感想を他の人にも聞いてみた@kirekoです。
>今日の感想と批評
今日は特別な趣向といたしまして、
kireko以外の数名の一般人を用意しまして、その人たちが
同じ一つの作品を見て、どう思うか、その感想を聞いてみた。
■企画の意図は、こちら
http://blog.goo.ne.jp/kireko1564213/e/7e03a0212eb392c37028780a1c7f63d9
*感想テンプレ
■(タイトル+小説直リンク) ジャンル(ジャンル) 作:作者名
:あらすじ(小説家になろう投稿時に書いてあるあらすじ)
:感想(kirekoの感想)
*感想テンプレ終わり
============はい開始==============
■とらぶる★タイフーン ジャンル 恋愛 作:北加チヤ
:あらすじ
愛を告白してキスすると、二人は永遠に幸せになれる……そんな伝説がある木の下で、このはは愛しの雨宮クンに告白するが!?ちょっと昔の少女漫画テイストで送る、べたでこっぱずかしいラブコメディ!【これは「第二回べた恋企画・告白編」参加作品です】
:知人N氏の感想
心情ばかりで背景が読み取れない。いろいろはしょりすぎ、要点がない、いきあたりばったりで文章にしたんだとよくわかる作品ですね。起承転結じゃなくて、起転結しかないな。携帯小説で配信ならうけんじゃね?程度だね。
:知人D氏の感想
これなんてギャグ小説?
70年代の少女マンガのメタパロディなら笑えた作品。
ベースはよくあるいじめっ子の幼馴染が実はヒロインを好きでしたというオチで、そのオチ自体を悪くは思わない。
しかし、その描写がお粗末すぎて情感やムードの盛り上げといったことにまったく貢献していない。
語彙が少なすぎて美しく思えない。友達の話というレベルから遺脱できない。主人公の夢想する世界へ読者さえも引っ張っていくくらいの美しさにはできないだろうか。
比喩表現が幼稚なのもなんともはや。
お願いだからもっとどきどきさせてくれ。貴様の日記帳をよんでいるのではない。
:知人S氏の感想
あ、あれこれ俺が書いたんじゃね?
と思ったけど、そうでもないか。一人称の文っていかに主人公の気持ちを読み手に伝え、感情移入させるかなんだよね。そんで、主人公の「思ったこと」を書くことができるのが強み。とはいえ『山咲は眉間に皺を寄せた。うう。怒ってる。』という表現はなんだかなぁと。『そう言って眉間に皺を寄せた山咲の顔は、怒っているようにしか見えなくて正直怖い』みたいな書き方の方が個人的には好き。
好きな点は対比か。『雨宮クン攻略大作戦』に対する『打倒・山咲嵐』。あと、2度目の逆光でよく顔が見えないシーン。あそこは上手く使って欲しかったかな。1度目のあのときのことを思い出しちゃうみたいなシチュエーションが欲しかった。
最後に、バランをばかにするな。
:知人G氏の感想
ベタ恋というテーマにあってるという意味では評価はできるかもしれない。
ただ、全体的な小説としては、○をあげられるものではないという気がする。
男性の登場人物がその場にいない感じ。そこにいてそこにいない、とても気持ち悪い感じ。
ただ、女性キャラクターに関しては、心情がよくわかっておられるのでしょう、赤裸々っぽいところはまあ、なんとなく伝わった気がします。
でも逆に言えばそれだけです。すぐにオチは読めたし、盛り上がりもなんかないし、恋愛ものとしてはまあドキドキ出来る部類ではあるのでしょうけど。まあベタ恋だから仕方ないのか?
まあそういう意味で文章の勢いは次第点。登場人物は自分より女性がそこにいる感じがしたかな? という嫉妬から。
:kirekoの感想
こっ恥ずかしいラブコメディというか、なぜこんな風に展開がすぼむのか理解に苦しむ。ベタな恋愛ほど、実はベタだという説明が必要なのに、この作者はそれを全て心情で片付けてしまっているところが、なんとも面白くない。今風の表現で、時代だなと感じるところもあるが、基本的に文章というのは読者が共感できる説明が全てだということを、いい加減書き手が気付いて欲しいところ。情感にばかり走って、恋愛小説の本質を忘れてしまった、そんな作者の捻りの無い陳腐なマスターベーション見て、読者の誰が共感して、喜ぶかって事ですよ。まあ、問題なのは文章力そのものより、無意味に起伏の無い演出、幅の狭い区切りなどによって、場面が飛びすぎて全体の構成力に欠けると言った感じですがね…。
■連続性 ジャンル その他 作:蚤の蓑
:あらすじ
日々を繰り返す女の子の物語。彼女は抜け出す事が出来るだろうか。
:知人N氏の感想
正直いって、おもんない。あきらかに最初からループ抜けてるのに、あえて抜けてないみたいな説明文は正直いらない。感じからして、最初と二番目の展開は同じ。なんか、つまらない文章を二回読まされてるだけ。なにがいいたいかわからん。
:知人D氏の感想
ええと、これで何が表現したかったんですか?
悲壮感?新しい発見?
ループという無限地獄を表したいのなら、会話分が少し軽すぎやしないだろうか。一人称で語られる大人びた口調と、実際に話す言葉のギャップのズレがこの世界観を崩れさせてるように感じる。
表現が少ないので、少女の置かれていた舞台が余りよく読みこめない「無理も無いだろう、初めて聞いたのだから」だけが過去の舞台をあらわすものになっており、それだけである。
たぶん漠然と「こういったループものが書きたい」というような感じで書いたと思われるが、もう少し少女に視点を置き少女の心理をかく方向か、そのループする世界に視点を置くのかはっきりしてほしかった。
題材としては悪くなく非常に面白みのあるものなのに、とにかく伝えたいことが少なく見えてこない。
:知人S氏の感想
最初に読み終えて感じたのはつまらない。
ただ、いろいろ考えるとちょっと面白くなってきた気もするするめ。
テーマは好き。自覚して同じことを坦々と繰り返していると、それが終わってもまた同じ動きをしてしまうっていうのは、実際あり得るし。
すべてが同じことの繰り返しなのは深読みできて面白い。ループを抜け出した後、「ありがとう」と言われた母親は本当に驚いた顔をしたのか。テーブルの上にあったのは本当にバターの塗られた食パンなのか。って思ったら、雲のあった空が雲一つ無い晴天に変わってるのに気づいてるから、ホントに驚いててバターの塗られたパンがあったのかもしれないが。その辺うまいこと「違う」のか「同じと思いこんでる」のかはっきりして欲しかった。
あと気になるのが、「ループを抜けたのに気づかない」って文はいらないか、ちょっと離して書いて欲しかったか。地の文が一人称なんだから、それを語る本人は気づいてないハズ。なのにそう言うことを続けて書くのはおかしいかなぁと。
最後に言えるのは、単に読むだけだと、同じコと書いてあるだけに感じて非常につまらない。いかに繰り返しでも読み手に引き込ませるかがループ物には必要だなぁと思った。
:知人G氏の感想
何が起こってるのかわからなかった。つまりそれは面白いかもつまらないかもわからなかったということ。
まあ、つまり楽しむことすら放棄させた小説ということですね。
ループものにしても書き込み不足で楽しさはなかったし、オチも弱い。
それだけ。
:kirekoの感想
結局箇条書きってのは、文章を読むときに限って多かれ少なかれ弊害があると思う。それは、余りにも説明を省きすぎて、読み手が想像できる範囲を逸脱してしまう時があるということだ。ということで、この作品は、なんとも味気ない旨みの無い文章。ループが終わったと気付く一点に文の旨みを集中させたいなら、もう少し文に表現の艶を出すべき。文字を書くごとに作者の目が盲目になってしまったというか、ループ物という設定にばかり気がいってしまって、なんとも味気ない内容ははっきり言って面白くなかった。文章中の中途半端な反復も気になるし、結局作者が表現しきれない『力量足らず』の部分を読者の想像にまかせるのは、お粗末な話だなと思った。
■血に堕ちた日 ジャンル ファンタジー 作:黒野晋
:あらすじ
魔王として知られるルシファーは、もとは熾天使ルシフェルであった。しかし反乱を起こしたことによって天界を追放される。魔王の悲しい過去と魔王に堕ちたわけとは?
:知人D氏の感想
美味しくいただきました。ただ、私は天使悪魔萌えでないので、少々味付けがもの足りませんでしたが好みの問題です。
:知人G氏の感想
つまらない小説ではないと思う。文章も下手ではない、どころかかなり水準は高い方だと感じたものの、なぜだか途中から読む気がうせてしまう。
:知人S氏の感想
ルシフェルとゼウスという組み合わせがなんとも。まぁ、ギリシャ神話のゼウスと北欧神話のトールは同一視されるとも言われるし、天使は神に仕えるわけだから、あながち変とも言い切れないが。
あと、堕天使が悪魔になったとあるけど、堕天使と悪魔は別物。ともに主神に逆らう物という意味であるが、悪魔は人を悪へと導く存在である。悪魔になるということはそういうことなんだが、天使から堕天使になったきっかけは別の所にあるわけで、悪魔になる理由がないんだが?
全体的にイマイチわかんないですぅって感じでした。なんだったんだろう。
:kirekoの感想
なんで大天使の話にいきなりゼウスが?あれ旧約聖書とギリシャ神話のパラレルカップリングってやつですかね?なんか話の本質は北欧神話のモノマネだし、オリュンポスの神々もまるで出てこないし…にわかケトゥルー神話スキーのkirekoからすると、なんか設定に無理があるように感じた。まあ、それは置いといて。詩的な部分は、難しい語句をそれらしく並べているが、まだまだ矛盾や描き足りない部分、欠点の多さが目立つ。そういう難しく物を表現しようと思う邪推が、本文中にも現れてしまって、どうも読者の興味をそぐ。なんというか、砂浜の砂の城が波で崩れるのに、その上から砂をかけて修復しようとしているような、そんな意味の無いことの繰り返しに見えた。結局神様の名前を使うと先入観が先にたつんだから、あえてやるなら全てオリジナルでやりゃよかったのに、と思う作品だった。
■金の成る機 ジャンル 文学 作:悲劇のM
:あらすじ
自分が得をすると誰かが損をする。そんな機械があったら、あなたは使いますか?
:知人S氏の感想
面白いと読んでて思った。
「ツケは子孫に回ってくる」という言葉で「子孫がどんな迷惑を被るんだろう」という考えに誘導しておき、実は主人公が死ぬというオチで意表をつくのがいい。しかも、主人公が死ぬ=子孫は生まれないわけだから、生まれるはずだった子孫も死ぬということになり、確かに子孫も迷惑を被ったというわけだ。
あと最初に言った金額が「10万円」ってのもなんかリアルだ。多すぎず少なすぎないあたりがいい。
頑張ってどこか重箱の隅をつつけない物かと思ったんですが、「手紙が4つ折りなこと」と「手紙の文面」くらいしか気にならなかったような。
:知人G氏の感想
非の打ち所を言うのであれば、展開がちょっと急すぎることくらいか、あとはアイディアや話の流れはとても面白い秀逸な作品だと思う。
:kirekoの感想
最期のオチにやられた!なんというか、そういう落とし方もあるのか、と思ってしまうほど、オチまでの読ませ方が上手かった。共感しやすい事象、子どもの頃夢見たお菓子の家とか想像するように、実に浪漫に満ち溢れた話で、ありそうでなさそうな空想の部分を上手く表現できていると思う。逼迫する預金残高や、現在の状況、そういう細かな説明を怠らない導入の部分に、リアルな質感のある描写があって共感できた。短い文章なのに、ちゃんと起承転結が出来ている構成にも、やけに罠っぽいことを罠だと読み手に見せずに最後まで持っていくキャラクターの人間的な欲の描写、その演出にも気に入りの作品だった。秀作!
=========終わり==========
>特別編を終えて
やはり感想というのは、一人一人違う事もあれば
同じふうに思うこともあるのが面白いね!
そういう感じ方の違いが、書き手、ひいては多くの読者への
道しるべというか、メッセージとなるのではないかと思いました。
(今回の企画に協力してくれたメッセメンバーの方々、本当にありがとうございました。あとでメロンを送ります)
>今日の感想と批評
今日は特別な趣向といたしまして、
kireko以外の数名の一般人を用意しまして、その人たちが
同じ一つの作品を見て、どう思うか、その感想を聞いてみた。
■企画の意図は、こちら
http://blog.goo.ne.jp/kireko1564213/e/7e03a0212eb392c37028780a1c7f63d9
*感想テンプレ
■(タイトル+小説直リンク) ジャンル(ジャンル) 作:作者名
:あらすじ(小説家になろう投稿時に書いてあるあらすじ)
:感想(kirekoの感想)
*感想テンプレ終わり
============はい開始==============
■とらぶる★タイフーン ジャンル 恋愛 作:北加チヤ
:あらすじ
愛を告白してキスすると、二人は永遠に幸せになれる……そんな伝説がある木の下で、このはは愛しの雨宮クンに告白するが!?ちょっと昔の少女漫画テイストで送る、べたでこっぱずかしいラブコメディ!【これは「第二回べた恋企画・告白編」参加作品です】
:知人N氏の感想
心情ばかりで背景が読み取れない。いろいろはしょりすぎ、要点がない、いきあたりばったりで文章にしたんだとよくわかる作品ですね。起承転結じゃなくて、起転結しかないな。携帯小説で配信ならうけんじゃね?程度だね。
:知人D氏の感想
これなんてギャグ小説?
70年代の少女マンガのメタパロディなら笑えた作品。
ベースはよくあるいじめっ子の幼馴染が実はヒロインを好きでしたというオチで、そのオチ自体を悪くは思わない。
しかし、その描写がお粗末すぎて情感やムードの盛り上げといったことにまったく貢献していない。
語彙が少なすぎて美しく思えない。友達の話というレベルから遺脱できない。主人公の夢想する世界へ読者さえも引っ張っていくくらいの美しさにはできないだろうか。
比喩表現が幼稚なのもなんともはや。
お願いだからもっとどきどきさせてくれ。貴様の日記帳をよんでいるのではない。
:知人S氏の感想
あ、あれこれ俺が書いたんじゃね?
と思ったけど、そうでもないか。一人称の文っていかに主人公の気持ちを読み手に伝え、感情移入させるかなんだよね。そんで、主人公の「思ったこと」を書くことができるのが強み。とはいえ『山咲は眉間に皺を寄せた。うう。怒ってる。』という表現はなんだかなぁと。『そう言って眉間に皺を寄せた山咲の顔は、怒っているようにしか見えなくて正直怖い』みたいな書き方の方が個人的には好き。
好きな点は対比か。『雨宮クン攻略大作戦』に対する『打倒・山咲嵐』。あと、2度目の逆光でよく顔が見えないシーン。あそこは上手く使って欲しかったかな。1度目のあのときのことを思い出しちゃうみたいなシチュエーションが欲しかった。
最後に、バランをばかにするな。
:知人G氏の感想
ベタ恋というテーマにあってるという意味では評価はできるかもしれない。
ただ、全体的な小説としては、○をあげられるものではないという気がする。
男性の登場人物がその場にいない感じ。そこにいてそこにいない、とても気持ち悪い感じ。
ただ、女性キャラクターに関しては、心情がよくわかっておられるのでしょう、赤裸々っぽいところはまあ、なんとなく伝わった気がします。
でも逆に言えばそれだけです。すぐにオチは読めたし、盛り上がりもなんかないし、恋愛ものとしてはまあドキドキ出来る部類ではあるのでしょうけど。まあベタ恋だから仕方ないのか?
まあそういう意味で文章の勢いは次第点。登場人物は自分より女性がそこにいる感じがしたかな? という嫉妬から。
:kirekoの感想
こっ恥ずかしいラブコメディというか、なぜこんな風に展開がすぼむのか理解に苦しむ。ベタな恋愛ほど、実はベタだという説明が必要なのに、この作者はそれを全て心情で片付けてしまっているところが、なんとも面白くない。今風の表現で、時代だなと感じるところもあるが、基本的に文章というのは読者が共感できる説明が全てだということを、いい加減書き手が気付いて欲しいところ。情感にばかり走って、恋愛小説の本質を忘れてしまった、そんな作者の捻りの無い陳腐なマスターベーション見て、読者の誰が共感して、喜ぶかって事ですよ。まあ、問題なのは文章力そのものより、無意味に起伏の無い演出、幅の狭い区切りなどによって、場面が飛びすぎて全体の構成力に欠けると言った感じですがね…。
■連続性 ジャンル その他 作:蚤の蓑
:あらすじ
日々を繰り返す女の子の物語。彼女は抜け出す事が出来るだろうか。
:知人N氏の感想
正直いって、おもんない。あきらかに最初からループ抜けてるのに、あえて抜けてないみたいな説明文は正直いらない。感じからして、最初と二番目の展開は同じ。なんか、つまらない文章を二回読まされてるだけ。なにがいいたいかわからん。
:知人D氏の感想
ええと、これで何が表現したかったんですか?
悲壮感?新しい発見?
ループという無限地獄を表したいのなら、会話分が少し軽すぎやしないだろうか。一人称で語られる大人びた口調と、実際に話す言葉のギャップのズレがこの世界観を崩れさせてるように感じる。
表現が少ないので、少女の置かれていた舞台が余りよく読みこめない「無理も無いだろう、初めて聞いたのだから」だけが過去の舞台をあらわすものになっており、それだけである。
たぶん漠然と「こういったループものが書きたい」というような感じで書いたと思われるが、もう少し少女に視点を置き少女の心理をかく方向か、そのループする世界に視点を置くのかはっきりしてほしかった。
題材としては悪くなく非常に面白みのあるものなのに、とにかく伝えたいことが少なく見えてこない。
:知人S氏の感想
最初に読み終えて感じたのはつまらない。
ただ、いろいろ考えるとちょっと面白くなってきた気もするするめ。
テーマは好き。自覚して同じことを坦々と繰り返していると、それが終わってもまた同じ動きをしてしまうっていうのは、実際あり得るし。
すべてが同じことの繰り返しなのは深読みできて面白い。ループを抜け出した後、「ありがとう」と言われた母親は本当に驚いた顔をしたのか。テーブルの上にあったのは本当にバターの塗られた食パンなのか。って思ったら、雲のあった空が雲一つ無い晴天に変わってるのに気づいてるから、ホントに驚いててバターの塗られたパンがあったのかもしれないが。その辺うまいこと「違う」のか「同じと思いこんでる」のかはっきりして欲しかった。
あと気になるのが、「ループを抜けたのに気づかない」って文はいらないか、ちょっと離して書いて欲しかったか。地の文が一人称なんだから、それを語る本人は気づいてないハズ。なのにそう言うことを続けて書くのはおかしいかなぁと。
最後に言えるのは、単に読むだけだと、同じコと書いてあるだけに感じて非常につまらない。いかに繰り返しでも読み手に引き込ませるかがループ物には必要だなぁと思った。
:知人G氏の感想
何が起こってるのかわからなかった。つまりそれは面白いかもつまらないかもわからなかったということ。
まあ、つまり楽しむことすら放棄させた小説ということですね。
ループものにしても書き込み不足で楽しさはなかったし、オチも弱い。
それだけ。
:kirekoの感想
結局箇条書きってのは、文章を読むときに限って多かれ少なかれ弊害があると思う。それは、余りにも説明を省きすぎて、読み手が想像できる範囲を逸脱してしまう時があるということだ。ということで、この作品は、なんとも味気ない旨みの無い文章。ループが終わったと気付く一点に文の旨みを集中させたいなら、もう少し文に表現の艶を出すべき。文字を書くごとに作者の目が盲目になってしまったというか、ループ物という設定にばかり気がいってしまって、なんとも味気ない内容ははっきり言って面白くなかった。文章中の中途半端な反復も気になるし、結局作者が表現しきれない『力量足らず』の部分を読者の想像にまかせるのは、お粗末な話だなと思った。
■血に堕ちた日 ジャンル ファンタジー 作:黒野晋
:あらすじ
魔王として知られるルシファーは、もとは熾天使ルシフェルであった。しかし反乱を起こしたことによって天界を追放される。魔王の悲しい過去と魔王に堕ちたわけとは?
:知人D氏の感想
美味しくいただきました。ただ、私は天使悪魔萌えでないので、少々味付けがもの足りませんでしたが好みの問題です。
:知人G氏の感想
つまらない小説ではないと思う。文章も下手ではない、どころかかなり水準は高い方だと感じたものの、なぜだか途中から読む気がうせてしまう。
:知人S氏の感想
ルシフェルとゼウスという組み合わせがなんとも。まぁ、ギリシャ神話のゼウスと北欧神話のトールは同一視されるとも言われるし、天使は神に仕えるわけだから、あながち変とも言い切れないが。
あと、堕天使が悪魔になったとあるけど、堕天使と悪魔は別物。ともに主神に逆らう物という意味であるが、悪魔は人を悪へと導く存在である。悪魔になるということはそういうことなんだが、天使から堕天使になったきっかけは別の所にあるわけで、悪魔になる理由がないんだが?
全体的にイマイチわかんないですぅって感じでした。なんだったんだろう。
:kirekoの感想
なんで大天使の話にいきなりゼウスが?あれ旧約聖書とギリシャ神話のパラレルカップリングってやつですかね?なんか話の本質は北欧神話のモノマネだし、オリュンポスの神々もまるで出てこないし…にわかケトゥルー神話スキーのkirekoからすると、なんか設定に無理があるように感じた。まあ、それは置いといて。詩的な部分は、難しい語句をそれらしく並べているが、まだまだ矛盾や描き足りない部分、欠点の多さが目立つ。そういう難しく物を表現しようと思う邪推が、本文中にも現れてしまって、どうも読者の興味をそぐ。なんというか、砂浜の砂の城が波で崩れるのに、その上から砂をかけて修復しようとしているような、そんな意味の無いことの繰り返しに見えた。結局神様の名前を使うと先入観が先にたつんだから、あえてやるなら全てオリジナルでやりゃよかったのに、と思う作品だった。
■金の成る機 ジャンル 文学 作:悲劇のM
:あらすじ
自分が得をすると誰かが損をする。そんな機械があったら、あなたは使いますか?
:知人S氏の感想
面白いと読んでて思った。
「ツケは子孫に回ってくる」という言葉で「子孫がどんな迷惑を被るんだろう」という考えに誘導しておき、実は主人公が死ぬというオチで意表をつくのがいい。しかも、主人公が死ぬ=子孫は生まれないわけだから、生まれるはずだった子孫も死ぬということになり、確かに子孫も迷惑を被ったというわけだ。
あと最初に言った金額が「10万円」ってのもなんかリアルだ。多すぎず少なすぎないあたりがいい。
頑張ってどこか重箱の隅をつつけない物かと思ったんですが、「手紙が4つ折りなこと」と「手紙の文面」くらいしか気にならなかったような。
:知人G氏の感想
非の打ち所を言うのであれば、展開がちょっと急すぎることくらいか、あとはアイディアや話の流れはとても面白い秀逸な作品だと思う。
:kirekoの感想
最期のオチにやられた!なんというか、そういう落とし方もあるのか、と思ってしまうほど、オチまでの読ませ方が上手かった。共感しやすい事象、子どもの頃夢見たお菓子の家とか想像するように、実に浪漫に満ち溢れた話で、ありそうでなさそうな空想の部分を上手く表現できていると思う。逼迫する預金残高や、現在の状況、そういう細かな説明を怠らない導入の部分に、リアルな質感のある描写があって共感できた。短い文章なのに、ちゃんと起承転結が出来ている構成にも、やけに罠っぽいことを罠だと読み手に見せずに最後まで持っていくキャラクターの人間的な欲の描写、その演出にも気に入りの作品だった。秀作!
=========終わり==========
>特別編を終えて
やはり感想というのは、一人一人違う事もあれば
同じふうに思うこともあるのが面白いね!
そういう感じ方の違いが、書き手、ひいては多くの読者への
道しるべというか、メッセージとなるのではないかと思いました。
(今回の企画に協力してくれたメッセメンバーの方々、本当にありがとうございました。あとでメロンを送ります)
笑わせていただきました。凄く面白い企画に感謝、感謝。また次回があることを期待してます。
暑い日が続くのでkirekoさんも体調崩さぬよう無理せず頑張って下さい。では。
優柔不断の弱卒の下に、一騎当千の勇将たちが集まっているような状況ですが、そんな彼らが深夜2時くらいまでメッセに真面目に付き合ってくれる事が、まず感謝と言いたいですね。
>毒舌
皆さん基本的に文なり絵なりで表現する人ばっかりですから、やっぱり自分にも他人にも厳しい目線を持っているんだと思います。