始めてから分かる起業の体験記

新会社法で、簡単になったとはいえ、やはり起業は面倒なことが多い。体験して始めて分かったことなどの話をします。

WBS 12月29日放送のメモ (ニッポン発 新素材の実力)-2

2008-12-30 18:14:24 | WBS

     カーボンナノチューブの可能性

茨城県つくば市にある、世界トップレベルの研究機関「産業技術総合研究所」では、カーボンナノチューブを大量に作るプロトタイプの装置の開発が進められている。

工業化を視野に入れた量産装置で、研究室レベルの装置の1000倍から1万倍の量ができるという。
最終的に1日1㎏の目標生産規模を目指し、3年以内に企業への装置の導入も予定されている。

また、作られるカーボンナノチューブの純度も99%と高く、これを使った高出力の蓄電装置「スーパーキャパシタ」の開発も視野に入った。
「スーパーキャパシタ」は来年から販売が始まる電気自動車の他ロボットなどにも欠かせない部品として期待されているものだ。

企業もまた、カーボンナノチューブの実用化に向けた取り組みを進めている。

飯島博士が研究員でもあるNECでは、プラスティック基板上にカーボンナノチューブで作ったトランジスタを試作した。

同社が開発を進めるのは、“曲げられる電子回路”。カーボンナノチューブは電気を良く伝えることに加え、中が空洞のため曲げや引っ張りに強い。

今までは硬い基板に作られてきた電子回路だが、カーボンナノチューブによって、あらゆる素材を基板にできるようになる。

衣服に直接電子回路を埋め込みそのままディスプレイにすることも夢ではない。

将来の“ユビキタス時代”には、電子機器もさまざまな使い方が想定され、そのとき曲げられる性質というのは非常に重要になるという。

調査によるとカーボンナノチューブ市場規模の予測は、2011年で約800億円にまで膨らむとされている。(BCC Research調べ)

NECは、発見当時から飯島博士が在籍するため、カーボンナノチューブ生成に関する質の高い特許を多く持ち、今後の競争も有利に進められる。

発見者という優位性を生かすことによって、先にスタートを切り産業界に生かせるし、また、牽引役として次世代の若者を科学に呼び込む力にもなっているようだ。



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