染織工房きはだや 「店主の独り言」

きはだや店主が今日の出来事を語る。喚く。話す。切る。
でも日記は苦手。
皆様の気軽なコメントをお待ちしています。

7分21秒のカノン

2022年01月22日 | 店主の一日
日本で一番、よく知られたクラシック音楽は多分、ベートーベンの交響曲第5番でしょう。
小学生以上であればある程度の割合で答えることができそうです。
「ジャ、ジャ、ジャ、ジャ〜〜ン!」

では一番、耳にするクラシック音楽はなんでしょう。
パッヘルベルのカノンではないかと。
テレビのCM、結婚式、卒業式とありとあらゆる場所で聞こえてきます。
よいですよね〜〜。
学生の頃にカノンによってクラシックの沼に引き込まれました。
カノンには多くの演奏者、録音がありますが、やはりパイヤール室内管弦楽団のものが秀逸です。
ピチカートによる導入、静かに流れる弦が次々と重なっていきます。
特にこのエラートレーベルの1968年の録音はよいです。

僕が何枚か持つカノンの中でもっとも7分21秒と演奏時間の長いものです。
それだけゆっくりと進行していきます。
中間部に静かに聞こえるチェンバロの音がピチカートを引き立てます。
後半の主題部を繰り返すバイオリンもよいです。
ふと棚から掴んだ中にあったので久しぶりに聞いてみるのです。

カラヤンがベルリンフィルを指揮したカノンも「まさしくカラヤン」な感じで繊細で完全なものなのですが、それゆえに何か聞く側にも緊張感を強いるようにも思えます。こちらは5分10秒

イ・ムジチのものはもっとテンポがよくて4分47秒。導入のチェンバロが特徴的です。


コメント
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