Ken寝る書庫

読んだ本の紹介(+α)

背の眼

2010-04-30 22:09:00 | Weblog
背の眼
背の眼
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道尾 秀介
幻冬舎
売り上げランキング: 331424
おすすめ度の平均: 4.0
4 非常にうまく落ちのついた本格ミステリ
4 第5回 ホラーサスペンス大賞 特別賞受賞作
4 ホラーと言うよりはミステリー。
4 誰かに見られてる?
3 超常現象を巧みに組み込んだ“本格ミステリー”


<感想>
道尾秀介のデビュー作。ホラーサスペンス特別賞を受賞している作品であるが、長い。トリックというよりは超常現象の解説に重きを置いているためか、読み切った後もすっきりとせずに疲労感が残ってしまった。ロジカルに組み立てられたストーリーなのは分かるが、ホラー要素が入る小説はあまり好きではないと分かった。
<読書期間>
4月26日~4月30日

贖罪

2010-04-23 19:10:48 | Weblog
贖罪 (ミステリ・フロンティア)
湊 かなえ
東京創元社
売り上げランキング: 7609
おすすめ度の平均: 3.5
3 感情移入できない理由
3 ミステリーとしてはイマイチ
3 もう少しひねりが欲しかった。期待している著者だけに残念。
3 魅力的な一人称だが
4 今のところは


<感想>
前作の「告白」が良かっただけに期待大で臨んだ一冊。1人称の書き方は良いのだが、前作よりは引き込まれ方が薄かった気がする。ストーリーもイマイチだったので勿体なさが読後感にあった。それでも次の作品も読みたいと思う。
<読書期間>
4月20日~4月23日

不毛地帯 第5巻

2010-04-21 10:31:59 | Weblog
不毛地帯 第5巻 (新潮文庫 や 5-44)
山崎 豊子
新潮社
売り上げランキング: 2494
おすすめ度の平均: 3.5
2 その終わり方はないでしょう
5 壮大なドラマの終焉
4 おれの頭を不毛地帯と呼ばないで!


<感想>
ついに終結。壮大な男のドラマのラストとしては、賛否両論あるだろう。あまりにあっさりとしすぎてはいないか、たとえば近畿商事の今後は?千里との仲は?子供との関係は?など、気になることは多々。しかしやはり壱岐はシベリアの体験を人生の軸に生きていたことを証明するようなラストに、感動した。
<読書期間>
4月16日~4月20日

掏摸

2010-04-18 21:46:33 | Weblog
掏摸
掏摸
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中村 文則
河出書房新社
売り上げランキング: 3705
おすすめ度の平均: 4.0
5 「木崎」の恐怖
4 ボリューム的には中編
3 今ひとつ。
5 圧倒的なスケール感、リサーチ力の文章が動き出すようです
4 神こそがゲームを楽しむ?


<感想>
この漢字で「スリ」と読むとは。内容はイマイチで、スリという職業に深く切り込むことを期待していたが、期待外れに終わった、筆者は思い入れが強い作品のようだが、読者には伝わらないように思えた。
<読書期間>
4月14日~4月15日

屈折率

2010-04-15 00:30:37 | Weblog
屈折率
屈折率
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佐々木 譲
講談社
売り上げランキング: 894611
おすすめ度の平均: 4.0
3 これは恋愛小説です
5 傑作


<感想>
ビジネス色の強いものかと思いきや、同時に恋愛色も強いことに驚いた。佐々木譲の作品っだけに、より一層。主人公の手の早さや、あまりの「恋は盲目」ぶりに呆れつつも、ビジネスの手腕には感心させられるところもあった。評価は分かれる一冊だと思うが、一気に読み進められた。表紙はいただけないが…。
<読書期間>
4月5日~4月8日

女優仕掛人

2010-04-12 21:23:05 | Weblog
女優仕掛人
女優仕掛人
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新堂 冬樹
角川グループパブリッシング
売り上げランキング: 194936
おすすめ度の平均: 2.5
4 軽薄で良い。
2 「枕女優」よりかは少しはいいかな
1 日刊ゲンダイ用お色気小説
1 作者の描く芸能小説…
4 レビュー低いけど


<感想>
新堂冬樹のブラックな側面の作品。深いものを期待せずに読んだので、疲れもしなければ得たものも何もなかった。たまに週刊誌を読みたくなるような感覚で手に取ったからだろう。
<読書期間>
4月10日

すごい!ホメ方

2010-04-06 20:55:05 | Weblog
すごい!ホメ方
すごい!ホメ方
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内藤 誼人
廣済堂出版
売り上げランキング: 38331


<感想>
褒めることの重要性を、多くの試験データをもとに詳しく解説する1冊。非常に説得力のある構成をされていることに加え、末尾で「結局は、どんな褒め方をするかをあれこれ考えるよりも、どんなやり方でも良いので褒めた方が良い」という趣旨のコメントを書いていることがインパクト大。それまで読んできた内容に対して自己否定気味な書き方をすることで、一層の説得力を持たせている。実践することを意識しなければ…。
<読書期間>
4月2日~4月6日

不毛地帯 第4巻

2010-04-03 23:03:30 | Weblog
不毛地帯 第4巻
山崎 豊子
新潮社
売り上げランキング: 2874
おすすめ度の平均: 5.0
5 自動車から石油へ


<感想>
話も佳境に入り、自動車から石油へと舞台は移っていく。里井の病、ナンバー2の座、千里との仲など読み応えのある展開が続く。石油をめぐる攻防でいよいよクライマックス、大変な長編であるが、「二つの祖国」とは異質の盛り上がりが読み手を飽きさせない。
<読書期間>
3月27日~4月1日