第１０５回 追悼！ラモン・デ・アルへシラス

ラモンがなくなった。
１月２０日のことだという。
昨日、その知らせをラジオできいてたときのショック。
体が冷たくなっていく感じ。

去年、癌で入院中という話をきいた。
理学療法をうけているけどよくないということも。
１９３８年の生まれというから享年７０歳。
早いよ。まだ早い。。。

いわずとしれたパコ・デ・ルシアの長兄。
若くしてプロのギタリストとして、フアニート・バルデラマらの一座で活躍。
ニーニャ・デ・ロス・ペイネスとの舞台の話などもきかせてくれたベテラン・ギタリスト。
パコとの共演で日本でもおなじみだろう。
２００１年の日本公演に参加していたが、その後、セクステットの休止とともに引退。故郷アルへシラスとマドリードを行ったりきたりしながら悠々自適の暮らしを楽しんでいたようだった。
２００３年だったか、パコの、カディス県内でのコンサートに遊びにきていて、あれこれしゃべったのが昨日のことのようだ。
数年前のアルへシラス公演のときは、マドリにいると、息子ラモンシートにきいた。会えないまま、去年の知らせが届いた。

わたしにとってラモンはフラメンコのジョン・ウエイン。昔かたぎで、まっすぐな気性の男。
２０年の長きにわたってつづいたパコのセクステットもラモンなしでは考えられない。超絶技のパコの隣できっちりリズムを刻む。。。
ものすごいキャリアの人なのに、フラメンコの古い歌い手の話など、一人のアフィシオナードとして楽しそうに話していた。。。

もっとゆっくりいろいろと話したかった。

ご冥福を祈ります。。。。