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死なずとも ・・・ 11.父は剛の人

2011-03-10 04:39:04 | Weblog
「慷慨(こうがい)して死に赴くは 従容として義に就くは難し」

  中国の古典は教えています。

義とは 父のつとめです。



むかしの三島由紀夫のような死は 決して父のとるべき道ではありません。

一見悲壮であり勇気ある行動のようにみえますが

  それは「易き死」であって 受難の行為とはいえません。



父は 死ぬことも逃げることもできず

  ひたすら苦しみに耐えて生きる損な役割を演じて

  ・・・ 一生を閉じていくものなのです。



現代のような国家社会が非情で最低の社会保障もゆきわたらない場合

  父は家族を守って

  ・・・ あらゆる災難に息長くたえつづけねばならないのです。



人も世も あるいは 妻も子も父を裏切っていくでしょう。

だがひとり「従容として義に就く」逃亡拒否の心性こそ

  ・・・ 父心であることを忘れてはなりません。


受難感受の父は まことの剛の人です。


父にこの覚悟があれば

  ・・・ 父子心中は社会から消え去って行くでしょう。



父は受難を歓迎すべきです。





* 2010.11  東ブータンで





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