Ken寝る書庫

読んだ本の紹介(+α)

空飛ぶタイヤ

2010-05-19 23:48:33 | Weblog
空飛ぶタイヤ (Jノベル・コレクション)
池井戸 潤
実業之日本社
売り上げランキング: 53865
おすすめ度の平均: 5.0
5 寸暇を惜しんで
5 筋が一本通っている
5 タイトル以外、文句なし
5 飛べ!赤松プロペラ機
5 罪罰系迷門企業


<感想>
素晴らしい作品に出会えた。「鉄の骨」が店頭に並んでいたことから筆者の名前を知ったが、本作の存在は知らなかった。たまたま手に取り、タイトルからはファンタジー色を感じていたが企業小説と知って読んだ。そんな偶然がこのような名作に出会えたことに感謝したい。尤も、タイトルを見てファンタジーと勘違いして敬遠される可能性を考えると、もう少しリアリティーの感じられるタイトルをつけられたら良かったのでは。
横山秀夫の「クライマーズ・ハイ」に通じる切迫感、人を突き動かす「正義」そして「欲」、非常に人間臭くて感情が揺さぶられる1冊だった。
<読書期間>
5月16日~5月19日

殺気!

2010-05-15 22:35:35 | Weblog
殺気!
殺気!
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雫井脩介
徳間書店
売り上げランキング: 14210
おすすめ度の平均: 2.0
4 謎は単純だが人物が活き活きしていて面白い。
1 ちょっと「ない」。
4 佐々木ましろに、そして登場人物達にまた会いたい(相米監督に映画化して欲しかった)
1 今年読んだ本でワーストワンの駄作
1 青春ライトノベル


<感想>
外れくじを引いたという感じ。表紙のイラストとタイトルの「!」マークに違和感を感じつつも、「犯人に告ぐ」「犯罪小説家」「火の粉」などを読んで楽しませてもらっていただけに、若干の期待を持っていたのに。せっかくの特殊能力だが、はたして本篇に必須のものなのだろうか…?単なる青春小説の域を出ないまま物語は終わってしまった。
<読書期間>
5月12日~5月15日

村上式シンプル英語勉強法―使える英語を、本気で身につける

2010-05-12 01:19:00 | Weblog
村上式シンプル英語勉強法―使える英語を、本気で身につける
村上 憲郎
ダイヤモンド社
売り上げランキング: 2211
おすすめ度の平均: 4.0
4 英語勉強法として正しい
4 武器として英語を使うために
4 世界へはばたつための英語勉強法
5 正統的な英語学習法を指南する
5 本当ーーーに役にたちました!


<感想>
説得力抜群の1冊。「語学ではなく語力」は名言だと思う。読む・聞く・覚える・話すなど各パートごとにメソッドを書きつつも有機的にリンクさせている勉強法、非常に刺激を受けた。勉強に飽きた時にモチベーションを高めるのにも、コンパクトな1冊なので読み返し安のが良い。紹介されている資料を早速購入してしまったほどの名著。著者の履歴が影響しているのも間違いない。
<読書期間>
5月10日~5月11日

使命と魂のリミット

2010-05-09 01:41:36 | Weblog
使命と魂のリミット
使命と魂のリミット
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東野 圭吾
新潮社
売り上げランキング: 21580
おすすめ度の平均: 4.0
3 爽やかな読後感
4 らしくない、が…
4 ここ近年の東野圭吾を象徴するような作品
4 面白かったです!
4 使命を持って生きることで何か見えてくるはず。


<感想>
東野圭吾の医療系サスペンス。今まで読んだ東野作品とは若干テイストが違う気がしたが、さすがの筆さばきで一気に読んだ。結末もポジティブなものであり、元気が出てくる作品に思える。暗い作風を好むファンには向かないかもしれないが、読んでおくべき1冊だと思う。
<読書期間>
5月4日~5月8日

最悪

2010-05-04 20:02:44 | Weblog
最悪
最悪
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奥田 英朗
講談社
売り上げランキング: 314194
おすすめ度の平均: 4.0
5 つぎつぎに
4 抵抗しつつ引き込まれる
5 最悪。
5 スムーズでした♪
5 要領の悪い人


<感想>
著者の代表作と聞き読んでみた。3名の主人公がそれぞれトラブルに巻き込まれていき、やがてはそれぞれの人生が交わるという流れ。他の作品でもありがちな流れであるが、圧倒的に読みやすく流れが良いと感じた。ボリュームがあるのだが、飽きることもなく読めた。終盤が若干、冗長に感じたが読みやすい1冊。
<読書期間>
5月1日~5月4日