Ken寝る書庫

読んだ本の紹介(+α)

運命の人(四)

2010-07-28 20:40:09 | Weblog
運命の人(四)
運命の人(四)
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山崎 豊子
文藝春秋
売り上げランキング: 11625
おすすめ度の平均: 4.5
5 山崎豊子は素晴らしい!
4 ちょうどNewsでも話題に
5 沖縄を描きたかった著者の最終巻。
5 密約問題の行方を見守る
4 やはり読んで良かったと思う。


<感想>
ついに完結、舞台は法廷から沖縄へ。時の流れも早くなり、物語は終焉に向かっていく。筆者の沖縄への思い入れが多くのページ数を割いた描写に反映されており、そこも興味深い。タイトルの「運命の人」とはいったい誰なのか、そういった問いかけを投げかけたまま、多くのテーマを盛り込んだ大作が終了した。
<読書期間>
7月23日~7月28日

運命の人(三)

2010-07-23 08:56:15 | Weblog
運命の人(三)
運命の人(三)
posted with amazlet at 10.07.23
山崎 豊子
文藝春秋
売り上げランキング: 12265
おすすめ度の平均: 4.5
5 良い
5 地裁無罪、高裁有罪、最高裁上告棄却、有罪確定。
4 非常に読ませるストーリーだが著者にはもっと期待したい
5 緊迫の公判場面。
5 4巻の発売が待ち遠しい


<感想>
法廷闘争もいよいよ大詰め。両被告の周囲にも変化が訪れ、自ずと心境にも変化が訪れる。相変わらず本心が見えない人物もおり、その影響力に驚かされる展開も。長期の法廷闘争を描くとダラダラした流れになりそうなものを、一気に書き進めた点はさすが。
<読書期間>
7月18日~7月22日

99のなみだ―涙がこころを癒す短篇小説集

2010-07-19 23:08:11 | Weblog
99のなみだ―涙がこころを癒す短篇小説集 (リンダブックス)

泰文堂
売り上げランキング: 90485
おすすめ度の平均: 3.5
1 注意です!!
5 泣き疲れました。
3 49、5は泣けます。
4 希望の見える「なみだ」が、少なめだったので
5 DSと同じ?


<感想>
たまにはこういうあからさまな感動物も読んでみる。短編集なので変に引きずられずにサクサクと読めるのが良い。ウルっとくるものもあるが、だからこそ短編集なのが良かった。
<読書期間>
7月17日

夜を守る

2010-07-17 13:34:21 | Weblog
夜を守る
夜を守る
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石田 衣良
双葉社
売り上げランキング: 261032
おすすめ度の平均: 3.0
2 内容が希薄
5 昼の顔だけじゃ俺達はダメなんだ…
2 こんなのミステリーじゃない
3 ゆるめのストリートものですね。
3 なんだかほっこりする作品


<感想>
題名から自警団の話であるのは予想していたが、構成メンバーに若干失望。「池袋ウェスト~」シリーズと変わり映えのしない話で取り立てて真新しさもない。つまらないわけでもないが、絶賛するものでもない。これが年配の方々の活躍を描いたものであれば、全く別の作品になっただろうに残念。
<読書期間>
7月15日~7月17日

鉄の骨

2010-07-16 11:24:55 | Weblog
鉄の骨
鉄の骨
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池井戸 潤
講談社
売り上げランキング: 1348
おすすめ度の平均: 4.0
4 硬派な作品ながら、面白かった
3 建設業に携わる者には・・・
4 談合を描いた傑作
3 重いテーマながら軽い、読後感は「手紙」(東野圭吾)に似ている
1 水で薄めたビール


<感想>
またまた池井戸作品を読んでみた。NHKのドラマでもやっておりタイムリーな作品。「空飛ぶタイヤ」と同じく硬派な作品だが、シリアスさは人命がかかった分だけ前作が上かもしれない。談合という一般人が関わらない世界を描いた点で大変興味深く読めた。500ページ強とボリュームはあるが読む価値あり。タイトルも今回は良いのでは。
<読書期間>
7月11日~7月15日

運命の人(ニ)

2010-07-11 20:31:17 | Weblog
運命の人(二)
運命の人(二)
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山崎 豊子
文藝春秋
売り上げランキング: 9053
おすすめ度の平均: 4.0
1 感慨深い
5 政府の機密保持と言論の自由という対決。
4 面白いのですが
5 論理のすり替え
4 引き込まれ、1・2巻一気読みです。


<感想>
1巻の気になる続きを引き継いで2巻へ。法廷闘争への展開にますます面白くなる一方で、主人公の報道の事由に関しては、非倫理的な側面とのバランスが不十分であるように感じる。読者の感情としてどちらにも思い入れを持てないようなバランスを取ってほしいのだが、若干主人公のやりすぎ感が鼻につくのが残念。
<読書期間>
7月8日~7月11日

運命の人(一)

2010-07-11 20:22:27 | Weblog
運命の人(一)
運命の人(一)
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山崎 豊子
文藝春秋
売り上げランキング: 10849
おすすめ度の平均: 4.0
4 あくまでフィクションとして楽しむべき
1 断筆すべき
5 国家公務員法100条秘密を守る義務違反を唆した111条の罪。
3 5巻を書かんかい!
4 現在では衰退しつつある新聞業界がまだ元気だった頃の話、面白い!


<感想>
山崎豊子の作品は読み始める前に、一種の気合を入れないと始まらないくらい読み応えがあると毎回感じる。今回の話は記者の報道の自由、国民の知る権利、そして秘密漏洩という国益を損なう行為との兼ね合いを描いたもの。外交問題にも触れるため難解な箇所もあるが、読み疲れはしないまま、むしろ良い展開で2巻に突入する流れ。
<読書期間>
7月4日~7月7日

株価暴落

2010-07-05 01:02:08 | Weblog
株価暴落
株価暴落
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池井戸 潤
文藝春秋
売り上げランキング: 644379
おすすめ度の平均: 4.5
4 才能を感じます
5 読み応えのある本
4 4つの視点から描く経済小説
5 1冊で3度おいしい小説です!
4 金融推理小説


<感想>
池井戸潤の作品は2作目、前作の「空飛ぶタイヤ」でハードルが高くなっていたのが気の毒だったが、金融小説とサスペンスを両立させた骨太の作品であった。タイトルにもう一捻り欲しいのは相変わらず。
<読書期間>
6月28日~7月4日