一歩前へ

秋草誠のブログ
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たった一夜の大宴会

2017-04-06 13:25:13 | FMICS

今月のFMICSに書いたモノです。

 赤入れます。

今年の四大入試はまるで、シャンパンタワーのようなものでした。(不謹慎だと思う方はこの先は読まないでください)テレビで見たこともある方はいると思いますが、シャンパングラスをピラミッド状に積み上げて頂点にグラスを一つ置いたカタチにして、上からシャンパンを注ぐとゆっくりと下へ下へとシャンパンが流れ落ち、注ぎ続けると下のグラスまでシャンパンがいっぱいになり溢れる。それが今年の四大入試の受験生のカタチに似ていると感じました。当然、下までは溢れることはなかったのですが、文科省が定員管理を厳格化した結果が表れたといってもいいでしょう。

これを感じたのは2月中旬に、中規模大学の友人と話をしていて、「今年の入試は、例年通りの合格者を出したが、歩留まりが良く124%を超えてしまうかと思って焦りました」という話を聞いたからです。まさに今年の入試では、小規模大学ではわかりにくい現象が起きていたのです。

この話は最初に聞いたときは何が起きたのかわからなかったのです。

まさか至る所で起きていたとは思いませんでした。

文科省が2016年から定員管理の厳格化政策をスタートし、2017年度は収容定員8,000人以上の大規模大学に関して114%、中規模大学(4,000人以上8,000人未満)は124%超過すると私学助成全額不交付になるため各大学が厳格に守った結果、受験生は下へ下へと流れていったのでした。最終的には、18年度からは110%、100%と厳格化されます。16年度に大規模、中規模大学は新たな学部・学科設置や定員増をして対策した大学もありましたが、以前のように合格者を多く出せなかったというのが、今回の結果に繋がりました。

文科省の定員管理は、外から見るとしっかりと厳守されているように感じる入試だったといえるのではないでしょうか。対策をした大学も結果的に定員増が成功し、上手くいったように感じているはずです。言い方を変えると、シャンパンタワーの途中に、グラスを追加したようなものですから。これにより一番下の段にあるグラスには、やはりシャンパンが届かないままになりました。

まさに底ざらいしても、埋められない状況です。

しかし、本当にそうなのでしょうか?人気のある大学が、定員管理を厳守した結果、下で待ち構えていた大学に自動的に学生が流れただけの話なのでしょうか?このカタチのまま、上手くいけばいいのですが、学生のニーズやひとり一人の成長を見守ることを語らない大学が、制度を変えただけで生き残れるような時代ではなくなったと思っています。次にやってくるのは入試改革と高大接続の波です。この波に飲み込まれないように、立ち位置をしっかりと決めて、学生とどのように関わればいいのかを考えた大学が生き残ると思っています。

まだまだ行ける!と思っている大学の多いこと

規模が大きいとか、もう一つグラスを用意すればいいとか、甘く考えていると、いずれ真下のグラスをよけて自らグラスを選ぶシャンパンが多くなる現実が訪れるはずです。大きいから生き残れると思ったら大間違いです。選ばれるグラスに変わることが出来るかが問われているのです。

相変わらず、わかりづらい表現ですね~

失礼しました。m_ _m


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