言葉のチカラこぶ——『いい言葉塾』

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コピーライターになりたいか <19>

2011-07-18 10:54:50 | コピーライターになりたいか
こんにちは。
販促経営コンサルタント、藤田です。
本日2回目の投稿です。

この<コピーライターになりたいか>というカテゴリーでは、50回連載限定で、コピーライターになりたい人や、キャッチコピーを作りたい経営者の方向けにコピーとは何だということを解説しています。
かつてメルマガで配信していたものの再録ですが、貴重なアドバイスが含まれていますので、読んで損はありません。
(なお配信は原則毎週1回月曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信です)

それでは第19回目です。

「9.コピーは、詩と似て、非なるもの」


数年前、よくテレビでよく放送されていた日本生命の「愛する人のために~」というCMを覚えていますか。
そのボディコピーは、有名な詩人、谷川俊太郎のコピーだということは、画面の下に小さく表示されるので判ります。

それではあれが「詩」かというと、そうではないと、わたしは思っています。
谷川俊太郎という詩人が書いた「コピー」です。わたしに言わせれば、よく彼ほどの詩人が、一私企業のために「コピー」を作ったなあと感心する一方、あのコピーが谷川俊太郎の作だと知って、ちょっとがっかりしました。

なるほど、文章そのものは詩人らしい細やかさが溢れたいいコピーです。あれが、コピーライターの作だったら、僕は文句なしにそのコピーを誉めたでしょう。しかし、あれは谷川俊太郎の「詩」だとしたら、何とあざとい「詩」だろうと思ます。

広告のコピーとは、まず、広告する企業なり商品なりを、宣伝するために書かれる純粋な文章であって、そこに「商品を売る」という文面があっても、それはあざといとは言えません。それが、広告におけるコピーの役割ですから。
しかし、あの「詩」とも「コピー」とも、読者にどちらともとらせるやり方は、ちょっと卑怯ではないでしょうか。

古今東西の名作の文章を引いてきて、それをヘッドラインなどに結びつけるやり方の方が、まだいいと思います。

コピーは、純粋な広告文です。その中には「詩」のような形をとるものをあるでしょう。小説のような形式で、うまく商品に持っていく手法もあるでしょう。それは、コピーライターの腕です。

しかしコピーライターは、詩人であってはいけないと、わたしは思っています。コピーが「詩」になったら、逆に商品を購入する人に対して嘘をいうことにならないでしょうか。

コピーも、詩も、クリエイティブなものですが、目的は180度違うということを肝に銘じていてほしいんです。

今回は、あえて、苦言を呈しました。

天下の大詩人に喧嘩を売ったわけではなく、あれを、日本生命の広告コピーとするなら、作者名を出さないでほしかった。コピーライターとは、あくまでも表には出ない職業なのですから。

あそこに「谷川俊太郎」という名前が出た瞬間、僕は日本生命のあざとさを見たように思いました。

名前を出してほしくなかった。

あそこに谷川俊太郎という名前を出した瞬間、日本生命の底の浅さがのぞいてしまった感じがします。名前を出さずに、あのコピーを出していれば、よかったのに。

しかし、これから本格的にコピーライターとして飯を喰っていきたい方は、あの「詩」か「コピー」か判らないような文章をよく読んで、自分のものにしてもらいたいと思います。あれは、広告のコピーとしてはとてもいいものだと思うから。

なんだ、矛盾しているじゃないかという人もいるだろうけれど、あれをコピーとして考えるなら、とてもいいコピーなんです。なかなか、あんないいコピーは書けません。


<20>へつづく。

それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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見た! 勝った!

2011-07-18 08:41:36 | 販売促進コンサルタントの日記
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。


先ほどワールドカップが終わった。
朝4時頃に目が覚めたので、見始めたら、まだ0-0。
終わってみれば2-2でPK戦。PKだと日本が有利だなと思っていたら、本当にすごかった。
最初の、キーパーの足で止めたPKからこの勝利は決まったような感じだった。

いやあ、何度となく「もうダメだ」とがっくりしながら、それでも見続けていたら、延長後半終了間際に同点。
見事という他ない。

確かに、ほとんどすべての点でアメリカが勝っていた。
日本が勝ったといっても、まだまだ力の差は歴然。
でも、力が劣っていても勝てることもあるということを証明してくれた。


自分も、今まで独立してからほとんど低迷状態で、毎日のんびりと、それでももがきながら、足掻きながらやってきた。少し浮上し始めたかな、と感じられるようになってきた最近だから、このなでしこジャパンノ優勝にものすごくがんばる力を得た。

ありがとうと言いたい。
終わった瞬間、なぜか涙が出てきた。
それにしても素晴らしいゲームだった。
朝早く起きてまで見る価値のあるゲームだった。

今日も「海の日」という祝日で、世間的には一昨日からの3連休。朝目を腫らして仕事に行かなくてもいいので、みなさん、たくさんの人が見たことでしょうね。


しかし、朝から暑いなあ。

昨日はこの暑い中、数年ぶりにアウトレットモールに行ってきました。
ショップに入ると、何とか冷房が効いていて、涼しさは感じられるところですが、外に出ると熱気に身体が包まれる。慌ててまた次のショップに飛びこむ。そんな繰り返しで、最後はへばってしまいました。

やはり3連休ということもあってものすごい混みよう。
こういうのを見ると、不況の風はどこを吹いてるの?って感じなんですが、みなさんの買物はやはり割引率の高いものと人気ショップに集中しているようで、高級陶器の店に入るとお客様は数えても10人ぐらいというように、他のショップのにぎやかさとは対照的に静かに商品を見ることができました。そうして高級シューズの名門ショップには、7月31日で閉店しますというお知らせもありました。

こうして見てみると、アウトレットモールに向かないショップと、向いているショップの差が歴然としています。
アウトレットショップでは、みんなの関心はやはり割引率の高いものに集中しているようです。
これからはアウトレットモールも新規出店も頭打ちになるでしょうし、そのアウトレットに出店するにしても、自分たちが扱っている商品が果たしてアウトレットというモールに向いているのかどうかも、じっくりと精査、研究することが必要になってきますね。

先ほどあげた高級シューズ店ですが、十年以上も前になると思いますが、当初アウトレットに出ることを断っていたのですが、アウトレットの責任者からどうしても出店してほしい、という懇願に負けて出店した、という経緯がドキュメントでテレビで放送されたのを見たことがあります。

今思うと、結局向かなかったということなんでしょう。
アウトレットの責任者にしてみれば、その店が出店することによっていわゆる“はく”をつけたかったのです。アウトレットでの販売方法などはショップが勝手にやることであって、それには関知しないというのは、もうこれからははやらないでしょうね。
やはりアウトレットを設計する段階から、どのような店に出てもらうかというコンセプトと設計図をきちんとしなくてはならないでしょう。

どんなショップでも出てもらえばいい、という時代は終わったようですね。


それでは今日はこれで。


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藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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