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足を拝む ・・・ 4.生活の基盤に感謝

2010-08-11 18:56:43 | Weblog
東井義雄氏の著『根養えば樹は自ら育つ』の中に

「(前略) 妻の足なんか拝む気にはなれません。やめておこうかと思いましたが、それでは徳永先生に申訳ありません。大急ぎで拝む格好だけしておいて足袋を脱がせたのです。
 私はギョッとしてしまいました。妻をもらって三十八年目 妻の足の裏を見たのは初めてです。もう少しはかわいらしい足の裏をしているのかと思いましたら、まあ、なんというがめつい足の裏でしょうか。(中略)山奥の貧しい私の家に嫁いで、毎日毎日、険しい山道を薪を背負って通い、山道いっぱいに広がっている岩の道を、すべらないように、指の先に力を入れて、踏みしめ、踏みしめ、三十八年もそれを続けている間に、こんな足の裏になってしまったのだろうかと思い、家を留守にして、毎日毎日とびまわっている私に代わって、畑を耕し、こやしを運び、たねを播き、土と共に、三十八年生きてきたために、こんな足の裏になってしまったのだろうかと思うと、胸がつまり、気がついてみたら、本気で妻の足を拝んでしまっていたのです(下略)。」


東井氏のお人柄や もくもくと生きていられる奥さんが偲ばれます。


足をもっての人間の生きざまなり その生活観なりを

  そこに教えられるのです。


一歩一歩と足を運んでの活動

両足をふん張っての活動

足を二つに折っての静座

人間生活の基盤であるこの足を よくよく考えれば ・・・

  なんと有難いことか ・・・ と 思わずにはおれません。




    (2010/5/25 撮影 エジプト)






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