始めてから分かる起業の体験記

新会社法で、簡単になったとはいえ、やはり起業は面倒なことが多い。体験して始めて分かったことなどの話をします。

WBS 2月24日放送のメモ (逆風下でも積極投資に打って出る企業)-2

2009-02-25 21:14:11 | WBS

     今こそ設備投資のタイミング

上下水道や工場で使われるポンプのトップメーカー、大阪の「鶴見製作所」の米子工場では、新工場建設の計画が進められている。

その広さは2400㎡、11月稼働の予定で化学メーカー向けなどの真空ポンプの生産能力を1.5倍にする。

ポンプメーカーも例に漏れずこの不況で売上は落ち、同社2009年3月期決算では純利益が前年の半分となる見通しだ。
それにも関わらず今回の大型設備投資を発表した。

今回の設備投資は総額で10億円以上となる見込みで、このような時期の投資には社内でも不安の声があったという。

しかし、工場設備の老朽化、作業員の高齢化などの課題に今後の成長戦略を描くためには眠ってはいられない事情もあったようだ。

同社の逆風下の積極投資は今回だけでなく、過去のオイルショック期には社員の1割相当の大量採用など、あえて拡大戦略をとってきた。

他社と同じことをやっていては、タイミングを逃してしまう。
長期的ビジョンに立って対応するのが日本企業の特徴だという。

不況下に積極的な戦略は、逆張りに見えるが、どの企業も短期的ではなく持続的な成長戦略を描いている。それは忘れられていた日本企業の長所なのかもしれない。

WBS 2月24日放送のメモ (逆風下でも積極投資に打って出る企業)-1

2009-02-25 11:11:55 | WBS

     不況下にこそ人材投資を

世界的な不況を受け、企業にとって雇用と設備はそれまでの足りない状況から一転、余っている状態になった。
しかし、この状態こそ投資のタイミングと動いている企業もある。

自動で切削加工するNC旋盤の世界シェアトップクラスの工作機械大手「森精機製作所」の工場も稼働は落ちている。

自動車や電機業界の生産調整の影響を受け、同社への注文も減少、生産は最盛期の3分の1にまで落ち込んだ。

そんななか、同社は毎週金曜日を丸一日研修の日とする制度を先月開始した。
生産調整のため生産を中止する日を休みとせず、丸一日分の人件費を払って人材教育に充てる。

受注に追われていると人材教育の暇がないが、閑散期であれば教育のユトリができるからだ。

需要が回復したときに一気にスタートダッシュがかけられるように筋肉質な製造現場を築いていくことが重要という。

家電量販店の「ノジマ」は、内定を取り消された学生の採用計画を打ち出した。最大50人の採用を計画している。

そもそも他社で内定をもらった学生は、能力を認められたからであって、期待が持てる人材だという。

同社は今年度から大規模な採用活動にのりだした。今春200人、来春300人の新卒採用を計画している。

ノジマには、他の家電量販店に見られるメーカーからの派遣店員が殆どいない。販売価格の決定から店内装飾まで、殆どは現場スタッフに委ねられている。

家電量販大手のグループに属さず独自の戦略をとり、値下げではなく人で差別化を図ると説明、幅広い商品知識を備えた優秀な人材育成を目指す。

その優秀な人材の確保がしやすい現在は、同社にとって、追い風だという。