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一歩前へ

秋草誠のブログ
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本質の重み2

2014-03-06 17:43:12 | FMICS

平成21年3月のFMICSに掲載したものに赤字で加筆しました

もし、そうだとすると本木さんの「こだわり」を何に変えるか、というのが私たちに与えられた課題だと思います。

(これがヒネリの基になります)

単純に考えると「こだわり」を「特色」と読み替えられそうです。

実際、多くの大学がGP(アカデミー賞)を取るために、特色つくりに奔走し競争的資金を奪い合っていると見るのが妥当だと思います。

GPに選定された取り組みは、他大学の教育改革に役立つものが多いことや高等教育システム全体にとってよい影響があったといわれています。

しかし、一方では学内のコンセンサスを得ない選定を目的とした特色もあると聞きます。

(これがCOCに変わりました。本当に良かったのか疑問ですね。)

本木さんは役を演じるに当たって、納棺師の本を読み心を動かされ、実際に納棺師に弟子入りして葬儀を経験しました。

納棺士の仕事の本質について深く得た上で、発揮されたこだわりが映画を成功に導いたといえます。

(やはり現場の持っている力は凄いですね)

FMICS人としての「こだわり」はやっぱり学生の「が」にこだわらなければ、意味がありません。

(これがFMICSの原点ですから)

大学の持っている伝統やカラーという言葉に隠されている「こだわり」を学生と共にひとつずつ積み上げることが、大学本来の持っている「特色」といえるのではないでしょうか。

(いま読み返しても思いは変わりません。まさにこれが「特色」でしょ。)

これに気づかずに競争的資金獲得のために新たな「特色」つくりをいくらしても、それは大学に根付きづらい「特色」なのではないかと危惧しています。

(この危惧、アタリでしたね。多くの大学がお金を取るための企画でした。学生の「が」が抜け落ちた特色でした。)

結局は、キャンパス中にイキイキとした笑顔の学生がいて、楽しくてワクワクドキドキできるような大学に変われることが、生き残れる大学だといえます。FMICS流の「あったかさ」のある大学ということです。

(学生のニーズをいかに捉えるかが、生き残りのキモです。)


本質の重み1

2014-03-06 17:29:38 | FMICS

平成21年3月のFMICSに掲載したものに赤字で加筆しました

2月中旬に本木雅弘さんが主演した映画、「おくりびと」のアカデミー賞授賞のニュースが飛び込んできました。

(いや~懐かしい話だな)

映画産業は年々規模が縮小しています。しかし昨年の邦画は過去最高の千百五十八億円と二割以上伸び、落ち込んだ洋画の1,5倍近くに達したといいます。

(今まで3回は観てますよ。本当にいい映画でした。)

このニュースによって、邦画の勢いは今年も増す予感がしますが、全体的な興行収入の伸びにつながるかはわからない状況です。

「おくりびと」は封切り前のアンケートで「見たい映画」の最下位だったといいます。

要因として、題材が暗そうな「死」、しかも上映時間は長めの「2時間20分」、最近は映画を見るために2時間じっと座ることの我慢ができない人がいるともいわれ、敬遠する大きな要因のひとつだったのでしょう。

そのため当初、配給をしり込みする映画会社が相次いだそうです。

しかし、封切り後は観客の笑いを誘い、さらに本命を押しのけてのアカデミー賞ということで、全国の映画館にファンがドバァァと殺到しました。

滝田洋二郎監督は「本木さんがこだわり抜いたお陰で、この映画ができた。賞の半分以上は本木さんのもの」と賞賛しました。こだわり抜いた先に新たなニーズが開かれるというニュースだったと思います。

未曾有の不景気といわれ、マーケットが縮小して収入が減っているのは映画産業だけではなく、まさに大学にも同じような波が訪れているのではないでしょうか。

(当時も思っていましたが、まさに大学も同じですよね)