☆ 世界へ寄与する技術研究
資源を持たない日本、今環境技術を世界へアピールしている。
東京大学はサントリーと共同で「水の知」総括寄付講座を4月から開始した。
サントリーから4億円の寄付と人材の提供を受け今後5年間、水に関する研究を推進する。
独自の研究所を作るなど、水へのこだわりを持つサントリーとの共同研究は東大にとってもメリットは大きい。
今回の講座で特徴的なのは東大が水をテーマに理系文系問わず学部部局横断で研究することにある。
今までとは違い新しい横型のものを総括的につくり社会から支援を得ていくことが大事という。東大ではこの研究で得た節水・汚水技術を世界にアピールしていく。
サントリーにとっても、水のサステナビリティは重要な課題で、研究の結果を教えてもらいながら企業活動にいかしたいと期待する。
7日、松下電工はCO2排出の削減技術をめぐってメーカーが鎬を削るヒートポンプ給湯器"エコキュート"の新商品を発表した。
ヒートポンプとは、水を温めるとき大気中の熱を利用して省エネルギーを可能とするシステムで、CO2排出大幅削減の切り札として注目されている。
同社では、日本から世界に発信できる技術として洞爺湖サミットに向けアピールしていく。
このヒートポンプ技術では、既にダイキンがヨーロッパ専用の床暖房システムを販売していて、省エネ技術が好評、今年度は前年比2倍の売上を見込んでいる。
一方、省エネを浸透させようとしている中国でも動きを見せている。
中国政府は、全てのエアコン、洗濯機、冷蔵庫の販売に国家認定された省エネの効率レベルを表すラベルを付けることを義務づけた。
省エネ効率の高い商品はまだまだ中国では高級品だが、富裕層の意識は高まってきていてヒートポンプを使った商品も徐々に現われてきている。
世界を市場に日本のメーカーは、技術を高めつつ価格も下げていく努力を迫られているようだ。