goo blog サービス終了のお知らせ 
night garden > reboot
by Kenny Seed





 しかし、そうこうするうち、Librettoを復活させる時がやって来る。
 2003年の1月頃。コンパクトフラッシュカード(CF)を IDE-HDDとして接続する事の出来るアダプタの存在を知ったのだ。単に PCMCIAスロットに CFを挿すのとは違い、CFから OSを起動できる。
 CFを HDDの代わりに使うのならば・・・
 持ち運びのショックで壊れる事も無ければ熱にも強い。Librettoに使うのにはまさに理想の記憶媒体。
 当時買える値段で最大容量の 256MBの CFカードを買い、Librettoの復活に挑む事にした。
(256MB、256メガバイト、つまり 1ギガバイトの1/4の容量である。確か当時3万円ほどした)

 前回と違い、今回はディスクの容量が絶対的に厳しい。 MacOS8.1は入らなくは無いが、OSを入れただけでぱんぱんだろう。そして、Libretto60 = Pentium90Mhz + 32MBメモリで動く MacOS8.1の速度は決して速くは無い事は前回実感していた。

 手持ちの MacOSの中で一番古い「漢字Talk7.1」を入れる事にした。MacOSという呼び名すら一般的ではなかった時代のモノだ。
 しかし、実はこの「漢字Talk7.1」、最終の Classic MacOSである MacOS9.2以上の安定度を持っている。フリーズする事が殆ど無いのだ。
 MacOSが一旦完成を見た直後のバグフィクス版であり、必要最低限の機能は備えており、まだ様々な機能拡張が加えられていない MacOS。
 個人的には「最良の古き良き MacOS」だと思っている。

 125MBぐらいの HDDでも実用になる 7.1だから余裕でインストールできた。
 FUSION上の実行速度も 8.1より遥かに軽い。多分、7.1時代の Mac実機と比べても遜色無い体感速度が出ているだろう。

 テキストエディタや FAXソフト、Webブラウザ etc.を入れ一通りの事は出来るようにした。ただ、メールソフトは入れなかった。
 ディスクが壊れる畏れはなくなったとはいえ、やはり躊躇した。
 そしてもはや、モデムでネットに繋ぐ時代では無くなっていた。

 FUSIONでイーサネットアダプタは使えない訳ではないが、使えるアダプタの入手が当時でも困難を極め、ほぼ不可能に近かった。そして、FUSIONでは PCMCIAのイーサネットカードは「使えない」。

 Librettoは「ほぼオフラインのマシン」として復活した。
 モデムは使えるから FAXは送れる。ブラウザは入っているから WWWも出来ない訳ではない。PCMCIAスロットのメモリーカードも含めて、DOSのディスクは読み書きできるようにした。だから決して、外部に対して「閉じた」マシンでもない。
 それで十分だと思った。
 そして、今もそのまま Librettoを使い続けている。


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


« Mac, Libretto... Mac, Libretto... »
 
コメント(10/1 コメント投稿終了予定)
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。