まほろばジャーナル。

趣味と道楽のみちくさ話し

第75号:赤石温泉白樺荘へ行く!

2007年01月28日 | ■旅行・温泉/静岡県
金曜の夜、静岡市内は小雨模様。この様子だと山の方は雪かも。こんな時は冬でも混雑する白樺荘もぐっとお客さんが減る。といことで土曜日の早朝から車を走らせ白樺荘まで行って来た。



富士見峠はこんな感じ。そこそこ雪も積もった模様。



静岡市民は小学校の時に一度は行く井川ダム。ここまで下りてくると雪はほとんどナシ。



本村をぬけさらに車を走らせると白樺荘に到着。10時10分着もすでに車は3台。建物は相変わらずのオンボロさ。その昔周辺のダム建設の飯場として使われていたらしい。



玄関で住所氏名を記帳し中に入る。右は玄関横の休憩所、館内で唯一タバコの吸える場所。



2階には個室もあり、おばさんに声を掛け札を借りれば誰でも無料で利用できます。ただし冬場は暖房器具がないため利用する人は皆無。写真は以前撮ったもの。



ということで冬場はこちらの大広間で休憩します。ここはファンヒーターもあり冬でもあたたか。常連の方はタオルケット持参でやってくる人が多いです。



水道にトイレ。昭和の面影全開です。ちなみにトイレは俗に言う“ボットン”ではないのでご安心を。



浴室へと続くすのこ敷きの通路、手前が男風呂、奥が女風呂。脱衣所もいたって簡素。



手書きの効能表と浴室と脱衣所を隔てるドアのノブ。いろんなものがいい味だしてます。



そしてこちらが浴槽です。他と同様いたってシンプルなつくりですが泉質は静岡県内一との呼び声も高い細かい湯の花が舞うツルツルの単純硫黄泉。源泉は、まほろばジャーナル第4号で紹介した東河内源泉からの供給。源泉温度が低く冬場は結構加温してるのでツルツル具合も若干弱め。左上の石組みのあたりに湯口があるので奥が熱め、仕切りを挟んで手前が温め。もちろん掛け流し。ちなみにワイフの話しだと女風呂の浴槽はまたカタチが違うとのこと。



湯口に洗い場。カランからは非過熱の源泉も出ます。



こちらは食堂。市営温泉の単なる付帯施設と侮るなかれ。地元のおばさん達がつくる食事はかなりうまい。何を食べてもほぼ間違いはナシ。



本日の昼飯はメンパ御膳(1,300円)。その名のとおりむかごやじゃこが入った色ご飯がメンパに入ってます。このほかにヤマメの塩焼き、アイスクリーム、ポテトサラダ、味噌汁、温泉玉子などなど。



営業時間いっぱいの10時から16時までたっぷり温泉を満喫し、ここから車で10分の畑薙まで行って暖冬の南アルプスを偵察。静岡市街まで車で2時間30分、眠気と格闘しながら帰路につきました。

赤石温泉 白樺荘
住所:静岡県静岡市葵区田代1005
電話:054-260-2021
料金:無料
泉質:単純硫黄泉
訪問:07.1月下旬

第74号:レストラン ソレイユに行く!

2007年01月25日 | ◎フランス料理
フレンチコースをゆっくり楽しめる隠れ家レストラン(←お店のwebsiteより)ソレイユに行って来ました。この日はクリスマス近くとあっていろんな店に電話したが目ぼしい店はみな予約で一杯。雑誌で見つけたこの店に電話するとキャンセルが出てひと組空いたとのこと。クリスマス前にキャンセルした人はいったい何があったのか?



カポーたちがオサレに食事を楽しむ空間で写真を撮るのもためらわれ、残念ながら店内・料理の写真はありません。入り口の扉を開けると10卓ほどのテーブル席、厨房は一番奥にあります。この日はクリスマス特別メニューのみ。内容は以下のとおりです。

●キャビア、生うに、コンソメをのせた京人参のムース
●キャラメリゼしたフォアグラのテリーヌとオマール海老のリゾット
●リース仕立ての赤カブのポタージュ
●真鯛のポワレ ホタテ、ムール貝のサフラン風味クリームソース
●ミントのグラニテ
●シャラン産鴨胸肉のロースト トリュフソース
●ブッシュドノエルと軽い苺のミルフィーユ
●食後のお飲物
●小さな焼き菓子2種

感想は・・・。あまり憶えてません。ということはそんなに印象的ではなかったのかな?メニューが載ったカードが手許にあったのでなんとなく思い出す程度。ちなみにワイフに何が美味しかったか聞くと「パン」とのこと。確かにパンはうまかった。。ちなみに一人7,875円。クリスマス代が入っているにしてもこの内容ではチト高いかな?機会があったら普通の日にまた行ってみたいです。

RESTAURNT SOLEIL
http://soleil.beblog.jp/sub/top/
住所:静岡市葵区鷹匠2-9-7
電話:054-253-3337
訪問:06.12月下旬


第73号:黒潮温泉元湯なかむら館へ行く。

2007年01月23日 | ■旅行・温泉/静岡県


久しぶりに焼津の「なかむら館」に行ってきた。焼津の温泉といえば焼津駅前健康センターが有名ですが、ここなかむら館は地元の人が銭湯がわりに利用している温泉施設です。この日は駐車場も満車。施設のおばさんに聞くと「温泉も人が多すぎて入れないみたいだから30分くらい時間をつぶして来て」とのこと。いつも地元の人で混み合うが(といっても4、5人)入れなかったのは今回が初めて。



ということですぐ近くの焼津漁港にやってきた。早朝は賑わうであろう漁港も今日は休日のためひっそりとしている。その昔、築地市場のすぐ近くの会社に勤めていたことがありその頃のことをいろいろと思い出す。築地は本当に面白い街でターレットと言われる魚などを運搬する立ち乗りの車両がブンブンと走り廻り、徹夜明けでボ~と歩いていようもんならいつ轢かれてもおかしくないくらい“暴走”しています。場内では轢かれるほうが悪いなんて噂もまことしやかに囁かれていました。



トコトコと歩いて行くと船員相談所なるものを発見。焼津の船員はどんな悩みを抱えているのでしょう?そしてさらに歩くと「焼津漁業資料館」につきました。ところが本日休刊の貼り紙が。。残念。「先人の活躍ぶりや往時港無き荒浜から現在のこの焼津港に成長してきた過程の品々を陳列」しているそうです。そうこうしているうちに時間もたち漁港散歩はここで終了。



再びなかむら館へ戻ってきました。ここの温泉は建物のすぐ隣に有る高草50号井と200メートルほど離れた場所にある高草1号井の混合泉で海水のように塩辛い熱めのお湯です。掛け流しですが飲泉はできないとのこと。ガラゴロとうがいをする人はよく見かけます。浴室はいたって普通のタイルの壁と4、5人でいっぱいの小さな浴槽、一段高くなっている場所もあり半身浴も楽しめます。熱めの温泉のため5分も浸かっていると汗が吹き出てきます。お客さん同士のほとんどは顔見知りらしく互いに挨拶を交わしているので私も入る時と出る時、挨拶だけはするようにしています。この兄ちゃんどこのせがれだったかな?っという顔をされますがよしとします。ネイティブ?の浜言葉も聞いていて楽しいもんです。泉質といい雰囲気といいもう少し近所にあれば毎日でも行きたい温泉です。

黒潮温泉元湯なかむら館
住所:静岡県焼津市駅北1-14-7
電話:054-628-4397
料金:400円(入浴のみ)
泉質:カルシウム・ナトリウム-塩化物泉
訪問:07.1月下旬

第72号:ベビーカー初乗車。

2007年01月21日 | 家族の出来事


アップリカのショコラというベビーカーを買った。ということで近所を散歩することに。坊にとっては未知との遭遇。メッシュ地から覗く彼の顔もどうやら異変に気付いている模様。



午後になってワイフの友達がやってきた。出産を無事終え数日前に退院したばかり。こうして比べると約2ヶ月の違いだけど坊が巨人に見えるから可笑しい。ずっと一緒にいると分からないけど日々ちゃーんと成長してるんですね。生まれたばかりの赤ちゃんを見てついこないだのことだけど坊の生まれたての頃を思い出して楽しかったです。

第71号:今日は大寒

2007年01月20日 | その他いろいろ
横浜や千葉では初雪を観測したらしい。ここで季節はずれの写真を一枚。昔使っていたカシオのGV-20で撮ったもの。Gショックみたいなデジカメで落としても水につけても全然OKだった。今でこそケータイのカメラより低画質になってしまったが、当時はスノボに海水浴によく活躍した。そんなカシオのGV-20も今は行方不明・・・。



写真は南伊豆の海の中から撮ったもの、早く坊をつれて行きたいな。

第70号:順孔のケーキ

2007年01月20日 | ◎甘味


順孔のケーキを買ってきた。ここのケーキは生クリームがくどくなくいい。



左はグレープフルーツがのったケーキ(430円)右は六種類だったかな?フルーツがのったケーキ(400円)、どちらもまいうー。それはそうと不二家報道が紙面を賑わす今日このごろ、ケーキ好きの一人として不二家のケーキも何回か食べたことがあるので多少なりともショックを受けた。直接体に取り入れるものだから管理を徹底してほしいもんです。合掌。

順孔
住所:静岡市葵区車町12
電話:054-253-5550
訪問:07.1月下旬

※第54号でも順孔の記事あり。

第69号:高峰→小谷→乗鞍、新春温泉旅行【4日目】

2007年01月19日 | ■旅行・温泉/長野県
4日目 乗鞍から静岡へ。



深夜、除雪車の轟音で何度も目が覚めましたが、朝起きたらエライ吹雪です。素泊まりのため朝食はカロリーメイト。一般のお客さんが朝食をとるころに宿を出て朝イチのリフト目指してスキー場に向かいます。【写真:本棟】



とまあ気合いを入れて出発したはいいけど、カモシカゲレンデの新雪を朝イチで滑るという考えもこの雪と一緒に埋もれてしまいそうな降りっぷり。車の中にいてもゆっさゆっさ強風に煽られます。



半日券を買ってやまぼうし脇から滑り出し、最下部のリフト乗り場を目指そうとショートカットを試みたのが後の祭り、腰までの新雪にどっぷり浸かり、脱出してリフトまで降りるのに30分近く格闘しておりました。すっかり戦意喪失気味もなんとかカモシカまでやってきたはいいけどここでも埋まる埋まる。かなり堅めの自分の板はノーズから新雪に突き刺さり、抜けだせず、そのままの勢いで埋もれていくという公式が確立されてしまいました。リフトから見渡すゲレンデは7割の人が埋もれてます。しかも軽度のホワイトアウト。こんな中、20人ほどの山スキーと思われるパーティーがツアーコースを登っていきましたが大丈夫だったのかな?



ほとんどの時間埋もれていたように思いますが、かもしか、鳥居尾根、山本、などなど自分が山篭りしていた時と良いのか悪いのか全く変わらない乗鞍を堪能しました。昼前にスノボは切り上げ白骨の笹屋に温泉をもらいに行くためにスパー林道を走る。このドカ雪時にこの林道を走るのは自殺行為に近いものがあると薄々承知で車を走らせて行くと初めての対向車が。おじさんが窓を開けて話しかけてくる。この先で小さな雪崩がいくつもおきている。何台かの車がいるがスタックなどで立ち往生している。Uターンしたほうがいいとのこと。軽のバンに乗ったいかにも地元っぽいおじさん。そんな人が言うんだから素直に聞いた方がいいだろう。残念だが来た道を引き返すことに。その後林道は通行止めになり、スキー場のリフトも一部運転を中止したらしい。

爆弾低気圧も勢いを増してる最中、本棟のおばさんに貰ったみかんを頬張りつつ名残惜しくも乗鞍を後にします。雪のため長野自動車道は小淵沢まで通行止め。帰りは10時間かかりました。これで新春温泉旅行もおしまい。おしまい。

第68号:高峰→小谷→乗鞍、新春温泉旅行【3日目】

2007年01月16日 | ■旅行・温泉/長野県
3日目 小谷から乗鞍へ。



前日の天気予報どおり小谷は小雪の舞う朝でした。豪雪地帯の小谷も今年の冬は本当に雪が少なくこの日の雪も久しぶりとのこと。朝食はいたって普通の旅館の朝食。目玉焼きや味海苔、香の物。



朝の時点ではこの日静岡に帰る予定だったのでのんびりして温泉に入ったり、宿に隣接する資料館などを見てまわりました。写真は資料館の一階。歴史の古い宿だけありいろんなものが展示されています。スキー道具や機織機、昔の帳場など見ていて結構楽しいです。



二階にあがると古文書などが沢山あり、さながらプチ博物館です。宿の女将さんが丁寧に解説してくれます。



出発前、宿の人の話では山田温泉のある長野県北部よりこれから通過する中部や南部のほうが雪が激しいとのこと久しぶりの雪道ドライブが楽しめそうです。名残惜しくも小谷を後にします。左の写真は山田旅館遠景。脇には沢があり上流には野湯があるそうです。冬は雪崩の巣ですが雪の無い時期いつか行ってみたいです。そして次なる目的地はうまい蕎麦が食べれる店。山田旅館で貰ったリーフレットを頼りに新行そばの「山品」という店を目指します。完全ナビ頼りのためどう行ったのかよく分かりませんがとりあえず到着。



店の中に入ると普通の玄関。普通に長靴を脱ぎ普通の部屋に入ります。地元っぽさ満点でなんだかうまい蕎麦が食べられそうな良さげな雰囲気。変に小洒落た蕎麦屋が多くなるなかこのユルイ感じは居心地がいいです。蕎麦が数品、つまみが数品、メニューは決して多くありませんがそれがかえって期待を高めます。しばし考えた末、数量限定の特製十割そばを注文することに(左の写真)。ちなみにこの店、美麻産の地粉を水車小屋で挽く売り切れご免の人気店らしい。そうこうしているうちに蕎麦が到着。汁は甘め、香りは少なめ、コシは緩め。でした。って聞くとたいしたことなさそうだが不思議と結構うまい。追加でもりそばとそばうすやきという味噌が薄くぬられたものを注文。そば酒が飲めないのが残念だが運転があるのでしょうがない。



店を出るころには雪の降りかたも本格的になってきた。そうなるとこのまま帰るのがなんだかもったいなくなり急遽予定を変更し2年振りのパウダーを目指して乗鞍へ行くことに。道すがら横転する車。書面衝突の車、スタックする車・・・。何台見たことか。久しぶりの大雪で事故も多発してる模様です。



久しぶりの乗鞍はどこもかしこもすっぽり雪に覆われていました。早速ひと滑りと行きたいとこですが事故渋滞で時間をくい到着したのは15:30。残り一時間のために半日券を買うのも勿体なく。かといってこのまま帰るのも偲びなく。天気予報は今夜も雪とのこと。暫し考えた末、乗鞍で泊まり、朝イチで新雪を滑り、午前で切り上げ、白骨の笹屋でも行って温泉に入って帰宅というゴールデンコースが頭のなかで弾き出された。



ということで急遽さがしたお宿が乗鞍の「本棟」。かなーり昔に泊まったことがあり素泊まりも受け付けてくれるとのこと。名前のとおり長野県中部にみられる本棟造りの宿です。



左は露天、貸しきりもできます。右は内湯、泉質上鉄やコンクリートなどはずぐに腐ってしまうので乗鞍の宿はたいがい板張りの壁に木製の湯舟です。この日は素泊まりのため夕食は車で5分ほどの食事処でいただきました。夜になると一時止んでいた雪もまた降り始め、明日への期待が高まります。朝イチのリフトを目指し、早々に眠ることに。乗鞍の夜は今日も更けて行きます。

手打そば 元祖 山品
住所:長野県北安曇郡美麻村新行14658
電話:026-123-1230
料金:特製十割そば750円 もりそば650円 そばうすやき600円
訪問:07.1月初旬

乗鞍高原温泉 本棟
http://www4.ocn.ne.jp/~honmune/frame.html
住所:長野県松本市安曇4022-11
電話:0263-93-2234
料金:1泊素泊まり 4,000円+税
泉質:酸性硫化水素泉
訪問:07.1月初旬



第67号:高峰→小谷→乗鞍、新春温泉旅行【2日目】

2007年01月10日 | ■旅行・温泉/長野県
2日目 高峰から小谷へ。



キラキラと朝陽の眩しい朝。今日も高峰の一日が始まります。朝食も夕食同様、薄めの味付けで上品な感じ。美味しくいただけます。



雪上車でアサマ2000パークまで降り、車に乗り換え今日の目的地である小谷の山田旅館を目指します。途中の車坂峠からは遥か遠くに富士山も望めます。



白馬へ続く鬼無里街道には戸隠も近いためいくつかのそば屋がありますが全て休業。結局飯にはありつけづ白馬のそば屋で食べることに。



山峡を縫うように走る鬼無里街道ですがトンネルを抜けると今まで全く見えなかった北アルプスの山並が大きく広がります。



小谷に近付くと日本海まであと○○キロと言った標識をいくつも目にします。宿に行くにはまだ早いしスノボをやるにはもう遅い。ということで少し足を延ばし日本海まで行ってみました。冬の日本海といえば凍えそうなカモメが飛び、荒れ狂う波を勝手に想像していましたが生まれて初めて見た日本海はいたって穏やかでした。



小谷の集落をぬけ山道をどんどん進んでいくと山田旅館に到着です。山田旅館は本館、別館、新館(健康館)の3棟からなり本館は江戸時代末期の建造物で有形文化財にも登録されています。ということで予約のおり本館希望で話をしたはずが通されたのは別館の部屋。仲居さんにその旨話すと「こっちのほうがきれいでいい部屋だから」と言われ、そんなにまで言われれば部屋を変えてくれとも言えず別館に落ち着くことに。後から本館の部屋を見に行ったら旅籠風情の非常に趣のある部屋でした。しかもがら空き。



帰り際に見学だけしたお隣の熱泉荘もそうでしたがこの辺のお宿は建物周り水を敷き屋根から落ちる雪が積もらないような工夫がされています。館内の床や柱などは磨きこまれなかなかいい味をだしてます。



左は洗面所。もちろんお湯などでません。歯を磨く時や顔を洗う時あまりの冷たさに手が痛くなりますが、逆に普段の生活の便利さにありがたみを感じます。右は談話室?と思われる部屋、変に取り繕って無い感じがなかなかいいです。



浴場への入り口。暖簾か掛かっているわけでもなく素通りしてしまいそうな感じ。



温泉は噂どおりのいい雰囲気といいお湯でした。雑誌等で何度も目にしてましたが上から滝のように落ちてくる温泉はかなり高い位置からで3メートル近くありそう。写真では見えませんが滝の後ろには析出物で出来た柱が鎮座している。これもかなりの迫力です。ちなみにこの温泉、明治時代にドイツで行われた温泉博覧会で、日本を代表する温泉の1つとして国から推薦され出品されたそうです。



壁と同化しているがコップも置かれ飲泉もできる。薄鉄味のまろやかな飲みくちで結構いける。石棺に見えなくもないが木製の枕が置かれ寝湯もできる。



健康館には露天もあると聞き行ってみることに。ところがこの健康館、どうもこの山峡に不釣り合いな不思議な建物でした。まずいきなりエレベーターに出くわします。隣り合わせの別館は大正時代の建築。100年近く使い込まれた床をみしみし言わせながら歩いてきたのが数秒前。いきなり文明の利器に出くわし少々たじろぎます。気を取り直してエレベーターに乗り込み地下に降りるとこれまたビツクリ。お客が少ない日だったということもあるのでしょうが電気が全部消えていて人の気配は全く無し。非常口を示す緑のライトだけが寂しく光ってます。薄明かりを頼りに歩みを進めるも温泉らしきものは全くナシ。廊下の突き当たりまで来てしまい続く階段を登るといきなり小学生くらいの少年が現れ思わずキャ~~~!っと叫びそうになった。少年も明らかに警戒心いっぱいに僕を見ている。かなり驚いたが平常心を装い大人の余裕を見せつつ「お風呂はどこ?」と聞くと「下です。」と少年、どうやら宿のお子さんらしい。来た道を戻り行ったり来たりウロウロしていると真っ暗な部屋の脇に暖簾を発見。やっと見つかりました。手探りでスイッチを探し電気をつけると昔懐かしい筋トレのマシーンがいくつも並んでました。っていうか温泉に来て筋トレしようって思う人がはたして何人いるのか。。



新館の内湯は本館の内湯ような情緒があるわけでもなくいたって普通のものでした。露天はというと温泉の投入は無く内湯との境の壁に開いた穴からお湯が流れ込むだけで温くて入れるものではなかったので見学だけで済ませることに。なんだか非常に複雑な思いで新館(健康館)を後にしました。



晩ご飯はいたって普通の旅館料理ですが小鍋のおでんには驚きました。結構いろんな旅館に泊まってきましたが夕食におでんがでたのは初めてです。初めて泊まった宿で余計なお世話かもしれませんが山田旅館が世間のニーズとは違った方向に進んで行っているような気がしてなりませんでした。なーんてことを考えながら小谷の夜は今日も更けていきます。

小谷温泉 大湯元 山田旅館
住所:長野県北安曇郡小谷村中土小谷温泉
電話:0261-85-1221
料金:1泊2食11,000円(部屋によって値段が変わります)
泉質:ナトリウム炭酸水素塩泉(重曹泉)
訪問:07.1月初旬

※ビール中瓶600円



第66号:高峰→小谷→乗鞍、新春温泉旅行【1日目】

2007年01月09日 | ■旅行・温泉/長野県
1日目 静岡から高峰へ。

今日は信州は小諸の高峰温泉へ向かいます。午前3時半に自宅を出発。のはずが起きたら6時。いままで何度も寝坊を繰り返してきた自分なので、良いのか悪いのか、これくらいの寝坊ではピクリとも焦りません。



静岡の自宅を6時半に出発、R52→増穂IC(中部横断道)→須玉IC(中央自動車道)→R141→チェリーパークライン→アサマ2000パーク着11時。
【写真左:チェリーパークライン 写真右:車坂峠を越えアサマ2000パークへの道】



今日の運転はここで終了。すかさずビールを頂きます。それから2年ぶりのスノーボードへ。三箇日と三連休の間の平日のためスキー場はガーラガラ。暖冬といってもここは標高が高いので滑っていると標高2000メートルの風がビシバシ額を突いてきます。
【写真左:スキー場コース 写真右:アサマ2000パークのレストハウス】



一通り滑り倒した後高峰温泉へ。温泉へのアクセス道は冬期閉鎖のためアサマ2000パークの駐車場まで雪上車で迎えに来てもらいます。高峰温泉に泊まるのは今回で3回目。過去2回は10人近く乗れそうな大きな雪上車でしたが今回はクロカン車にキャタピラを付けたものでした。
【写真左:第三駐車場の雪上車乗り場 写真右:雪上車】



スキー場の脇を雪上車で10分ほど行くと高峰温泉へ到着です。高峰温泉は篭ノ塔山と高峯山を結ぶ尾根上標高2000メートルに位置し絶景と温泉、無料のクロカンスキー・スノーシューツアー講習が楽しめる非常にコストパフォーマンスの高い宿です。
【写真左:宿の目印 写真右:高峰温泉全景】



館内はキレイな山小屋風情。ランプの宿を謳っているだけありいたるところにランプがあります。玄関にはずらりとスノーシューが並びこれらは無料で貸し出してくれます。寒ささえしのげる服装であれば身ひとつで行ってもスノーシューもクロカンスキーも楽しめます。
【写真左:吹抜けのランプ 写真右:スノシューの置かれた玄関】



温泉は内湯が男女各2ケ所。飲泉もでき、冷たい非加熱の源泉浴槽と加温の浴槽、交互に浸かるのがすこぶる気持ちよかです。深夜にひとり2時間も浸かってました。
【写真左:1Fのランプの湯 写真右:2Fの高嶺の湯】





夕飯はお食事処でいただきます。薄めの味付けで見た目にも派手さはありませんが地のもを多く使った丁寧につくりです。温泉や雰囲気もさることながらここの料理も大好きです。
【写真上:本日のお品書き 写真左:地ビールの浅間連峰 写真右:料理】



夕食後8時半から星の観察会が催されます。しかしながらこの時間が結構くせ者でビールで酔いよい、腹も満腹でたいがい部屋に戻ると寝てしまい。今回も含め3回も泊まってるのに一度も参加したことが無いのです。。そんなこんなで高峰の夜は更けていきます。
【写真左:夜の外気温はマイナス10℃ 写真右:玄関脇のランプ】

高峰温泉
http://www.takamine.co.jp/
住所:長野県小諸市高峰高原
電話:0267-25-2000
料金:1泊2食14,000円(部屋からの眺めにより値段が変わります。冬期はひと部屋プラス1,000円の暖房費がかかります。)
泉質:含硫黄―カルシウム・ナトリウム・マグネシウム-炭酸水素塩温泉
訪問:07.1月初旬

※地ビール900円