きりのみやこ

ソプラノ歌手「みやこ」の音楽する日々

ベートーベンの呪い?

2008年01月17日 | 音楽のこと
今日、長い長いブルックナーの交響曲を聴きながら、ふと「ベートーベンの呪い」を思い出していた。

ベートーベンが交響曲を9曲書いて死んだ。
それ以降、作曲家は交響曲を9曲書くと死ぬ。

というあれである。

マーラーが、それを深く信じ込み、交響曲8番を書いた後、9番を書くことを恐れて、9番目に書いた交響曲をあえて「大地の歌」と名づけ、死ななかったから安心してもう一曲書いて「交響曲第9番」と名づけたらやっぱり死んじゃった。

という、あれである。。。

ちなみに、その呪いにかかったおもたる作曲家は、マーラーとブルックナー。(ほかにもいたかな?)
どちらもベートーベンを崇拝し、ベートーベンのような交響曲を書きたいと思っていた作曲家であり、どちらもベートーベンを超えられなかった作曲家だ。
(お好きな方。申し訳ない。あくまでも私一個人の意見なので気にしないでいただきたい。)

呪いがあるかないかはわからないが、確かに、交響曲においてベートーベンは偉大であり、(私も別の意味で呪いにかかっているのかもしれないが)ベートーベン以降の交響曲で、良いと思う曲はほとんどない。
呪いはしばらく続くのだ。

呪いが解け始めたのは、かなり近代に入ってからだと私は思ってしまう。
1900年を超えてからか?いや、印象派以降と言うべきか。。。
(ドビュッシーやプロコフィエフ、ストラヴィンスキーなどは、交響曲においてベートーベンとは違った魅力を打ち出してきている。)

と、いうことで、「第九」や、「運命」(第5番)「田園」(第6番)などを冒頭や、一部しか聞いたことがない方、ベートーベンの呪いにかかってみてはいかがだろうか。


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