LITTLEWHEEL Modeler's Diary

モデルフィニッシャー北澤志朗が、カーモデル作りに明け暮れる日々の暮らしを赤裸々に綴ります。

メルセデス・ベンツC111

2007年12月13日 23時03分53秒 | 車関連
今日は朝からずーっとデカール貼りにいそしんでいて、趣味の進展は全く無し。
なので、ちょっと別の話題を。思い込みって奴はオソロシイ、というオハナシであります。

写真のクルマ、メルセデスが60年代末~70年代初頭に開発していた、ロータリーエンジンを搭載したミッドシップ・スーパースポーツのプロトタイプ、C111です。
オイルショックのせいで、結局市販には至らなかったクルマですが、当時は相当に注目を集めていたようで、ミニカーやプラモデルも結構出てるんですよね。

ダイキャスト・ミニカーだとオートピレンやディンキー、マッチボックス・スーパーキングなどがありますが、最近の物だとミニチャンプスの化粧箱入りが有名ですな。
オレンジと黒の2トーンの奴です。あれは実に良く出来てますな。思わず買っちゃいそうになりました。

一方、1/24プラモデルだとLSがよく知られています。数年前マイクロエース(アリイ)から久々にリバイバルしたアレね。銀色のガルウィング開いてる箱絵の奴。
LSはプロポーションの良いキットが多くて、ディティールを今風に作り直せば結構イケちゃうので、発売をヒジョーに楽しみにしていました。
ところが、ホビーショーでサンプルを見て愕然としましたね、アタシャ。

全然似てねえ! つーか、コレってまるで他のクルマじゃん!

スーパーカーブーム物件には良くあるんですよ。実車取材とか採寸とか全く無しで、雑誌の小さな写真から無理矢理デッチ上げちゃったキット。
そういうのって、ある特定の角度から見ると結構似てるんだけど、全体のプロポーションはハチャメチャなんですね。

LSのC111もその類いだったのか、と思いました。市販されなかった試作車だから、実車取材なんかしてるワケないし。なんてね。私の頭の中では、ミニチャンプスの元ネタのアレこそがC111なワケで。

ところがどっこい。どっこいしょ。
夕べ、海外のクルマ画像関係のアーカイブを放浪していて、偶然発見しちゃったんですよ、この画像を。
確かにC111なんだけど、これまで私が知っていた同名の試作車(ミニチャンプスの元ネタ)とは全くカタチが違う。
んでもって「全く似てない」と思い込んでいたLSとはクリソツじゃねーですか。

これはいったい何?

つまり、ですね。C111にはいろいろとボディ形態の違う個体が存在するって事なんだな。で、LSのキットは「全然似てない」んじゃなくて、全然別のクルマをキット化したモノだったのだ!(驚)
ちなみに、この画像を見つけたアーカイブには、他にも形の違うC111の画像が、少なくともあと2種類ありました。開発途上の試作車だから、いろんな形のがあったのね。

ということは、出来が悪いキットだと思い込んでいたLSのC111、実は結構出来の良いキットかも知れないってワケでして。
〆切の修羅場を抜けたら即、マイクロエースのキットをゲットしに行こうと決めました。物欲スイッチ・オン!(笑)


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2 コメント

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ロータリーとかディーゼルとか・・・・ (職人)
2007-12-14 00:33:41
いろいろあった様です。私も好きな車種です。
ちなみにこのキット、オリジナルはMATZ(マツオモデル)と言うメーカーの製品でした。
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初耳です (kitazawa)
2007-12-14 10:19:28
LSのキットはLSオリジナルじゃなかったんですか。初めて知りました。情報ありがとうございます!

ディーゼルは70年代後半のシルバーでロングテールの奴ですね。あれもカッコ良かったですよね。
ロータリー搭載の初期プロトで、ボディ形状が色々あったというのは今回初めて知りました。微妙なディティール違いがあるのは気付いていたんですがね。
300SLとC111とSLRマクラーレンで、ガルウィング3台揃いぶみっていうのをやってみたくなりました。こりゃ来年は個人的にガルウィング祭、かな?
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