ショートアームチェア本体組み立て工程

2018-03-23 | 椅子


ホゾ先を赤外線ランプにて強制乾燥中
天然乾燥済の材料で丸ホゾ断面を穴径の6%太く加工し強制乾燥すると収縮し楕円形になります。
穴側も乾燥すると穴が楕円形に変形するので、同調する方向に組み上げると一番理にかなった緩みがなく無理のない枠ができあがります。

 

 

前セット、後セットがそれぞれ組み上がりました。

  

前セットと後セットを貫でつなぎ合わせます。
貫は丸ホゾの先が穴の底につくまで、ハタガネで締め込みます。

 

後脚と肘掛けの接合は強度とお互いの部材を弱めないために二段丸ホゾを使います。

 

短スピンドルのホゾ先も太目に加工してあり強制乾燥すると楕円形になります。
穴も乾燥と共に楕円形になるので、同調する方向に組みあげてあげると、穴の中で元の太さに戻ろうとするので、緩みのない頑丈な椅子ができあがります。

 

無事6脚ともがっちり組み上がりひと安心

 

あとは脚を所定の長さに切り揃え、調整、塗装、そして座編みで完成します。
仕上げは銑(セン)と切り出し小刀による一枚刃で削り跡を残し仕上げています。
経年変化で削り跡がますます艶を増します。特に手でいつも触るところは一層光を増し素晴らしくなります。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 木工房ひるまさんの椅子 | トップ | 雪解けと共に福寿草 »
最新の画像もっと見る

椅子」カテゴリの最新記事