きりのみやこ

ソプラノ歌手「みやこ」の音楽する日々

人と人とのつながり

2012年07月05日 | 社会のこと
古い人間だといわれればそれまでなのかもしれないが、私は人と人は「会わないと始まらない」
と、常日頃から思っている。

そういう哲学のもとに現代社会を見ると、疑問が次がら次へとわいてくる。

実はそれでここ最近、ずっと悩んでいる私。

音楽も、私は「生演奏」をとても大事にしている。
CDを出す事は性に合わない、と思ってもいるし、実際、持っているたくさんのCD達を我が家のオーディオで聴いても、本当にすばらしいと思えるものになんてほとんど出会えない。

私にとって音楽とは、伝えるツール。
音だけでなく、ちっぽけだけれど、私という人間が持つすべてを使って人に語りかけるためのもの。
音だけを取り出したCDはもとより、姿も映る動画でさえ、記録として、自分自身のための勉強、反省、分析には役に立つが、私にとっての「音楽をする」という行為には何の役割も果たさない。

人と人も同じ事。会って、話して初めて「あつきあい」なのではないか。
友達にしても、家族にしても、恋人にしても、会ってはじめて「つながる」のではないか・・・?

確かに今はグローバルな時代で、私も世界中にお友達は散らばっているし、両親でさえも会おうと思ってすぐ会える場所にはいない。
遠い人たちと連絡を取り合うのは本当に便利な時代。
こんな事に疑問を呈する張本人の私も、それをふんだんに利用しているのだ。

でも今現在、知らない土地に来て、知り合いもお友達も一人も近くにいない私が、インターネットや携帯を使って友人たちと連絡を取り合える事で、幸せな生活を送ることができるだろうか?

グローバルな時代、通信の時代は、本当に人と人とが「つながり」を持ち、幸せに生きていける時代なのか?

私の中で、答えは、まだ出ていない。

食料

2007年11月16日 | 社会のこと
最近食料の事がずいぶん沢山ニュースになっていますね。
私が特に気になるのは、輸入食材の問題

これに関してはもちろん、沢山色んな形で報道されているので、ここには書きませんが・・

単純に言って、人間の営みにおいて、「自分の食料は自分で調達する」のが当たり前だと思うのです。
だから、基本的な生命の源である食材を得る場所は、近ければ近いほど良いのかなと
だって、家族が作った野菜に毒が入っているわけないでしょう?
いつも通りかかる近所の畑で、変な化学薬品を使うわけがないでしょう??

他にも理由は色々あるけれど、単純に、それが一番自然だと思うわけです。

ましてや日本は豊かな国で、気候風土に恵まれた住みやすい土地。
北は北海道、南は沖縄まで、実にさまざまな食料の生産が可能な国。
なぜ何ゆえに、食料をわざわざ外国から、多量の資源を使って(原油とか・・・)調達しなければならないのか?
別に私はこの問題に関して、中国がどうの、アメリカがどうのと言うつもりはまったくありません。
それぞれ人は皆、生きるために必死なのだし、またそれが人間のあるべき姿だと思うから。

でも・・・。
牛肉がなければ死んでしまうわけでもなし。
うなぎを食べなければ精力足らずで仕事が出来ないわけでもないのだから、自分達の食べるものは、せめて国規模で、自分達で作ろうよと。国内でとれるものだけを食べて生きる事に、何の問題もないでしょうと、言いたいのです。

そうかと言って、実際に私に何が出来るか、と考えました。
別に今日から、自給自足の生活が出来るわけでもないし、突然何の知識もなく農業始めるのも現実的でない。
でも、我々が意識をして、外国からの食材を買わなければ、自然に国内需要も増え、輸入食材も減るのでは?と、考えます。

食べよう、日本の食材。応援しよう、日本の農家!

ほんのちょっと高くたって、日本製の食材を買う勇気を持とうではありませんか!!