きりのみやこ

ソプラノ歌手「みやこ」の音楽する日々

呼吸法

2009年06月04日 | 音楽のこと
しばらくお休みしました。またちょっとづつ書いて行きたいと思っております。


呼吸の練習をするとき、私は生徒さんには、次のように教えています。

注:これを行う前に、前記「歌うときの姿勢」を確認してください。

①まずは前屈。その際上半身を楽に。ひざも楽に。(柔軟体操ではないので、無理に手を床につけようとする必要なない。)

②前屈したまま腰の低い位置に手を当てる。

③息を吸う→手を当てた部分が自然に膨らむ

④まっすぐに姿勢を戻してから、無声で「スー」と言いながらゆっくりと息をはく。

①~④を繰り返し行い、慣れてきたら、前屈せずに、腰の低い位置に手を当てて、同じ位置が膨らむように吸って「スー」っとはく。

以上。

理屈としては、息を吸うことによって肺にスペースを得るために横隔膜が下に下がり、結果、腹部が広がります。
吐くときは、「スー」と言う事でプレッシャーがかかり、息を一定量、長い時間をかけて吐く事ができます。これがとても歌うときに大事な事です。
息を吐き続けると、腹部のあらゆる筋肉がぎゅっとおなかをしぼるように動くのが、だんだん感じられると思います。
更に練習を続けると、きゅーっとしぼられた後、力を抜いていると、勝手に正しい位置に、しかも瞬間的に息を吸い込む事ができるようになるはずです。

コツは、とにかく姿勢を正しく保つため、確認を繰り返すこと。
そして、おなかをいつもやわらかく、リラックスした状態で呼吸することです。

お試しあれ。

次は、正しい声の出し方を書こうと思います。