Ken寝る書庫

読んだ本の紹介(+α)

Nのために

2011-11-29 13:29:08 | Weblog
Nのために
Nのために
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湊 かなえ
東京創元社
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<感想>
殺人事件に巻き込まれた数人が叙述するうちに、事件の真相がわかってくるという得意のパターン。互いの思いがすれ違う様が良く書けている。やはり「告白」を越える作品でないのは予想の範囲内であり、残念でもある。いつか上回る作品に出会える日が楽しみ。
<読書期間>
11月21日~11月25日

謎解きはディナーのあとで 2

2011-11-29 13:26:27 | Weblog
謎解きはディナーのあとで 2
東川 篤哉
小学館 (2011-11-10)
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<感想>
1は本屋大賞を受賞した後で読んだが、最近ではドラマが話題。キャストの印象が刷りこまれてから読む本作は、1とはまた違った読み方。トリックの質が1よりも落ちている気はするものの、キャラクターはより活き活きとしている。風祭がやはりいい味。
<読書期間>
11月20日

模倣犯

2011-11-29 13:22:11 | Weblog
模倣犯〈上〉
模倣犯〈上〉
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宮部 みゆき
小学館
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模倣犯〈下〉
模倣犯〈下〉
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宮部 みゆき
小学館
売り上げランキング: 114173


<感想>
1400ページの大作。さすがに読むことを躊躇していた。じんわりと読み手を引き込んでいく丁寧な書き方。犯罪被害者/加害者、双方の遺族や捜査関係者など、あらゆる立場の人の心を描いている。テーマが圧倒的に多いのに、一つの話としてまとめる手法は本当にさすが。
<読書期間>
10月1日~11月9日

9割がバイトでも最高のスタッフに育つ ディズニーの教え方

2011-11-18 11:42:33 | Weblog
9割がバイトでも最高のスタッフに育つ ディズニーの教え方
福島 文二郎
中経出版
売り上げランキング: 148


<感想>
書店でよく見かける1冊。ディズニーのホスピタリティを書いた本は数多いが、本作が今はよく見るのかな。元スタッフが書いているので、逸話が多く出てくるのは興味深いが、内容は斬新ではない。大上段から理念を語る書き方が難。
<読書期間>
11月4日~11月8日

ユニクロ帝国の光と影

2011-11-18 11:36:44 | Weblog
ユニクロ帝国の光と影
横田 増生
文藝春秋
売り上げランキング: 13140


<感想>
ユニクロ=柳井正という構図を主軸に、サプライチェーンの仕組みやアパレル業界の戦略論までカバーする深みのある一冊。ZARAとの対比にも触れ、文字通りユニクロの光と影を描いている。読了後も柳井さんへの印象は変わらないが、親近感が増したことには間違いない。
<読書期間>
11月3日~11月6日

もし「ガイジン」が上司になったら

2011-11-02 13:52:41 | Weblog
もし「ガイジン」が上司になったら
マイケル・コーリー
ディスカヴァー・トゥエンティワン
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<読書期間>
10月28日~11月1日
<感想>
外資系勤務で上司がガイジンであるという共通点から読んでみた。仕事内容がそこまで英語を使わないので、今すぐに役に立つわけではないが、外人上司の物の考え方や仕事の進め方については、勉強になった。将来、また読んでみたいし、読まざるを得ない仕事についているといいかな。

八日目の蝉

2011-11-02 13:48:32 | Weblog
八日目の蝉 (中公文庫)
角田 光代
中央公論新社 (2011-01-22)
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<読書期間>
10月20日~10月23日
<感想>
映画で話題となり、ドイツ出張のお供に選抜。母(?)と娘で章を分け、繊細な心理描写に惹きこまれる。特殊な状況を描いているにも拘わらず、感情移入が出来るのはこの描写のお陰。余談だが、眠いのに読んでいたら湯船に落としてしまった。