虹の国へ-日々を楽しんだり嘆いたりしちゃったりして-

平成21年度3次隊青年海外協力隊として
南アフリカ共和国での活動記録

母娘で月収6千円の生活

2011-06-01 06:20:17 | 南ア-生活-

散歩をする機会が増えるにつれて、
近所の知らないおじちゃんおばちゃんから
声をかけてもらうことが増えてきました。

Schoemansdal地区の学校で私の認知度は比較的高いので、
特にそのことが顕著に表れ始めています。

そうなると、
普段教えている学校の子どもたちの
意外な家庭環境を知る機会があります。

例えば、
ある子は、とても立派な豪邸に住んでいたり、
また別の子は、両親がおらず祖母に育てられていたりと。

普段学校ではほとんど分からないさまざまな家庭環境をみます。

南アの学校では、日本のように家庭訪問を毎年行うという習慣がないため、
先生に聞いても、あまり子どもたちのことは分かりません。

私がこうやって家庭訪問(?)をすることは、
多くの南アの先生がすばらしいと声をそろえてほめてくれます。
(別に私は家庭訪問をしているわけではありませんが‥。)

さて、今日の本題。

先日、いつものように学校終わりに散歩をしていると、
とある母娘に出会いました。

彼女は、今年少し離れた別の学校から転校してきた子で、
普段は、SiSwati(現地語)を教えてくれます。

母娘の二人暮らしだと聞いていたのですが、
実際、たまたま通りかかった家をみると、
家に電気はなく、水も歩いて10分ほどの場所から汲んできていると聞きました。

実際、この日、彼女は洗濯をしていましたが、
水を近くから汲んできていました。
(彼女のうしろのタンクが見えますか?)

彼女のお母さんは、Malelaneで
ミネラルウォーターのラベル貼りの仕事をしているそうです。
(私がいつも買っている水です。)

聞くところによると、彼女の月収がR500(約六千円)。

母娘で月収六千円の生活は
日本より若干安い程度の物価の南アでは、かなり厳しいです。

例えば、彼女たちがこの地域で一番大きな店のある、
Matsamoプラザにコンビで行くと、片道R7(約84円)。
歩くと片道40分弱かかります。

そのため、彼女たちの買い物(主に食料)は、
徒歩圏内の小さな店で買います。

また電気がないため、
マッチを買って、なべに火をおこして料理しています。
(火種はそこらへんの草木を使って。)

水が無料なのは、せめてもの救いなのかもしれませんが、
南アが格差の国であることを感じる瞬間でした。

ちなみに写真は、洗濯ものを干しているところです。
オレンジ色の服を着て小さく見えるのがお母さんです。
現地語しか話せないので、
私との会話は子どもに通訳をしてもらって話しました。


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