染織工房きはだや 「店主の独り言」

きはだや店主が今日の出来事を語る。喚く。話す。切る。
でも日記は苦手。
皆様の気軽なコメントをお待ちしています。

今日はニュースを見ない。

2020年04月16日 | 店主の一日
今日はニュースを見ないことにしました。
緊急事態宣言の該当地域が全国に拡大された。大事件と言えば大事件。
知らねばならないこともたくさんあります。
でも、今日はニュースを見ません。

東北震災の時。その時は会社にいたのを憶えています。
大変な揺れでした。原発の事故がありました。
その日から数日、何か起きたらいけないと、一人で自宅のリビングに布団を下ろしてテレビをつけて寝ていました。
数日、その緊張と津波の映像を見続けてなんとなく自分の感覚が朧になっていったのを憶えています。
このウィルス禍を案じ続けて、不吉な情報を与えられ続けることもきっとよろしくないです。
心穏やかにバッハでも聴いてみようかと。

家の近くに住むNさんのおおおばあちゃん。確か2006年に101歳で亡くなられた。
その時に思ったことは鮮明で、「そうかあ、あのおばあちゃんは乃木大将が旅順を攻略している頃に生まれたのかあ」と。
それから100年。
人が100年生きるのはとても大変なことです。
Nさんのおおおばあちゃんはそのあと、世界恐慌と二つの大戦を越え、スペイン風邪も越え、生きて来られました。ご本人は長生きをされましたが、
近親の方が戦争で亡くなられていたかもしれません。
人は100年、いや、80年生きていると自分の力ではどうにもならない難局を二回くらいは潜りぬけなくてはならないのだなと。
自分の力では回避できないもの。
中越地震も局地的とは言え、回避し難い出来事でした。
銀行でお金を借りてなんとか乗り越えました。
その時には「次のろくでもないことは、原発事故か宇宙戦争だなあ」と思ったのでした。
2011年には当地はそれほどのことはなかったですが、東日本震災がありました。
「次は宇宙戦争か」と思っていましたが、ウィルスとは思いませんでした。

十日町はまだ、幸いにも感染者がいないのですが、医療施設のキャパが少ないだけに感染が広がらないことを願うしかありません。
あるいは、全国で懸命に対応してくださっている医療機関のみなさん、本当にありがとうございます。


写真は2011年の時の桜。
放射能の余波があるのではと言われていた頃。東京の千鳥ヶ淵で。
例年はライトアップもあり、多くの花見の方で混雑しますが、この電力の使用自粛もあって、ライトアップもなく、ところどころの街灯を頼りに暗い中をあるきました。
あの寂しそうな桜はもう、見ることはないと思っていましたが、今年の桜も少し憂鬱そうです。

コメント
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