きりのみやこ

ソプラノ歌手「みやこ」の音楽する日々

石川啄木の「初恋」♪

2021年12月14日 | 音楽のこと
東ティモールに来て初めて投稿の動画は、「初恋」になりました。
石川啄木の短歌に越谷達之助が曲を付けたと言うこの日本歌曲。
ずっと前から好きだったし、中学生の時にハマって沢山読んだ大好きな石川啄木の短歌に曲を付けたもの。でも、情熱的でセンチメンタルでロマンチックなこの曲を知った時には、もう石川啄木の一生が終わっている歳だった事もあり😅💦
何だかちょっと違うか。。
と思って歌わずにきた曲です。

敢えてそれを今回選んだ理由は、まず海の歌が歌いたかったから。
東ティモールの南国の海を見て、その美しさや白浜に感動したから。
海無し県出身の私は海に弱いのです😻(≧∇≦)

何より歌ってみたら意外にもしっくり来ました。
ピアノパートも終始美しい波の音が穏やかに聞こえてくるし、間奏はとても美しく情熱的❤️‍🔥

でもピアノは前奏からどう演奏しようか悩みました。
全体的に美しい曲想とは対照的に、前奏だけが何故かとても荒々しい。
どんな心情で??

歌が始まって、
「砂山の砂に、砂に腹這い」
これも、とても悩みました。
砂山を作って、その上に腹這いに!?何か可笑しな格好にならないか!?

「初恋のいたみを遠くおもいいずる日」
この「遠くおもう」の時間を、どのくらいかな?と想像しました。
砂浜に、砂山を作ったら、失恋したあの時の事を思い出す。。
「遠く」
というのは、26年しか生きなかった啄木にとって、そんなに遠くじゃないんじゃないかな??
「いたみ」は、現在進行形なのでは?
それで、あの時にあの子と一緒に作った砂山を忘れたくて、思わず自分が作った砂山を上から身体で押し潰した。
少し荒々しい前奏に、静かな砂浜での激情。

そして時は経ち。。。
(ここからは完全我流^_^)
また再び同じメロディーが戻って来る時には、懐かしい過去の恋愛を砂山を作って再び思い出し、美しい思い出に変わっている自分にに気づく。。。
そんな風に解釈して歌いました。