Ken寝る書庫

読んだ本の紹介(+α)

死神の浮力

2014-05-27 01:07:08 | Weblog
死神の浮力
死神の浮力
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伊坂 幸太郎
文藝春秋 (2013-07-30)
売り上げランキング: 6,318


<感想>
初めて読んだ伊坂作品が「死神の精度」だったような。しかも社会人になりたての頃だった気がする。続編を手に取ると少し感慨深い。前作が短編と見せかけたラストでのリンクを持ってきたのに対して、本作は長編。すいすいと読める一方で、少し間延びした感も。ただ、人間の本性を抉っている箇所は、「モダン~」を彷彿とさせて、前作とはちょっと趣向が異なっている。
<読書期間>
5月17日~21日

経営センスの論理

2014-05-06 15:09:42 | Weblog
経営センスの論理 (新潮新書)
楠木 建
新潮社
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<感想>
「ストーリーとしての競走戦略」を読んで以来、著者のファンなのだが、読む作品は2作目。奥の深いテーマを扱いながら、要所でギャグを散りばめてくるので読者を飽きさせず、大学の講義を受けているような感覚になる。センスとスキルの違いなど、冒頭での記載が印象的だった。
<読書期間>
5月4日~6日

沈黙の町で

2014-05-05 13:31:23 | Weblog
沈黙の町で
沈黙の町で
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奥田英朗
朝日新聞出版 (2013-02-07)
売り上げランキング: 11,209


<感想>
奥田英朗の骨太な作品。中学生の転落死の背景にある真実を巡り、様々な関係者がそれぞれの立場から真相を追求する。地域社会という閉鎖環境でのそれぞれの思惑が、事件の解明に影響を及ぼして行く。語り手や時間軸を変えながら進める技法で徐々にのめり込んで行く。500ページを超えるボリュームだが、長すぎるとまでは言わせない著者の技法はさすが。
<読書期間>
4月28日~5月3日