昨日、いつものようにカメラ持って昼前に出る。外は満天の青空に白い雲。車に乗ると車載外気温計がなんと37°cを示している。クーラー入れて出発。
目的地は約30分の「東本願寺」その北の端にある大きなコインパークに入れる。やや重めのカバンとカメラを肩にかけて、東本願寺へ向かう。空はまさしくかんかん照りの状態。強烈な太陽光線が降り注いでいる。東本願寺近くのコインパークと言っても、本願寺自体が広大なので、山門までは結構距離がある。もろに太陽光線を受けながら山門前の正面に到着。1枚目の写真を撮る。そして境内に入る。
このところずっとハスを追いかけて、あちこちのお寺を巡って写真を撮ってきた。この東本願寺にもハスが咲いているという。境内に入って正面の巨大な建造物、阿弥陀堂、そしてその横にある御影堂。ともに国の重要文化財だ。山門ももちろん重要文化財。阿弥陀堂などは木造建築としては世界最大級を誇る。そんなだだっ広い境内の中を歩いてハスを探す。
もちろんハスのありかというのは、巨大鉢が置かれているか、あるいは水が張られた掘りがあるか、ということになる。境内には鉢は見られなかった。従って門を出て本願寺の周囲を取り囲むお堀を順に見ていく。ハスらしきものは全く見られない。
この頃から少し身体全体がだるくなってくるのを感じた。ちょっとした倦怠感みたいなものだ。ずっと順番に歩いて堀の南側へ回る。そこを進んでいくと、ようやく大きなハスの葉が群生しているのが見えてきた。
よし、と思って写真を撮り始める。しかし花を咲かせているものは少ない。これだけかんかん照りの直射日光の下では、昼までに窄んでしまったものも多いのではないか、と思いながら撮影する。ところがすぐにカメラのバッテリーがなくなるという警告がモニターに現れた。なんとここに来てバッテリー切れとは。出かける時にはもちろんチェックしている。バッテリーはまだ50%残っていた。なのに急激になくなってしまう。考えてみれば Canon のカメラに共通する特徴だ。
(TVニュースより)
ガックリするとともに、はっと気づいたのが、自分の腕や顔を確かめても汗ひとつかいてないという事実だった。普段ならこんなに暑いと汗だくになるはずなのに、全く汗をかいていない。アンダーシャツも触ってみたがカラカラに乾いたまま。こんな体験は初めてだ。と同時に身体全体の感覚が明らかにおかしくなっている。
これはひょっとして「熱中症」の初期症状ではないかと頭に浮かんだ。急いで車に戻る。と言っても早足で歩くことができない。異様に足元がだるくて早足で歩けないのだ。とにかく転倒しないように一歩ずつゆっくりめの歩行で、コインパークにたどり着いた。すぐに車に置いてある缶コーヒーをがぶがぶ飲む。そしてすぐに頭がしっかりしているうちに家へ戻ることにした。
午後2時過ぎに家に着いたが、その時点でかなりふらふらの状態。相変わらず汗は全くかいていない。部屋のクーラーを最強にしてすぐに畳の上に横たわる。もちろん冷たい水を立て続けに飲んでからだ。
そしてそのまま約2時間、じっと横になっていた。幸い意識が遠のくとか、手足の痺れが来るとかそういったことはなかったので、熱中症そのものには至らなかったようだ。
お年寄りの熱中症による死亡者の割合で、室内で亡くなられる方が最も多いと聞く。そういった意味ではクーラーをかけても水を飲んでも、要注意は要注意だ。とにかく無理をせず2時間あまりずっと横になっていた。夕方になってようやく回復。
自分自身では老人であることはもちろん自覚しているものの、まだまだ元気だと勝手に思い込んでいた。テレビニュースなどで見る熱中症による死亡者のことも、まるで他人ごとのように見ていた。今回改めて、やはり自分は熱中症も含めて、世の中でお年寄りが危険にさらされていることによって、比較的簡単に死亡に至る可能性があるのだ、ということを思い知らされた。
自分は大丈夫、という思い込みはもはや、この年齢になると全く通用しないと思うべきだ。ちょっとした油断が「死」につながるのだ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます