ことりのあしあと

ほんのわずかなじかん、立ち止まって耳をすませて自分を見つめたい。そんなあしあとをペタペタとのこしています。

財団等による、東日本大震災に関する事業への助成について思うこと・・・

2011年07月15日 10時50分29秒 | NPO
いくつかの活動にたずさわり、
いくつかの団体の運営にたずさわり、
財団等への助成情報は身近なものとしてあります。

助成申請の作業は、
自らのやりたいことを明確にする機会になり、
事業計画を整理していく目安になり、
予算規模をあらわにしていくうえで、
有用なお仕事であると、認識してきました。

そうではありながら、
書類量・事務量の負荷と、
実事業運営にさくエネルギーの配分には
心を配らないと、処理に追われて時間、エネルギーともに
多分にとられてしまいます。


震災後、たくさんの財団が、
これまでの支援の軸を、震災関連にスイッチしました。


思うのです、被災地にて支援にあたっていて、
ほんとうにお金の資源を必要とする活動にとって、
助成申請する余力がはたしてあるのか、と。

目の前の支援に人を力を注ぎ、
日々かわる状況への対応に全力を注いでいるなかで、
お金を得るための書類づくりなど、できるのだろうか、と。


助成要項からは、震災に関わる事業で、とりわけ現地で直接行われる活動に
助成したい意思が見て取れます。

もしそうであるならば、行く方がいい。
どのような人たちがどのような活動をしているのか、
その中から応援したいのは、もっとがんばってほしいところは、どこなのか、
見に行って、ここは、というところにアプローチし、決めていったほうがいい。


被災地の外にいて、
書類を待ち、出てきた書類の中からチョイスするよりも、
助成する意思を生かす支援ができる。


現地の活動に関して直接行って、見て、
チョイスし支出する先を決めていく作業を、
委託してもよいだろうと思う。

見て、数時間を共に過ごせば、たいていのことがわかる。

その労を今、惜しむべきではないだろう。

数年前に比べ、申請事務処理は少しずつ簡素化されてきている。
に、しても書類作成作業である。

半年後の動き方を想像でき紙に落とし込める「いま」であるのか。


支援活動をする人たちへの支援のあり方を、
見直す好機となることを、望む。


********
これまでの経験から、
書類を整えながら、団体の骨組みを見直していくことになること、
会計の適切な処理の方法、事業の遂行の方法を知ること、
多くをまなぶ機会であること、そこで鍛えあげられることが多々あった。
だから、こそ。

こんなところを応援したい、どう応援しようか、
そこに知恵を絞る財団の人たちと出会ってきた、その信頼があるからこそ、
いま、このときのあり方に、一言、と思った次第。


ついでに、言うならば、
震災関連助成が増えるなか、
そうではない事業での助成申請について、
あれこれ書類を作る作業に励みながら、
この作業の大切さを越えて、なお、
いま支えなくてはならない対象があろうことを思うわけです。


震災関連助成、
こじつけの申請が多いことや、
本当に支援したいところから申請があがってこない、
というお金を出す側の声は、
聞き過ごすことができないなぁ。なんて。


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