言葉のチカラこぶ——『いい言葉塾』

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デスティネーション・キャンペーンって?

2011-07-03 09:43:49 | 観光
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。

先週に引き続いて今週末も、デパートに行ってきました。
朝の内にと思って10時開店に合わせるように行きました。
バーゲンが始まったので、先週聞いていたあるブランドのバッグのバーゲンもあると聞いていたので。
人気のあるブランドなので、早く行かないと、望んでいるような商品がなくなってしますだろうと思ったからです。
(でも考えてみたら、この「商品」という言い方、購買者がいう言葉ではないような気がしませんか? あくまで「商う品」ですから、販売する方の言葉ですよね。購買者の方からでは何と言えばいいのだろう?)


途中線路の下をくぐっていく道路があるんですが、その近くの線路際に大勢の人がカメラを構えています。
そうして聴こえてきました、蒸気機関車のあの独特の蒸気を排出する時の音が。いい音ですねえ。アナログのあの感じ。

そうなんです。そこは高崎駅に近い線路上。

7月1日から群馬デスティネーション・キャンペーンが始まり、この日は蒸気機関車が重連で走るということで、みんなカメラを構えていたのですね。道路幅も狭いところなので、端に駐車してその素晴らしい姿を見ることは、残念ながらできませんでしたが、音を聞けただけでも良かったなあと思いました。

そのときの写真を、ヤフーニュースから拝借してしまいました。すみません。
▼これです。



いやあ、これだけのものなら駐車違反を覚悟で(というのは嘘)見てみたかったですね。

9月までキャンペーンは続きますので、そのうちどこかに出かけたついでに見ることもできるでしょう。だから必ずデジカメだけはケイタイしていこうかなと思っています。


しかしこの「デスティネーション」という言葉。あまり耳慣れた言葉ではありません。はっきり言ってこのキャンペーンがあるまで知りませんでした。(ディスティニイなら知っていますが。最初聞いた時は“運命”キャンペーン? 観光のキャンペーンなのみなんで運命?なんて思いましたが)
そういえば、ホラー映画でシリーズ化されたものがありましたね。「ファイナル・デスティネーション」。これもデスティネーションだったんですね。今の今まで“最後の運命”だとばかり思っていたのですが。

デスティネーション、ネットで調べました。目的地というような意味なんですね。
それにしては何となく重いニュアンスというか発音というか、そんな気がしませんか?

「目的地キャンペーン」か、なるほどね。
JR各社がバックアップして、毎年一定期間、ひとつの県や地域の観光を後押しするというのが主旨らしいです。

しかしこれは私的な感想ですが、ほとんどの人はあまり感心がないようで、熱中しているのは、観光地の人たちだけのようです。
特に私が毎週伺っている太田市にはJRの路線がないので(東武だけです)、全然盛り上がっていません。

県はそれなのに、これに相当の予算をつぎこんでキャンペーンを押し進めています。
年4回出す冊子は合計で約700万円ぐらいかかっています。これは私がこのキャンペーンの企画提出で関わったときに提示されていた予算です。どれだけJR東日本から補助があるのかは知りませんが。
それだけの予算がたったひとつの企業(印刷会社)に流れています。

まあ何はさておき、今回のキャンペーンはタイミングも悪く(東日本大震災)、仄聞ですが、大した成果もあげられないだろうともいわれています。
いくら高所から旗を振っても、当の観光地そのものが、訪れた観光客を楽しくおもてなしできない限り、上っ面だけのもので終わってしまいます。

おもてなしをするために、どれだけの努力をしてきたのでしょうか。
各地域で出す旅館の料理だって、どんな山奥に行ったってマグロの刺身が出てくることほど寂しいことはありませんが、それを平然と行っている旅館もまだまだ数多く存在しているのも事実です。

いくらおもてなしするのだと言って豪華な料理を出しても、それじゃそこへ行った価値は旅人にはありません。
そこにしかない旅の価値、それを極めなければ、こんなキャンペーンなんて意味がないのではないでしょうか。

「目的地」という名のキャンペーン。
果たしてこの目的地には、よそからやってきた旅人を、その地域ならではの形でおもてなしできるのでしょうか。
またこのキャンペーン、県内では盛り上げようとやっきになっていますが、果たして県外ではどうでしょうか。
新潟でも一昨年、信州でも昨年行われたそうですが、私の情報不足でしょうか、そんなことは聞いたこともありませんでした。
お隣の県のことなのに知らなかったんですよ。
一般の人々が知らない観光キャンペーンって、いったい何なのでしょうか。

そんなことより、もっと草の根で観光を後押しした方がいいんじゃないでしょうか。
そう思います。


それでは今日はこれで。


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