きりのみやこ

ソプラノ歌手「みやこ」の音楽する日々

恋と愛について

2014年07月09日 | 音楽のこと
最近久々に連絡を取り合った親友から、

プッチーニのオペラ、「トスカ」のアリア、”歌に生き愛に生き”
をオンラインで検索したら、
「歌に生き」
と入れると、
「愛に生き」と、「恋に生き」
の両方が出てくるけれど、
日本語で、「愛」と、「恋」とはずいぶんニュアンスが違うよね?
どちらが正解か、教えてください。

というメールをもらいました!

多分相当日本人の歌手では珍しく、残念ながら、クラッシックの歌唱においてメインの言語、
「ドイツ語」「イタリア語」「フランス語」
の3つの言語の中で、イタリア語が一番弱い私。。。

きちっとした正解を出すには、相当なイタリア語の能力が求められます。

ただ、共通点の多いヨーロッパ言語のこと。
とりあえず英語で考えてみました。


Love は、愛。恋も・・・Love あえて言えば in love
と、この法則で行くと、
イタリア語で愛は amore 恋は inamorato???

つまり、ヨーロッパの言語では「恋」は、「愛」に関係する。ということかな?と。

日本語はどうでしょう?
「恋」と、「愛」は、密接に関係していると思いますか?

友人は、このテーマで膨大な比較文化論文が書けそうだなんていうけれど、
比較文化まで行かずとも、日本語だけでも十分に深いなぁとおもう私。
とても答えなど出せそうにありません。
ただ改めて、「恋」と「愛」が別々に存在する日本語は、なんて繊細で美しいのかしら!!と思いました!!

ちなみにトスカのアリアの訳は、「愛に生き」が正解でしょう。
理由は詩が語りかける相手は「神」であること。
そして「歌に生き、愛に生き」とはじまり、続く歌詞が、明らかに「恋」ではなく、「愛」を語っているからです。

"「歌に生き、愛に生きる」みやこちゃん”
と言ってもらったので、そのとおりの人生にしたいと、決意を新たにするみやこです。
いい事言ってくれるね~~!
Sちゃんありがとう♪


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