鮎の俳句日記

その日の徒然を載せていきます

おくのほそ道を書く 那須

2012-05-03 10:16:30 | おくのほそ道を書く(月)



黒羽というところに知人がいるので
日光から那須野をよこぎってまっすぐ近道をいこうとしました。
はるか遠くに村が見えたのでそこを目指して歩くうちに
雨もふりだし 日も落ちてしまった

農家に一夜の宿をかりて 夜があけると ふたたび野原を歩きだした。

道の途中 放し飼いの馬にであった。
そのそばで 草を刈っていた男に
野道がわからず こまっていると相談したところ

男は 案内している暇はないが かといってこの那須野は
道が縦横に分かれていて 道にまよってしまうから
お気の毒だから この馬をかしてあげましょうと 言ってくれた。
子供が二人馬の後について走ってきた。

一人は少女で名前をきくと「かさね」と答えた。

田舎には珍しい優雅な響きの名前だったので曾良が一句ひねった。



      かさねとは八重なでしこの名なるべし


      曾良



まもなく人家のある村についたので
馬をかりた代金を鞍にむすびつけて 馬をかえしてやりました。






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