ことりのあしあと

ほんのわずかなじかん、立ち止まって耳をすませて自分を見つめたい。そんなあしあとをペタペタとのこしています。

ぷうちゃんは考える。おとなとは、どういうものか。

2011年12月15日 22時16分59秒 | 日記
雨あがりの昨日は、とっても寒い朝でした。
指先が凍える。

ぷうちゃん、むむちゃんの持ち帰ったカールおじさんの手袋。
ぷうちゃんが黄色の手袋をはめたのを横目でみながら、
赤色のカールおじさんを拝借。

保育園までの道のり、急ぎ足でしかめつらしく歩くぷうちゃんに声をかける。
「ぷ~うちゃんっ。」
手の甲をパッと見せる。

カールおじさんを見つけてぷうちゃんは
「にゃはっ」
(にゃはっという笑い声って本当にあるんだ)
こういうの、破顔一笑っていうんだ。
冷たい空気の中にぽっとともる暖かい光。

手をさしのべると、満面の笑みで走ってきて
とびつき、ぎゅっと握る。

不意に立ち止まり、ふたたびきまじめな顔で、心配そうに私を見上げる。
「ママ、このてぶくろ、おしごとのばしょにしていったら、おしごとのひとにおこられるかもよ?」

・・・?
カールおじさんの手袋、
おしごとの人に怒られる・・・?

ぷうちゃんの頭の中にはお仕事の場のイメージが、ある。
そして、カールおじさんは、お仕事の場にそぐわない、とイメージしている。
そして、そぐわないものを持ち込むことは、いけないこと、とイメージしている。
そんな「お仕事像」のかけらがぷうちゃんの中にあることに、びっくりだ。


先日は、むむちゃんが字を書くのを
ぷうちゃんは脇からのぞきこみ、しょげたようにつぶやく。
「ぷうちゃんはさ、字がじょうずにかけないんだよ・・・。」
大丈夫だよ、小学生になったら上手に書けるようになるよ。
「むりだよ、おとなになったらじょうずになると思うけど・・・。」
無理とか、大人になったら、とか。

いったいどこで、そんな風にイメージを作り、蓄えていっているのだろう。

4歳の頭の中は摩訶不思議。
4歳の頭の中に、おとなのぷうちゃんが住み始めている。

つくった人の姿が見える、冬もおいしい日々。

2011年12月15日 16時39分12秒 | 日記

高校生の農場の今年最後の収穫は
ブロッコリー。
繁る大木のような、ブロッコリー。
この木なんの木の、ミニチュアのようなブロッコリー。

そして、いただきもののはるこレモン。
自宅にレモンの木があるなんて、なんて素敵なお話。
自宅の木でとれたレモンと、無農薬のミカン。

契約農家から届いたばかりという
虫食いりんごもいただきました。

ぷうちゃんの遠足では、やまちゃんちのキンカン。

今年は春からずっと、おいしいものに恵まれ続けています。
体の中にまっすぐとりこめる贈り物にみちみちた一年。

今年が終わってゆくまで、まだもう少し。
次は何が届くかな。

読書日記12/14-15 三浦しをん『風が強く吹いている』

2011年12月15日 15時50分08秒 | 日記
ううむ、久しぶりの大当たりです。

一分一秒、息をするのさえ惜しんで読みたくなる。
途中で何度も、胸がつまり、手に汗握り、目頭が熱くなったりもして。

最後まで読み終える頃には、感動も感激もたっぷり通り過ぎて
あぁ、良かった、ほんとうに、良かったと、ホッと安心する。

いいんです。予定調和の終わり方で。
そこに到るまでのディテールが、しっかり細かにぎゅぎゅっと
書き込まれていれば大丈夫なのです。

あぁ、良かった。
すっきりしました。

もう、この厚い本を抱えて手放せないままに、
あちこち出掛けずに済みます。


今年の箱根駅伝は、ひときわ楽しみです。
よし、年越しモードだ。

あと少し、今年をがんばろ~。
三浦しをん、ありがとう!!