つれづれなるままに

今、もっとも関心のある出来事を備忘録としてつづります。2005年から。

kan66さんの公開授業より

2010-11-26 | 教育
もう,今週の初めになってしまいましたが,
kan66さんの公開授業に行きました。

流れる水のはたらき,の授業です。

今年度に入って学んでいる子どもを見るのは2度目となります。

ある子どもを中心に,そのことかかわる子どもがどんな子どもであり,
どんなやりとりが生じているのかを参観しました。

この子ども(A君としよう)は仲良しグループには属さない,
一匹狼タイプの子どもでした。
よって,自ら課題を理解し,自ら資料に当たり,自ら説明を考えています。
このA君の活動を,文字で書くとこのようになりますが,

じっと座っていることはありません。
文を書くために座ることもありません。
文章がある程度書けるとふらふらっと他のグループや先生や資料へと足を向けます。
先生や資料とは対話が成立しています。
しかし,グループとは少なくとも言語的な対話はできているとは言い難いです。
ただ,目線の先を折ってみると,
絶えずグループ内の出来事を把握しているように感じます。
この子どもなりの情報の収集なのでしょう。

その内に,説明タイムとなり,2人のグループへかかわろうとしました。
するとその一人が「今,説明しているからあっちでやって」と強い口調で言いました。
その後,A君は,ふらふらっと歩き,他の子どもを見つけ説明を始めました。
しばらくすると先ほど強い口調で言った子どもが,移動し始めました。
A君のそばにやってきて,説明をしていることを確認する(ただ近くに来たわけでないのはその仕草から判断しました。)と,
自分の席に着きました。

この学級の中でのA君の置かれた状況は,決して暖かいとは言い難いでしょう。
しかし,徐々にまわりの子どもがA君の個性を理解し,尊重し,どう接したらよいのかを理解してきた状況のように感じます。
だから,A君なりの行動を示しながら,この学級の中に位置付いてきたと思われます。

この学級の特徴として,男女の関わりが目に見えて存在するとは言い難い学級です。
小学校5年生で,思春期に入りかけている年齢と言えばそれまでですが,
特徴的なA君の状況を見ると,集団としての形成がなされつつあると思われます。
集団形成を主眼にすえて担任が行動を起こし,
理科専科などのバックアップを図ることで,
この学級はすごい力を持った集団に化けるように思います。

長くなりましたが,
学力向上のための様々な取り組みの成否の鍵は
安心できる学び集団の上に立った方略でなければならない言うことを
改めて感じることができました。

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2 コメント

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Unknown (kan66)
2010-11-27 08:47:10
昨晩はお世話になりました。また、22日の授業、細かくアップして下さりありがとうございます。
専科としてあの子たちにどう関わっていったらよいかさらに考えていきたいと思います。
今後ともよろしくお願いします。
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Unknown (kiri)
2010-11-27 17:06:38
kan66さん,コメントをありがとうございます。昨夜の,よいひとときをありがとうございました。
次回のまとめが楽しみです。
返信する

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