切れ切れ爺さんの徒然撮影&日記

主に寺院や神社等を中心に、文化財の撮影と紹介。
時に世の中の不条理への思いを発言していく。

《 2024年 元旦 ・・・ 年の初めに大地震 》       2024.1.1

2024-01-01 22:35:37 | 日記


 新しい年に入った。だからと言って 特に特別な考えはないものの、こうして敢えてブログに書くということは、それ相応に 意識の中に何かあるんだろう。 昨夜は どん兵衛のインスタント 年越しそば を食べて寝る。すぐに寝たが夜中に就寝体位を左側を下にしてしまったようで、 胃の内容物が逆流 。なんとか飲み込んだが 胃酸で食道や口の中がかなり痛んだ。そのために 全体的に 寝不足となり、 今朝の起床はかなり遅いものとなり、おまけに ただ単に眠いだけではなく、体の節々が痛み 何ともすっきりしない 新年の 出だしとなった。

 朝食を済ませて 新聞読んでその後、体がだるく 少し ぐったりしていた。 京都新聞の新年号には 第一面に、「昨年1年間で 京都市の人口が1万人 あまり減少。 全国の市町村自治体で最高の数値」と出ていた。以前から京都市の人口減少はかなり深刻であると報道されていたが、 まさか 1年間で1万人以上も減るとはかなり危機的だ。 市長は繰り返し 若い世代への支援をかなり行っているとを 議会で述べており、 事実 少なくとも 支援金の金額では それに当てはまるものと言えるが、ただ保育園や幼稚園にお金をばらまくだけでは絶対に解決しないし 、子育て世代の支援金もただ金を渡すだけでは何の解決にもならないと思う。もっと各地域において、環境の整備が必要だと思う。

  京都市は ずっと観光資源に恵まれ、その収入にあぐらをかいてきたという実態がある。寺院の中にも神社の中にも完全に観光化して金銭収入をあてにするところも多いという。 その反面 、京都市の産業は世界的にも名を知られる 巨大企業がいくつかあり、 京セラ、 村田製作所、オムロン、 堀場製作所、ニデック(日本電産)、 任天堂。 これらは莫大な収益を上げる 日本を代表する企業だ。ところがこれらの企業の本社ビルは 京都市のど真ん中にはない 。京セラの本社ビルは高さ95m。本来ならば 認められない高さだ。ニデックは100m 超えの本社ビルをなんと 京都市と向日市の境界線上に建設した。 どうしても都市景観上の問題から高い建物が建てられない。 これは本社ビルだけではなくマンションにしてもそうだし、ホテルにしても 一部の例外を除いて 制限がかけられている。また 古い町並みの大規模な建て替え事業は認可すらされない。 従って インバウンドを当てにした新しいホテルは大半が、京都駅の南部の方に集中して10階建て前後のものが ペンシルビルのような形で建てられている。 逆に 景観を妙な感じにしててしまっている。

 まあ 人口問題については いずれ、 東京を除いて全国的に大きな問題になっているので 京都がどうのこうの 言っても仕方のない問題だ 。根本的な対策が政府としても取ることができないという 惨めさ。 全国の一部の自治体では独自の方策によって、 ごくわずかながら都会から人を集め 、小さな成功を収めているケースもあちこちで見られる。

 そんなことを考えながら昼を過ぎて、初詣に行こうと決心した。 別に 仏教徒でも神道の信者でもない。 初詣 そのものが 日本文化の一つとして 全国民的に根付いてるものであり、 そこで大勢の人たちと出会い 交わることが何か元気さをもらえるのではないかとの思いで 続けている。転居によって十分と歩行圏内に入った。 しかし いざ 外に出ると雨が降り冷たい風が ビュービュー 吹いている。 これでは 昼間頻尿の状態にある私にとってみれば、途中で我慢できずに漏らしてしまいそうなので車で行くことにした。

  

 正月だけにオープンする神社の近くの広大な敷地が臨時駐車場として開放される。 毎年ここに行ってお参りする。 もちろん「 宇治上神社」だ。いざ行ってみると大変な人 。コロナ空けということもあるだろうが 、昨年とは大違いでぎゅうぎゅう 満員の状態。 ほとんど 大半の人々は夫婦や ファミリーで訪れている。国宝の拝殿を写真に収め 続いて 末社の重要文化財の祠に賽銭を入れて願い事をする。 最後に国宝の本殿にお参りする。大変な人。 特に並ぶ必要はない。 本殿は 横幅が非常に広く真正面からでも 横方向からでも、石段を登って参拝することができる。 しかしこの石段が結構 一段一段の高さがあって、気をつけないと転倒すると大怪我になりかねない。 超高齢のおばあさんが家族に支えられて 1段ずつゆっくり上がっていた。 ちょっと怖いシーンだ。 お参りを済まし 大鳥居の方に向かう。 これを撮影して初詣は 終了。宇治上神社の南側にある宇治神社は、宇治川の川沿いの道から近いので、 毎年 長蛇の列ができている。そのためにずっとそこは避けている。

 

 それにしても宇治上神社の古風な佇まいというのは素晴らしく、 絵になる。 もちろん 正月は 参拝者だらけだが、 普段 訪れると人が少なく何とも風情のある景色が目に入り、 拝殿を細かく眺めると、 ただ単に 古い木造建築というだけでなく、 それ相応の存在感があって 文化財としての素晴らしさを思わされる。 本殿の方は横長の覆い屋の中に三か所の祠があるので十分に見えるような状態ではない。覆い屋はできればない方がいいとは思うが、 やはり何百年という長い月日を 祠を守るために、 先人が建てたものであり これはこれで そういうものだと納得するということで、大勢の人たちの参拝の様子も含めて撮影した。

  

 自宅に戻りしばらくぼさっとしてテレビを眺めていると、突然画面が変わり 緊急警報が出された。 能登半島を中心に大地震が発生したというもので、そのテレビの情報の前にスマホが緊急情報を伝えていた。 しかもその緊急情報は何度も何度も繰り返し流れてくる。 そうこうしているうちに、 このマンションもゆさゆさと揺れ始めた。 ほんの少しと思っていたものの 次第に大きな揺れとなり、テレビ台などが少し移動したりした。

 新年早々、やはり日本というのは世界的にも 有数の地震大国であるということを痛感した。 今夕方のニュースを見ていると 、現地からの報道がなされているが 特に 石川県、富山県の各自治体においては大きな火災や家屋の倒壊、 ショッピングセンターの倒壊。 あるいは 道路の決壊など予想以上の大きな被害が出ていることが伝えられている。時間的にはもうすでに真っ暗な状態なので、被害の詳しい状況は 明日にならないとわからないだろう。 死傷者については まだ報告が届いてないようで 、どういう状況なのかはわからない。また津波も 場所によってはかなり激しく、 護岸に打ち寄せられ 高い水しぶきが上がっているのが確認できた。

  現地の人々にとってみれば正月を祝うとか楽しむ などという状態ではない。日本という国の ある意味、宿命的な課題だ。 こういう大きな地震は連鎖反応的に他の場所にも影響を与え、 今年に別の場所で大地震ということも考えられる。 私が住んでいる 宇治市でも 16世紀に慶長伏見の大地震が発生しており、 豊臣秀吉も 命からがら 救い出されたという。 伏見城 やその周りの家屋は崩壊。一つの城が崩れ落ちるなどというのはよほどのことなんだろう。 そういう意味では日本に住んでいる限り、 どこで巨大地震が起こっても不思議ではない。 前もって予測することが極めて困難であり、 いざという場合に備えておくことが大事だろう。

 今年は昨年に続いて、 お寺や神社、古墳 などの撮影とブログ 掲載。 そして 古代史の勉強を続けるということがメインになると思う。 昨年は引っ越しの作業が思いのほか 大変な状況で一時 ブログも含めて全面的にストップした。 今は一定落ち着いてきたので気持ちを入れて、 改めて取り組んでいきたいと思っている。


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