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長州

2011-06-27 14:19:00 | 国際・政治
Yoshida_shoin仕事がら、よく萩(山口県)を訪れる。
最近は回数は減って月イチほどになったが、
トータルでは軽く500回以上は萩に足を運んだと思う。


幕末の長州人のイメージは、風貌は痩身で瓜実顔に切れ長の目もと、
性格は怜悧ということで他藩から警戒された。
反面、禁門の変では破れかぶれの暴走集団と化してしまうあたり、
つかみ所がない。
けれど、京都での市井の人気は他藩より高かったようだ。


実際にお目にかかる萩の人びとは怜悧な印象などとはほど遠く、
城下町特有の上品で穏やかな精神をもった人が多いように思う。
長州言葉も、優しく耳に響いて心地よい。


萩で「先生」といえば、もちろん吉田松陰のことをさす。
慶応大学において、「先生」が創立者たる福澤諭吉先生ひとりに限り使われるのと同じである。


松陰という人は、「個」と「公」の区別に厳格な人だった。
たとえば人間(武士、今でいう政治家や役人)は公的にのみ生きている。
体は私物であるが、この私物は挙げて公的なものに使用しなければならない
という、自分の存在そのものを抽象化してしまうほど苛烈だった。


明治以降、内閣総理大臣は山口県(長州)出身者がもっとも多い。
いまの菅総理も、長州人が認めるかどうかは別にして、
広義の意味で山口県出身だそうだ。
彼も長州人の端くれなら、松陰先生の志をわずかでも見習ってほしい。
いまの現状は、「最小不幸社会」どころか、「宰相不幸社会」だ。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
その通りです。今の日本に、適切なリーダーが欲し... (長崎市民)
2011-06-27 16:18:01
その通りです。今の日本に、適切なリーダーが欲しいと思います。
返信する
   (mf >> 長崎市民さん)
2011-06-29 08:45:50
  
それにしても、今のペテン師は史上もっとも不適格者ですよ。
民主主義のシステムってのも、案外脆弱なんですね。
返信する

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