まほろばジャーナル。

趣味と道楽のみちくさ話し

第103号:こがねウィークの思ひで 2

2007年04月30日 | ■旅行・温泉/東北
GW回想シリーズ第二段。
今回は04年のGW。この年も東北へ出かけておりました。

記憶が曖昧な部分もありますが簡単にまとめると自宅→高湯温泉安達屋旅館(立寄り利用)→不動湯温泉(立寄り利用:後に宿泊利用20号参照)→姥湯温泉桝形屋(宿泊)→滑川温泉福島屋→白布温泉西屋旅館→塩原元湯温泉ゑびすや(宿泊)→奥塩原新湯寺の湯・むじなの湯(立寄り利用)



左:左隅が桝形屋(駐車場から500m程急坂を歩きます。右:露天風呂上部の湯畑
桝形屋は秘湯の代名詞と言ってもいいじゃないでしょうか。JR東日本のデスティネーションキャンペーンなど広告にも度々登場します。アクセスは非常に悪く極細道の急登やかつてスイッチバックが必要だったヘアピンカーブなど難所だらけ。それだけに到着した時の感動も大きいです。



左:混浴露天の脱衣所。右:混浴露天
温泉は内湯が男女各1。露天は3つあり女性専用露天が1つ、あとの2つは混浴です。混浴露天は女性専用時間帯もあります。当時は写真のような簡易脱衣所しかなくなんとなく男性は外で、女性は脱衣所で着替える的な暗黙のルールみたいなものがあったように感じます。05年の秋に再訪した時、脱衣所は新しくなっていましたが写真の簡易版も健在でした。飲泉はできませんが酸性の白濁でスッパレモン味。



左:混浴露天 右:館内(1F)
四方を奇岩絶壁に囲まれた露天風呂は日本全国探してもこれほどの絶景は無いのではないんでしょうか?V字型の谷底のような場所にあり露天のすぐ脇には沢もあるため大雨や地震等あったらかなり危険なロケーションだと思っていましたが06年秋に大雨で露天が崩壊したようです(その後復旧)。旅館自体は山小屋のような外観と旅籠風情の館内で1Fは障子戸、私達が泊まった2Fはふすま戸で部屋と廊下が仕切られ鍵などもちろんありません。温泉といい館内といい非常に趣がありワイフともども感動しきりでしたが現在は改装されてしまいました。。



当時のレビューを見ると食事については賛否両論ありましたが私達は美味しくいただけました。夕食は部屋食。朝食は1Fの大部屋。駐車場まで距離があるため荷物は右写真のトランスポーター(こういうの何て言うんでしょう?)で運んでくれます。名残り惜しくも桝形屋をあとにします。



↑(立寄り利用)白布温泉 西屋旅館
高温大量の温泉が打たせ湯状に落ちてくる。とにかく熱い。宿はたびたび雑誌等にも登場する茅葺きの宿。



↑(宿泊)塩原元湯温泉ゑびすや
ゑびすやには「梶原の湯」と「弘法の湯」2つの源泉があり「梶原の湯」は塩原で一番古い源泉と言われ毎年9月に行われる「古式湯祭り」の際には、御神湯として塩原の各温泉に分湯される由緒正しいお湯だそう。一方「弘法の湯」は塩原唯一の間欠泉。5分おき位にゴボゴボと温泉を吹き出します。温泉は内湯のみで混浴1女性1。温泉は雰囲気泉質ともかなりいいものでしたが、食事はあまり口に合わなかったかも、おまけに泊まった部屋のすぐ下が空き缶置き場になっていた窓を開けると悪臭が。。



↑(立寄り利用)奥塩原新湯 むじなの湯(左)・寺の湯(右)
奥塩原新湯には3つの共同浴場があります。そのうちの2つに入ってきました。むじなの湯と寺の湯、どちらも濃い温泉で地元の人と観光客が半々。寺の湯の裏手には地獄地帯があり噴気が上がっています。

※桝形屋は04年から05年にかけて改装されました。本文は改装前のものです。



第102号:こがねウィークの思ひで。

2007年04月27日 | ■旅行・温泉/東北
昨日に引き続き(第101号参照)ワイフに頼んで電話しまくった。

木造建築と卓球温泉の舞台として有名な田沢温泉「ますや旅館」→満。料理がうまいと噂の鹿教湯温泉の「三水館」→満。自遊人の日本の宿グランプリ号で一万円台No1になっていた野沢温泉の「村のホテル住吉屋」→満。もと料理人で現在は漁師の主人がやっている「割烹の宿美鈴」→満。

以上4軒、予想はしてたけど、やっぱり満室(4/27現在)でした。

今年のGWは家でおとなしくしてそうなので05年の3泊4日みちのくGW旅行、を回想してみました。当時はオンボロデジカメを使っていて画像が悪いです。あしからず。



↑(立寄り利用)鉛温泉 藤三旅館。
雑誌等で何度も見ていた「白猿の湯」に感動。



↑(立寄り利用)台温泉 中嶋旅館。
歴史を感じる風格有る木造建築と石造りの重厚な浴舎。昔は湯舟下から自噴していたようですが現在は共同源泉の引き湯。



↑(立寄り利用)大沢温泉自炊部の大沢の湯に入浴。
開放感があるものの湯のよごれが気になる。




↑(宿泊)松川温泉 松楓荘。
すごーくいい宿だった。写真のとおり宿自体は古いが食事も美味しく、温泉もいい!絶対再訪したい宿。下段左右の写真は有名な「岩風呂」、雪崩の危険が有る季節は入れないが運良く行った日から入ることができた。



↑(立寄り利用)奥奥八九郎温泉(野湯) 。
案内版では奥八九郎温泉となっているが正しくは奥奥八九郎温泉。温泉マニアとして有名な八九郎氏http://homepage1.nifty.com/oku896onsen/が名付け、そのまま通称となってしまったらしい。いい写真がなくて分かりづらいが直径2mほどの天然浴槽があり下がらは強烈な天然ジャグジー。炭酸がきつくゲホゲホする。周りは堆積物で赤土色になっている。かつては訪れる人も少なく本当の秘湯だったらしいが2年前の段階で結構な人(ほとんどは地元の人でしたが)が来てたので現在はどうなのか?夏はアブやら蜂やらブヨがひどいらしく。快適に入れるのはGWまでと晩秋くらいのようです。



八幡平は5月でも雪深い。




↑(宿泊)藤七温泉 彩雲荘

すごく良かった。部屋は狭く山小屋風情だったけど全く許容範囲、温泉も食事も美味しく食事時の宿の方による東北便講座+漫談?も楽しい。松楓荘同様、坊が旅行できる歳になれば必ず再訪するであろう一軒。外にいくつかある露天(野天)は床下から直湧。油断してるとおケツが「アチッ!」となります。とにかく周辺いたるところから温泉が湧き出す温泉天国。



↑(立寄り利用)ふけの湯。普通にいい。



↑(立寄り利用)後生掛温泉。混みまくり。人多すぎ。



↑(立寄り利用)玉川温泉。かなりのカルチャーショックを受ける。オンドル小屋に入りたかったが真剣に療養として来てる方の邪魔となっては悪いと思い遠慮した。野天風呂入浴。遊歩道から丸見えで軽く恥ずかしい。



↑(宿泊)乳頭温泉 黒湯
つげ義春の世界を想像して行ったものの、物凄い観光客でへき易する。鄙びた湯治宿の趣は、茅葺きの自炊棟と湯畑周辺、温泉など一部にしか無く、想像とは全く違っていた。おまけに焼き魚か冷たい。。行った時期も悪かったが乳頭はもういいかも。写真はちゃんと映ってませんが混浴の方の内湯と露天。

4日目は小岩井牧場で満開の桜を愛でつつ、羊や牛とからむ。

車の走行距離は2,000kkmを越え、酸性の温泉ばかり入っていたので体はカッサカサになったけどやっぱり東北はイイ!

第101号:こがねウィーク

2007年04月26日 | その他いろいろ
GWの予定が決まらない。

坊はまだ6ヶ月。旅行は無理と考えていたのでたいした予定もなく来るべきGW迎えようとしていたが連休が近づくとやっぱりどこかへ出かけたくなる。

ということでワイフに頼みいろんなとこに電話してもらった。
まずは去年のGWに行った(第3号参照)オーベルジュ「三鞍の山荘」→満。次は、ことあるごとに電話し、かれこれ10回近く断られている西伊豆岩地の「かいとく丸」→満。こちらも過去10回近く断られている白骨温泉の「笹屋」→満。気を取り直して、うまいワインとチーズが食べれると噂の静岡市井川の「大西屋」→満。過去3度泊まっているお気に入り宿「高峰温泉」→満、自遊人の日本の宿グランプリ号に載っていた妹尾河童氏お薦めの宿「ペンション竜の子」→満。

以上6軒、見事に満室(4/26現在)でした。
「どうする、どうする、どうするよオレ!?」とオダギリジョー風に悶えてみる。

つづく!!!


第100号:NO MUSIC,NO LIFEポスター展へ行く。

2007年04月10日 | お祭り・イベント
タワーレコードのコーポレートボイス“NO MUSIC, NO LIFE”のポスター展へ行って来た。このシリーズ記憶がたしかならもう10年位やってるんじゃないでしょうか。初期の頃のポスターを見ても全く廃れてないとこがさすがですね。やっぱポスターは原寸に限る。メイキングなんかあれば見てみたいです。今はどこかにいってしまったけど高校生の頃に買った平間氏の作品集「MOTOR DRIVE」を思い出した。
ちなみにNO MUSIC, NO LIFEシリーズは現在100回、まほろばジャーナルも今号で100号、全然関係ないけどこれからもご贔屓のほど宜しくお願いします。



ポスター出演者による直筆のアンケート用紙も飾られてました。



上は和田アキ子、下は猫ひろし。文字には人となりが出て面白いです。



NO MUSIC, NO LIFEポスター展
静岡パルコ6Fにて4/15(日)まで

第99号:BOX ART展へ行く。

2007年04月09日 | お祭り・イベント


静岡県立美術館で行われているBOX ART展へ行ってきた。ボックスアートとはプラモデルの箱絵のこと。戦中戦後から現在に至るまで、その変遷は時代背景との関係も含めなかなか興味深いものでした。もっとも楽しんだのは僕だけでワイフと坊は退屈だった模様。坊には分かるはずもなく途中ででっかいオナラをした以外(周りから軽く顰蹙をかう)、特にアクションはありませんでした。



題名:裸婦像と坊



この日、バーバー自宅にて初めての散髪をしました。長くなった横髪を切っただけだけど男の子っぽくなったかな?カメラを向けるとニヒルに構える坊(よだれ出てるけど)。しかしすぐにいつものユルイ感じに。

静岡県立美術館
http://www.spmoa.shizuoka.shizuoka.jp
住所:静岡市駿河区谷田53-2
電話:054-263-5755
訪問:07.4月初旬




第98号:日本平動物園へ行く

2007年04月08日 | お出かけ。静岡県内


静岡市民のオアシス、日本平動物園へ行って来ました。ワイフも自分もここに来るのは20年ぶりくらい。



サルにヒョウ



ヒトにオラウータン



キリンとゾウ



フクロウにサイ

すごーく久しぶりにやってきた動物園は結構楽しいですね。ただ、この日静岡の最高気温は31.8℃。観測史上もっとも早い真夏日だったようでとにかく暑い。一応一通りはまわったけどあまりの暑さに早々に退散しました。坊にはまだ早かったようで動物を見て興奮することもなく、終始ベビーカーの中で昼寝をしてました。また行きたいです。

静岡市立日本平動物園
http://www.nhdzoo.jp/
住所:静岡市駿河区池田1767-6
電話:054-262-3251
訪問:07.4月初旬
定休:月曜(祝日、振替休日のときは翌日)

第97号:BELL EQUIPE Cafe Vegetableへ行く。

2007年04月07日 | ◎洋食
「鷹匠は最近、静岡の代官山って言われてるんだって!」とTVウォッチャーのワイフが言っていた。夕方のローカル番組で情報を仕入れたらしく、その静岡の代官山に俵峰産の野菜を使った料理を出す店があると紹介されてたらしい。
ということでとある休日、噂の店「BELL EQUIPE Cafe Vegetable(ベルエキップ カフェ・ベジタブル)」という、ながーい店名の店に行ってきた。



さすが静岡の代官山!オサレな店が立ち並びます。そして目的の「BELL EQUIPE Cafe Vegetable」もヤング受けしそうなオサレな佇まい。死語を書いていてふと思い出したけど先日、仕事で某社へ出向いた時、こちらの提案に対し先方のわりとご年配の方が「今はこういうのがナウイのかね。」と真顔で聞かれ、同僚と顔を見合わせてしまった事を思い出します。「ナウイ」という言葉、世間では死語もその方にとってはまだ“生語”として息づいているようです。そんなネタはどうでもいいとして、私が頼んだのが右上の野菜グラタン(中にはパスタ麺が入ってます)



ワイフが頼んだのは左上のスープセット(クラムチャウダー)。

感想は。。ワイフのスープセットはまあまあおいしかった。私が頼んだグラタンは微妙ですかに。コレ。野菜は美味しくいただけました。ただグラタンの中のスープ状のものが既製品っぽくてあまり好みでは無かったです。



ELL EQUIPE Cafe Vegetable
(ベルエキップ カフェ・ベジタブル)
住所:静岡市葵区鷹匠1-10-6
電話:054-251-0200
訪問:07.2月下旬
定休:不定休

第96号:一松園のとろろ

2007年04月06日 | ◎和食
丸子の一松園に行ってきた。ちなみに丸子、読み方は“まりこ”静岡市民には当たり前だけど地元以外の人は当然ながらまること読んだりするそうです。

 

丸子と言えばとろろ、とろろと言えば丁子屋。広重の絵のモチーフにもなった丁子屋はあまりに有名だけど、丁子屋と一松園どっちがうまいかと言えば一松園(という声を多く聞きます)。ちなみに自分は一松園しか言ったことないのでよく分かりませんが。



店の入り口は江戸と京都を結ぶ東海道沿いに面してます。その面影もチラホラ。



下の写真は4人分のとろろです。ちょっと土臭く、昔食べた時ほどうまいとは感じなかったけど、とろろを揚げたもの(名前失念)は美味しかったな。



それなりの情緒もあって、遠方からのお客さんが来たときは招待するにちょうどいい店ではないでしょうか。

一松園
住所:静岡市駿河区丸子7-11-5
電話:054-259-5454
訪問:07.3月中旬
定休:水曜日(祝日・月末の場合は営業)


第95号:祝優勝

2007年04月04日 | その他いろいろ
静岡県は野球が弱い(弱かった)。かつて野球大国なんて言われた時代もあったけど数十年前の昔話。甲子園は出ることに意義があり、決して勝利を望んではいけないことは静岡県民の暗黙の了解だったはず。事実、春の選抜には出場することさえできないことが多かった。なのに。なのになのに!すごいじゃないか常葉菊川!!!

それともうひとつ、今日は地元ローカル紙、静岡新聞も大変な一日だったんじゃないでしょうか。家に帰って夕刊を見ると7回表までの経過が載ってるじゃないですか!試合開始が午後12時半、ローカル紙の威信をかけて降版時間ギリギリまで頑張ったことが伺えます。なにはともあれ関係者のみなさんお疲れさまでした。


第94号:かもしか温泉(野湯)へ行く。

2007年04月01日 | ■旅行・温泉/東北
といっても2005年の7月のこと。最近食べ歩きネタばかりになりつつあるので昔行った温泉について少々。



かもしか温泉は蔵王の中腹に湧く温泉です。旅館や施設があるわけではなく、温泉がわいている以外になにもない、いわゆる“野湯”です。静岡を出発したのは午前2時。途中福島のSAで給油&朝飯を食う以外ひたすら走りとおして出発地点の賽の磧についたのは午前10時。これだけ長時間車を運転すると降りた時に軽く足下がフラつきます。



少しでも時間をうかせようと折り畳みチャリでワイフと2ケツを試みるも微妙なアップダウンがありチャリンコは途中で断念。賽の磧というだけありなかなか幻想的で荒涼とした世界が広がっています。



賽の磧の駐車場から15分程歩くと写真のロープウェイ跡に到着。



平坦な道はここで終了。ここからは左上の写真の谷底まで、右上写真のように足場の悪い道を一気に急降下していきます。



谷底には沢が流れ、いかにも熊が出そうないやーな雰囲気。ここからまた微妙な登り坂。



道はどんどん不明瞭になっていき、しまいには草をかき分けなければ進めない状態に。しかもこのあたりで5分ほどの超短時間集中雷雨に見舞われ、濡れた草に絡まれ、へんな虫は飛び交い、高温多湿の不快指数200%越え状態に。



このへんの記憶はちょっと曖昧ですが橋を渡ると山の中腹に噴気が見え、微かな硫黄臭を感じます。



また暫く歩くと分岐点の表示が。このへんで迷う人がかなり多いようです。ちなみにこの辺りは地熱が高いせいかヘビがいたるところから顔を出します。草むらの中、道のど真ん中、意表をついて木の上から。。思い出しただけで身の毛がよだつ。くわばらくわばら。



また暫く行くとかもしか温泉跡があります。かつて立派な旅館があったようですが昭和50年に大雪崩の被害を受け現在は基礎を残すのみとなっています。ここまでくると噴気口はぐっと近付き、いろんな動植物+天候の仕打ちに萎え気味だった気持ちも再び熱くなってきます。



四つん這いになってガレ場を登ると、やっと噴気口に到着です。



事前のリサーチ通り、ドカシーでつくられた湯舟が1つ鎮座しておりました。噂通りの大パノラマ。遠路来たかいがあります。先客が一名。地元山形から来た方でした。



上から流れ落ちる高温の源泉と少量の沢水がミックスして適温に。贅沢なことに湯舟の下からもプクプクと源泉が湧き出ています。



温泉は見た目と違いかなりマイルド。いつまでも浸かっていたいほど気持ちいいものですが上を見れば今にも落ちてきそうな岩がゴロゴロ。横をみれば噴気孔からのゴッーゴッーゴッーというけたたましい音。前を見れば景色はいいもののイヤーな感じの鉛色の雲。長居してはいけないような気配をビシバシ感じます。山では早め早めの行動が基本。時間の許す限り入浴、探索をして帰り仕度を整えます。



帰りは運良く行きのヘビと再開すること無く帰れましたが、道のりは帰りのほうがつらいかも。

かもしか温泉(野湯)
住所:宮城県蔵王町

※かもしか温泉付近は、落石多発、硫化水素ガスの滞留、道迷いなど危険いっぱいです。行かれる方、時間、装備に余裕をもってあくまでも自己責任で。