
「なぁキラークイーン。俺もしかしたら初めての彼女が出来るかもしれん」

「………なん…だと…?まぁそれはどういう事だ?」

「俺より1コ下のギャルっぽい子なんだけど、なんか凄くいい子でさ。いままでギャルは好きじゃなかったけど、中にはいい子がいるんだな~って思ったんだ」

「ああ。」

「この前会社の飲みでカラオケ行ったんだよ。わざと隣に座って少し身体を密着させても全然嫌がらないしさ、びっくりだよ。一緒にラスティネイル歌ったんだ。趣味も合うね。XとかHIDE好きっぽいし」

「んあ」

「仲間内の話ではさ、どうも俺を慕っているようなんだよ」

「なん…だと…?」

「まぁキラークイーンにもそのうちいい人見つかるよwwwwww」

「ぁあ?」

「どこかにオメーの事わかってくれる人見つかるってwwやべぇ青春だわwww」

「………(なんかこの前のカミーユみたいな現象だな…、しかしこの敗北感ッ…)」

「クリスマスまでには付き合いたいな~」

「そうだよな。まずどっか飯食いにいけよ。2人仕事休みの日にでもさ」

「おう。近々また飲み会とカラオケあるんだわ。それで俺ら2人だけ休みだから早めに現場入りする予定なんだわ」

「なんかスゲー物事が良く進んでるなぁ」

「だろ?これでダメだったらショックでかいわーww酔った勢いでコクっちゃおうかなーwwww」

「おいおい、待て…それは待て…おちつけハイド…」

「わかってるよ。」

「んじゃあ、ここ(車内)にHIDEのベストアルバムあるからかすよ。これ使いなよ。その女の子にかしてやりな」

「でも持ってるかもしれねーぞ?」

「いいって。持っててもこれで『ハイドさんもHIDE好きなんですか?』ってなるかもしれないから。あと俺からかりたって事は隠しておいて、ハイドのモノって事にしとけ」

「あ…ありがとう…キラークイーン。かりてくわ。じゃあな、また会おうぜ」
去っていくハイド
たぶん僕はいい事した