きりのみやこ

ソプラノ歌手「みやこ」の音楽する日々

沖縄一色

2008年05月30日 | 音楽のこと
6月にやる沖縄の歌のコンサートが近づいてきた。
テーマがはっきり決まっているコンサートは、準備がしやすい。

毎日が沖縄漬けである。
民謡のようなものから、楽器だけの音楽やらを聴ける限り聴き、
映像などで沖縄の文化に関するものは見れる限り見る。
観光案内から歴史から、読めるものは何でも読む。

頭の中はいつも真っ青な空と海に真っ赤な花。

そういう意味では、インターネットはすごい。
上記の資料をすべてお店で揃えようと思ったら大変な事に!
そして、書店やCD店に並ぶものは、しっかりと作られた物であって、
それはそれでもちろん大事な情報だが、「生」の情報ではない。
その点インターネットを使うと、あらゆる方向からの生きている情報を手にいれることが出来る。

昔からこうやって、いつの間にか「勉強させられる」タイプの人間である私・・・。
きっとこれは、「幸運」なのだろう。

これからも、あらゆる音楽に触れて、視野を広げて行けたら良いな、と思う。

世相

2008年05月01日 | 音楽のこと
音楽もそうだが、芸術と言うのは、世相を映す鏡だと思う。

クラッシック音楽のジャンルにおいてだけここでは言及するが、常に音楽は人々の心に影響を与え、また音楽は人々の心に影響されてきた。

先に、近代音楽について少し触れた。
近代音楽は、クラッシック音楽がおそらく、世界的に一番影響力を持っていた時代のものであろうと感じる。
まだポップスやロックなどがなく、いわゆる一般に「音楽」と言えば「クラッシック」を指した時代が、確かにそこにはあった。
だからこそ、世界戦争の時代ではあるが、近代音楽にはある種の勢いと大きさがあり、思想があり、また、夢や希望がある。

そこでふっと思った。
では、クラッシック音楽界において「現代音楽」と、呼ばれているものはどうか。

個人的に、現代音楽が好きかと問われると、答えは「イエス」であり、「ノー」でもある。
「イエス」の理由は、現代音楽には、ものすごい緊張感があり、大きな刺激を得られる。
「ノー」の理由は、暗い。

クラッシック音楽だけで生きていた人々が、他の音楽を求めたのはなぜか。
ポップスや、ロック音楽から得られるものは何か。

毎日のように、人は世界のどこかで銃器を使って殺し合う。
国内でニュースを見ていても、毎日毎日家族を殺し、自殺をする人が絶えない。
挙句の果てに、自然に生きる動物や、人々の心を癒そうと植えられた花まで殺される。

クラッシック音楽は、見事に現在も、世相を反映していると言える。
人々が驚くような「刺激」。平和なようでいて次に何が起こるかわからない「緊張感」。

今の「現代音楽」が「近代音楽」と呼ばれるようになり、新たな明るい、希望に満ちた「現代音楽」が生まれる事を、期待したい。