ここの所、木工の技術専門校関係の方達の座編み教室が多く、座編みの行く先が頼もしい、嬉しい限りです。
今回も、上松技術専門校の卒業生で、今は漆屋さんの木工部門で働いていらっしゃる増田さんが塩尻から来ていただきました。
りょうぶの小径木丸太のスツールを七島いで編んでもらいました。とてもいい感じのスツールができあがりました。
男の人は大抵そうなんですが、性分で目一杯の引っぱりでカチカチに編みあがりました。
実は私もそうで、力を抜くのに時間がかかりました。
数をこなしていくうちに、要所できゅっと引っぱり、余計な力を抜いていくことを心がけていけばいいと思います。
七島いの特徴で、編み上がりが硬いようでも、乾燥するとふわふわと柔らかくなり、また数年かけて艶も張りも出てきます。
編み上がりから緩いとどうしてもヘタリは大きくなってしまうので、そこはほどほどというところです。
でも、なかなか力を抜くというのはできないものなんですよね。
その人それぞれの編みがあっていいと思います。
奥さんにも所々編んでいただきましたが、見ていて気づいた所がちゃんとできていたので、
意外とやるなぁとご主人もびっくりしていました。
ご夫婦そろって、器用だなぁと思いました。
スペインでも椅子枠は男が作り、座面編みは女の仕事と、家族で仕事を分けて椅子作りをしていた所もあるようでしたので、
わりと座編みは女性に向いているのかもしれませんね。
私は、どっちの作業も大好きで、取られたくないですけど。