風薫る五月から初夏へ 花達

2017-05-31 | 日記
風薫る五月から初夏へ 花達


ウワミズザクラの何とも言えない大好きな香りが森から吹いてきた五月ももう終わりです。
春から初夏へ移っていく身近な自然を満喫しています。
落葉も芽吹きも遅いクリの木の葉も出揃い、山の緑も一層濃くなってきました。
ホウ、ミズキ、オニグルミ、ハリエンジュの花が今満開です。
タンポポは咲き終わると一度うなだれ、種が充実してくるとまた茎が太く長くなり、天気のよい日に種を飛ばします。
伸びた茎は計ってみると長いもので60センチ以上もありました。
晴れて空気が乾燥した日は、ヤナギの種が綿毛をまとい、まるで雪のように風に吹かれてきます。柳絮(りゅうじょ)と呼ばれています。
昼間はハルゼミの大合唱。
イナゴの子供も黒くなりました。今年は生まれて初めてイナゴが土の中で孵り、白くて弱々しい姿で、もこもこと次々地上にはい出してくる所を見てしまいました。ちょっとグロテスクでした。
「蠢く」読んで字のごとく、春は土の中で虫達がうごめいているのでした。特においしい葉があったのか、どういう訳かイナゴの赤ちゃんに気に入られたギシギシの葉が葉脈のレースになっています。
羽虫も飛び出しました。こうなるとテンカラの毛針にイワナが食いついてくれる季節です。
早春、小さな池に毎年ヒキガエルが蛙合戦をしに帰ってきて卵を産みます。今年は例年ほど激しくなく、おだやかでした。今は数百匹のオタマジャクシと10匹のメダカが小さな池に一緒に泳いでいます。
枕木の上では大きなトカゲが手も足も後へだらんと投げ出し甲羅干し。尻尾を自切し痛々しい姿と、全く警戒心なしの無防備状態のギャップに思わず笑ってしまいました。大丈夫かい?近くの木でモズが尾羽をくるくる回しているよ。
花壇では、家内が毎日世話をしてたくさんの花が咲いています。
早朝と夕暮れ時にはジュウイチ、ホトトギス、オオルリ、ウグイスなど小鳥達の歌声も聞こえます。季節の移ろいと、自然の小さな変化にひとつひとつ感動しています。

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