どこの国でも、
男の子の格闘好きは変わらないようです。
テレビをつければ、WWEプロレスが頻繁に流れ、
学校の休み時間にアクション映画さながらの動きをする、
低学年の子どもたちは、たくさんいます。
そのためケガをする子は後を絶ちません。
先日、学校の勤務時間が終わり、放課後のひとときを過ごそうとした際、
他の児童より「誰かが倒れている」との一報を受けました。
駆けつけてみると、Gr.1の一人の男の子が、
「痛い!痛い!」と倒れていて、泣き叫んでいました。
日本の学校のように、保健室も保健室の先生もいない南アでは、
このような場合、その子のクラス担任の教師が対処するのですが、
あいにくこの日は教師は所用があり、いなくなってしまいました。
他にもまだ教師が学校に残っていたのですが、
勤務時間が終わって早く帰りたいのか、
面倒なことにまきこまれたくないからか、
とにかく「どうせたいしたことないだろう」と言い残し、帰ってしまいました。
子どもとともに放置された私は、校長に事情を説明して、
保護者との連絡をつけようとしたが、携帯の電波がない状態で伝えられず‥
10分後、たまたま現れた校長の息子がいたので、
学校の守衛とともに、倒れていた子どもを病院に連れて行ってもらいました。
結果、彼の骨盤が折れていたとのことでした。
最低1ヶ月の入院を余儀なくされたようです。
子どもには、ケガがつきものですが、
ケガしている子どもを放置して帰った教師には
いまさらながら腹が立ちます。
子どもを大切にする文化がない南アを象徴するような出来事だと思いました。