おじんの独り言

写真付きで気まぐれに日記や趣味、感じたことなどを書いてみたい

アシナガバチに刺される、寄生蛾

2017-08-17 16:45:10 | 
今から1週間ほど前、お客の依頼でイヌマキの生垣の剪定をしていたところ一匹のアシナガバチが目の前50㎝位の所をブンブンと飛び回りまとわりついて離れません。
見慣れた蜂なので気にも留めずにいましたが一向に離れないのでうるさくなり持っていた手帚ではたいたところ、1mも離れていないところに巣があったらしく
ワッと10数匹の蜂が飛び出し逃げる間もなくあっという間にブチュブチュと刺されました。右手の手のひら、左手の親指、そして致命的だったのはなんと鼻の頭のとっぺんでした。
その痛いことは言うまでもなく、顔中腫れあがり目も塞がってしまい、大変な目に遭いました。
昆虫好きですので蜂など怖いと思ったことは無く甘く見ていたのが失敗でしたね。これから仕事で蜂を見かけたら巣の有無に注意するでしょう。
仕事は中断となりましたので今日再び行って仕上げをし、ハチの巣は施主の依頼で可愛そうですが撤去し殺処分することになりました。
持ち帰った巣の幼虫などを写していましたが、不思議なことに蜂とは全く異なる小さな蛹を見つけました。それも1個や2個ではありません。
観察した結果から15㎝ある巣の半分以上が乗っ取られているように見えます。巣の縁と白く丸い蓋がされている部分が蜂で、中央部分のシワのある部分は蛾の蛹が居ます。
一体全体どうしたことでしょうか?
初めてのことなので大変興味を引き、調べた結果、これはセグロアシナガバチの巣に寄生する「ウスムラサキシマメイガ」という蛾の一種であることが判明しました。
アシナガバチと言えば、蛾の幼虫などを肉団子にして自分の幼虫に食べさせることで知られています、しかしこの寄生蛾は蜂の巣に巣くってそれとは逆に蜂の幼虫を食べるとのこと。
全く驚きでした。このことに関しては堀野満夫氏のブログに詳しく解説されていました。興味ある方はぜひご覧ください。
題は「セグロアシナガバチに巣食う蛾 : ウスムラサキシマメイガ」です。わたしも興味深く読ませていただきました。

セグロアシナガバチの巣 直径15㎝


アシナガバチの幼虫たち



寄生蛾 ウスムラサキシマメイガの蛹 1㎝程