切れ切れ爺さんの徒然撮影&日記

主に寺院や神社等を中心に、文化財の撮影と紹介。
時に世の中の不条理への思いを発言していく。

《 八代亜紀さんがご逝去されました。 心からご冥福をお祈り申し上げます 》2024.1.10

2024-01-10 21:43:27 | 日記
 

 昨日のニュースで突然、訃報が流された。その名前を見て驚いた。八代亜紀さん、73歳。実際に亡くなったのは昨年12月30日とのこと。1 ファンとしてかなりショックだった。
 演歌の女王と呼ばれた彼女だったが、実のところ私は様々な歌のジャンルで、演歌についてはほとんど聞かないし、イメージとしてもう一つと言った感覚だった。しかし随分前に八代亜紀さんの「舟唄」を聞いた時に、その深い内容と女心の悲しみを表現した歌詞に一瞬で魅せられた。それ以来舟唄は何度も何度も何度も聞くことになる。定年後友人たちとカラオケに行くようになってからは、この舟唄をやはり何度も自分なりに歌ってきた。また「雨の慕情」も時々歌うようになった。こうして八代亜紀さんの発表した歌の数に対しては極めて少ないものの、一部の曲をよく聞いてまたよく歌ってきた。



 私は彼女とは同年代となる。去年膠原病を患いそこからその病に関わる症状で入院、リハビリの最中に突如症状が悪化して亡くなったとのこと。テレビでコメントしていた医師によれば極めて稀有な例だということだ。
 彼女は決して裕福ではない家に生まれ、長女ということで家庭を助けるために中学卒業後、地元熊本県でバスガイドになり、その中で歌ってお客さんが喜ぶ姿を見て、私の道はこれだと決めたようだ。その後上京し歌手への道を目指して懸命に努力し、遂に ヒット曲に出会い一気に全国的に知られるようになったという。決定打は「舟唄」とのことのようだ。 それにしてもかつての若い歌手たちが、年老いても全く声が衰えず元気に歌っている姿に、同年代の一個人としては精神的にもずっと支えてもらっているような気がしていた。
 平均寿命が男女ともに80歳以上になっている日本で、60代あるいは70代で亡くなる人も結構いる。それは一般の人だけではなく歌手を始めとする芸能人やタレントなどでもそうだ。昨年は、坂本龍一、谷村新司、もんた義則と言った人たちもこの世を去って行った。いずれも70代だ。若いうちは年間100回くらいのコンサートでも、体力的に持つのかもしれないが、やはり 年を取ってくると1回のコンサートで2時間から2時間半。これを同じようなペースで行っていれば当然のことながら、疲労感は大変なものだろうと思う。やはり少しずつ自制し体力回復を行いながら活動していくのがいいはずなのだが、大勢のファンがいるという現実に応えなければならないという使命感もあるんだろう。その結果他の要因もあるにしろ、亡くなってしまうというのは極めて残念なことだ。



  八代亜紀さんはただ単に歌手という範疇を超えて、画家としても外国でも認められ、その画力はかなりなものだったという。そして私たちの見えないところでの社会福祉上の活動もコツコツとされていたという。大震災が起これば被災地を訪れ、多くの人を励まし歌ったという。また福祉施設への訪問、あるいは女子刑務所への慰問はもう10年以上も 続けているという。何の偏見も持たず、誰に対しても優しい気持ちで応じるその姿勢は、誰からも愛されるものだ。従って頼まれれば被災地への訪問で屋外で2~30人の前でも歌うし、「赤旗まつり」といったマイナーな会場に行っても大勢の前で歌って楽しませてくれる。そういった人柄が、彼女が70代になっても第一線で活躍して来れた大きな要因なんだろうと思う。

 今となっては残念だが、ご冥福を祈り、彼女の歌をCD で聞いたり、テレビなどで過去の映像が流されたりするだろうし、そういったところを通して思い出に浸ることしかできない。幅広い層から支持を受けていただけに、今後も愛され続けるだろうと思う。


   (映像はTVニュースより)

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