染織工房きはだや 「店主の独り言」

きはだや店主が今日の出来事を語る。喚く。話す。切る。
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日本橋小舟町

2011年05月11日 | 店主の一日

浅草に行きました。浅草に行くといかなる用事があろうと、まず浅草寺にお参りをします。~あるいは、それにあわせて少し早めにいくのです。~

浅草寺のシンボル雷門には大きく「雷門」と書いた提灯が下がっています、そして、その次にある宝蔵門には「小舟町」と書かれた提灯が奉納されています。

「小舟町」と云えば多分、日本橋小舟町の事です。裏に回ると、なるほど日本橋本町から小舟町界隈にある会社の名前がずらりと並んでいます。それにしても数ある日本橋の町内からなんで小舟町なんだと思ったのです。あるのは小舟町だけで浜町も伝馬町もありません。浅草寺の一等地に広告を出しているようなものです。

ちょうどその日に小舟町で創業400年という旦那様に会う約束をしていたので、聞いてみました。なんでも江戸時代には小舟町は商業、金融の中心の様な場所で~ちょうど今の大手町と銀座を合わせたような賑わいだったそうです。~繁栄を謳歌しておりました。そんな中、大火事や疫病の難に遭い、(旦那様曰く)「これは浮かれて吉原で遊んでばっかりいるので祟りがあったのに違いない」と云う事で浅草寺には提灯を神田明神に某しかを奉納したのだそうです。これを機に未来永劫、浅草寺宝蔵門の提灯は日本橋小舟町が寄進する事になっているのだそうです。新調の時には一件あたり◯◯円の寄付をするそうで、これも結構な金額でした。

この前、ちょっと浮世絵の勉強もさせてもらったので、ちょっと浅草が身近になった感じです。

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