7d
トニーの誕生日パーティー
http://blog.goo.ne.jp/knymst/e/04178cfe2161e94bf0d138616265720e
からもわかるようにデンマーク人は土曜日の夜は本当に楽しむようだ。

しかし、日曜日はいつもにぎやかなデンマークのストリートの店も90%が閉まりひっそりとしている。
大手スーパーまでが店を閉める。
土曜日は遊び、日曜日はゆっくりする というのが
本当に街全体で行われててその文化が根付いているのがわかる。

本当にゆとりがあって、豊かだなあと思う。
これが日本だと日曜日は店は稼ぎ時ということで開店しまくり
みんな休みということで街にくりだし繁華街はすごい盛り上がり。
やすみどころか疲れるばかり。

ラグビーに関しても土曜日ゲームがあり日曜はオフ。
日本では土曜が練習、日曜がゲーム。
これでは家族との時間も休み暇もない。
日曜日は何もしない、街全体で休む。
本当に体験してみていい文化だなあと思う。
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Jonasの家

JONASは学生ですが友達とシェアしてすごい広いマンションに住んでます。
4DKで一部屋は10畳ぐらいはある。
街の中心でしかもアンティークな建物ですごい雰囲気のあるマンション。
これで月6万やって。
しかもインターネット代とかもろもろ込みで。
ありえない。

なんなんだこの日本の住環境との差は。
インテリアもかなりいいものがある。
まあだってインテリアびっくりするぐらい安いから
これぐらい揃えるのはたいしたことないと思う。

聞くと別に特別でないという。
豊か過ぎる住環境。
20代前半でこの住環境ってありえない。

こんな家に住んでみたいなあ。
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デンマーク人の国民性の考察@バー

クラブのメンバーのJONASとコペンのシティセントラルにあるバーへ
ここはすごく安くて、ビールが一杯15クローネ
ちなみにコンビニでコーラが12クローネ

で立地はILLUMSのすぐそばという繁華街ど真ん中という立地。
ということで、デンマーク人の学生たちにすごい人気らしく
実際このバーは明け方まで若者であふれかえっていた。

でそんな地元の若者が集まるバーに連れて行ってもらったのだけど
飛び交う言葉はデンマーク語でまったくわからない。

JONASはしゃべりかけられ、しゃべりかけている。
私とJONASは優勝メダルを下げてたのもあり、
(JONASにつけとくようにいわれたので・・・)
私にもたまに英語で話しかけてくる。
みんなアジアの旅行者にも気軽に話しかけてくるほどフレンドリー。

しかしどこで会うデンマーク人も嫌な感じがしない人ばかりだ。
差別、序列、支配欲、排他主義など微塵も感じない人ばかり
しかも、みんないい笑顔でそれぞれの人生楽しんでいるという感じ。
本当に好青年が多い。

ということで酒の勢いも借りて
その辺のデンマーク人に話し掛けまくってみた。
すると本当に普通に話しができて楽しい。
いいやつばかりだ。
ちょっとしゃべるとすぐ盛り上がる。
なんやかんや酒もすすむ。
また盛り上がる。

他の国のバーではこんな感じではなかったと思う。

デンマーク人って
明るくて友好的で本当にイイヤツが多い。
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トニーの誕生日パーティ

今日はクラブのトニー40歳の誕生日パーティーが
クラブハウスであった。

セブンスから遠路はるばる戻ってきて
到着したのは22:30
こんな遅くまでトニーの両親も含め
たくさんのミドルな(中年の)人間がいたのにびっくりした。

トニーとは初対面だったし
クラブ関係者とはいえもちろんトニーの友人たちも
初対面の人ばかりだけど、ほとんどの人と話しをした。

みんな話しかけてくるし、フレンドリーなので
私もどんどん話しかける。
本当にみんなナイスミドルって感じ。

デンマークなんて日本人の旅行者なんて珍しいのに
なんともなしに話す。
本当にいい人たちばかり。

しかもなぜか、ビールとかリキュールとか飲み放題でただ。
しかも、お腹すいたといったら、
ステーキとポテトとかまで作ってくれた。
その他お菓子は余るほどある。
JONASが日本語で乾杯ってどういうか聞いてきて教えたら
夜な夜な「カンパイ」ってみんなでいって飲み続けた。

クライフやジョンは0:00ぐらいに帰ったけど
JONASとMORTENと私は3:30までここで飲み続けたんだけど
その間、トニーの友達たちもぱらぱら帰っていったが
半分ぐらいは3:30の時点でまだぜんぜん飲んでいた。
みんな40代以上の夫婦ばかりだけど酒を飲みながらずっと話している。
日本ではあまり見ない光景だなあ。
ほんといいクラブだ。
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デンマーク人のスポーツ感

勝利への執着というか義務感、責任感みたいなものが少ないと思う
日本だと失敗した時に、きつい言葉が飛んだり
負けたりした時に「ダメだ。」みたいな焦燥感というか
なんか緊迫した雰囲気になって、失敗を恐れたり
負けたら意味ないみたいな雰囲気になるけど

デンマーク人はそんな感じではない
もちろん勝ちにはこだわるし
それに向けて努力はするけど。
なにがなんでもずるしてでも勝つことに喜びを見出したり
勝つことのみに喜びを見出すということはない感じだ。

なので負けても、暗い雰囲気や
失敗してもきつい言葉が飛びかったりはしない

ちなみに私の所属しているラグビークラブは
デンマークで3年連続1位
デンマーク代表も数多く所属しているクラブである。

とはいっても確かにデンマークのラグビーレベルは低い
しかし、レベルの低さとこのスポーツ感は関係ないと思う
日本で低いレベルのラグビークラブとも違うし
このクラブとと同レベルのイングランドのクラブやアイリッシュのクラブも違った。

勝利のみに価値をおくことで
ストレスや余計なプレッシャーがかかる。
義務として責任として。
しかし、プロでないのに負けたら意味ないみたいな雰囲気になり。
プレイが萎縮し、成長すべき人材ものびのびとプレイできず成長しない。

楽しいはずのラグビーが後悔を残し
後味の悪いものになる。

そういうことが日本ではよくあるように思う。
そして、そのことがスポーツを楽しむという一番の目的を
忘れさせて、スポーツ普及や競技力向上の障害となっていると思う。

デンマーク人のスポーツ感に学ぶことは大いにあると思う。
ちなみにフィジアンも同じだった。

勝利という目標のために努力する
しかし、勝利は目的ではない。
プロではない私たちは目的はスポーツを楽しむこと。

私が高校時代にクラブのメンバーに確認し共有したこと。
そして、目標と目的がしっかりした私たちは
みるみるうまくなり、周囲を驚かすチームとなっていった。

本気でラグビーを楽しむために。
本気で楽しむということは結構厳しいものである。
ちょっとやそっとでは本気で楽しめない。

スポーツそのものを本気で楽しむ。
いたってシンプルだが、日本ではなかなか実践されていることは少ないように感じる。
ここデンマークでスポーツしてつくづくそう思う。
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デンマークセブンス

デンマークセブンス0813
デンマーク第2の都市オーフスで開催された。

私はデンマークラグビー協会への登録が
間に合わないので参加はできなかったけど
見学とトレーニングのためについていった。

レンタカーで3時間かけていった。
途中、ずっとほぼ平らなデンマークの国土が続く
途中マーティンが
「けん、ここがデンマークで一番標高のたかいところだよ」っていうから
みると、ただの丘。
「???」本気で笑えた。
人の心もフラットなら、国土も本当にフラットだ。

でつくとまたまた芝のクラブ専用グランド
聞くと国が作ってくれたらしい
その奥も工事してたので聞いてみると
サッカーのグランドができるらしい。
すばらしい・・・

ゲーム中は応援
ゲームの間は自主トレ
自主トレ後は応援とビデオ撮影と食事。
(クラブでBBQをして売っている)

で大会の内容だけれど
かなり出場したくなるようなもどかしい試合だった。
まあ結果優勝で、出場してないくせに
あまってたので金メダルもらった。
出場してないからもろても仕方ないねんけど
まあもらえるもんはもろとこかということでもらっておいた。

このメダルがこの晩バーで活躍するとは思いもしなかったのだけれど・・・
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育児休暇

MORTENに
「日曜の疲れきつかったでしょ?俺は1日寝たよ。
 でもMORTENは仕事やもんな」っていったら
育児休暇中と。
しかも9ヶ月デンマークではみんなとるんやって

これならこどももつくろうって気になるよな。
乳母車にこども乗せて歩いている人が本当におおいんやけど
なんかこれ聞いて納得したわ。

育児こそ国の一番の資産への投資やもんなあ
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Beyond the Border

ラグビーを通じて
国境も文化も言葉も越えて通じ合える
そこになにか瞬間的な連帯感がうまれる。
すごいいい。

今日も俺のプレイを見て
多くの人が話しかけてくれた
デンマークのほかのクラブの関係者は会うたびに
「うちのクラブにこいよ!!」って誘ってくれた。
フィジアンは賞賛してくれて試合後熱い握手を交わした、
そしてすれ違うたびに声をかけてくれた。
アイリッシュのチームなんかは助っ人参加を要請してきてくれた。
そして、ラグビーを通じて本当に多くの友達を得た。

みんなこの大会初日は
ラグビーをしている珍しいアジア人を不思議な目でみてるだけで
声をかけてくれるなんてありえなかった。
それがプレイを共有し、それをお互い賞賛しあって
これだけコミュニケーションをとれた。

そして、そうして話してる中で
あるフィジアンの言葉が印象的だった。

実はうちのチームがフィジアンに勝った試合は結構ペナルティーに救われた。
フィジアンにとってはかなり厳しいジャッジだった。
それに関して、試合後あるフィジアンに僕もあのプレイはOKと思う。
厳しかったねというと。
「ルールが少し違ったね。残念だけどIt's Rugby!!」
と。
当たり前やけどなかなかいえないなあと思って感心した。


そして、イングランド、アイルランド、NZに関しては
勝利への執着が強い傾向が見れた。

デンマークはそれよりもプレイを楽しんでいる感が強い。
それほど勝利への執着は強くなくあくまで結果という感じがする。

フィジーはとにかく楽天的。
プレイも試合運びもその後も。
楽園から来たって感じやった。
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