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ありのままにみる

2009-12-27 21:09:18 | Weblog
 一休和尚の逸話(いつわ:エピソード)を一つ。

 あるとき、一休さんが家の前に鉢植えを一つ、出しておきました。それには松の木が一本、植わっていました。その木は曲りくねっていました。
 ところが、一休さんはその植木鉢の横に、「この松の木をまっすぐにみた人には、褒美(ほうび)をあげます」という小さな立札をさげました。

 家の前の通りには、人がきができました。みな、一生懸命、松の木をまっすぐにみようとしました。ある人は上から見おろし、別の人は後ろにまわってみました。またある人は、少し離れたところから、手をかざしてみました。
 しかし、だれの目にも松の木はまっすぐにはみえませんでした。
そのあとも、なん人かの通行人が立ちどまって、腕ぐみをして、松の木をみつづけましたが ・・・ ダメでした。

 夕方近くになってから、ひとりの旅人がやってきました。
松の木をみるなり、「この木はほんとうによく曲がっているなあ」と感心して、いいました。
それをきいた一休さんは、家の中から、とび出してきて、その男の人に褒美を、どっさり、あげた ・・・ とさ。



 一休和尚は、とうとうその目がゆがんでいない人間(ひと)に会えたのです ・・・ ね。

    めでたし、めでたし ・・・




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