☆ 今こそ設備投資のタイミング
上下水道や工場で使われるポンプのトップメーカー、大阪の「鶴見製作所」の米子工場では、新工場建設の計画が進められている。
その広さは2400㎡、11月稼働の予定で化学メーカー向けなどの真空ポンプの生産能力を1.5倍にする。
ポンプメーカーも例に漏れずこの不況で売上は落ち、同社2009年3月期決算では純利益が前年の半分となる見通しだ。
それにも関わらず今回の大型設備投資を発表した。
今回の設備投資は総額で10億円以上となる見込みで、このような時期の投資には社内でも不安の声があったという。
しかし、工場設備の老朽化、作業員の高齢化などの課題に今後の成長戦略を描くためには眠ってはいられない事情もあったようだ。
同社の逆風下の積極投資は今回だけでなく、過去のオイルショック期には社員の1割相当の大量採用など、あえて拡大戦略をとってきた。
他社と同じことをやっていては、タイミングを逃してしまう。
長期的ビジョンに立って対応するのが日本企業の特徴だという。