染織工房きはだや 「店主の独り言」

きはだや店主が今日の出来事を語る。喚く。話す。切る。
でも日記は苦手。
皆様の気軽なコメントをお待ちしています。

神楽坂 紀の善のこと。

2023年03月08日 | 店主の一日
神楽坂の入り口にあった紀の善。神楽坂を代表する店です。
テレビなどで取り上げられることも多く、なんとか坂の歌の中に歌われてからはファンの諸氏も訪れ、大変に混雑したそうです。

「男は喫茶店でコーヒー以外のものを飲んじゃいけねえんだ」という大学の先輩の教えを半分だけ守り、
甘味屋には近寄らないことにしていますが、毎夏に紀の善で食べる氷あんずだけは楽しみにしていました。


昨年9月の中頃に「設備改修のためにしばらく休業」と張り紙がしてがして休業に入ったのですが、10月になって突然ホームページに
「店主の高齢化と諸般の事情により9月30日をもって閉店しました」と発表されました。
コロナの間もそれなりにお客さんは多かったように思いますので、コロナが原因ではないように思います。


ここから先はどこかのブログか何かで読んだのですが、元の文章がわからなくなってしまいました。
すいません。僕に多くの示唆を与えてくれたブログ氏に感謝いたします。

原因の一つは店主の高齢化。もう一つは店舗が借地の上に建っていて更新後の借地料が相当に高く、お店の継続を断念せざるを得なかったのではというものです。まあ、確かに前回の更新があったであろう30年前、僕が学生の頃の神楽坂は随分静かで、今のような人通りはなかったように思います。借地料も上がりましょう。
そして前出のブログ氏は商店街にさえも何も言わずに突然の閉店を選んだのは閉店の際の混乱を避けたのではないかと。

なるほど確かに気の善が閉店するとネットで流れれば相当の混乱になるでしょう。
普段でさえ長い列があるのに開店前から列が出来、地下鉄の出入り口を越えていくでしょう。
抹茶ババロア(僕は食べたことはないけど)が美味しいらしいですが、これも長い列が出来、予約の電話が絶えないでしょう。
多分これだってお店の設備を考えれば急に二倍、三倍の量を作る事は難しいのでしょう。
今の時代ですからなんちゃら坂のファンにあんみつがネットで転売されていくのかもしれません。
もしかしたら、より多くの人を失望させてしまうのかもしれません。
それを避けてひっそりと閉店したというのは残念ですが、よい選択であったのではないかと思うのです。

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