ものづくり・夢工房     久保田技術研究所

バイク CB72 CB250 CYB350、yamaha YR2C等、旧車のレストアと、新幹線等のものづくりについて

CB250 CYB350 レーシングシートの製作

2014-11-30 | CB350 CYB350 レーサー

CYB350のレーサーシートの製作です。 本体は本物よりメス型を作りFRPで製作しました。

型紙を作り、レザーを切る。

シート表面にはタックを入れて雰囲気を出しました。

タックを入れるためにレザーと裏生地の間に5mmのスポンジを入れてミシンで縫う。赤鉛筆で線を引き、その上をゆっくり縫っていった。

パイピングはレザーの間に紐を入れて縫っています。シートの後ろの部分が縫えました。次にサイドを縫います。

結構上手く縫うことができました。 あとはタンクが出来た時に真っ赤に塗装してレザーを貼り付けます。

 

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久保田憲司の 「ものづくりのススメ」 Part2

2014-11-29 | ものづくりのススメ

ものづくりの基本

 ものづくりをする中で基本的なことですが「美しく見せるために」、「人から気分の悪い指摘を受けないために」について書かせていただきます。

私は、ものづくりで最も注意して作業することそれは、 直角 、 平行 、 同心円 、等間隔 です。

直角や平行が狂っているといくらいいものを作っても美しく感じられません。

 

美しく感じるプレートデザインはどれですか?

 次の図はフランジのネジを取り付けるプレートとします。あなたはどちらの形にしますか?用途によりかたちはいろいろ変わると思いますが、美しい形を選ぶこともものづくりの面白さです。底辺を溶接等により固定すると考えます。

 上記の図は底辺とネジ穴までの高さが同じになっています。

 図1:底辺寸法とネジまでの高さのみえお考え、あまりデザイン的なことを考えないで製作した場合に多いです。

 図2:円周からの距離が同じにした時のデザインです。

 図3:図2の角を45°に落としてます。

 図4:ネジの穴に同心円で円弧に切ってます。

 図5:ネジの座がに近くまでしぼませた形(テーパーを付けている。)

 私の感じるところでは 図1より図2が整っている感じがします。図2より図3が角がなく一般的な形に思えます。図3より図4は丸みを帯びていて優しさを感じます。図4に比べ図5は先を細くすることでスリムな感じがします。

 私はよく図5を採用します。力学的に見ても力の分散が有り丈夫でもあります。 魚を釣る釣竿が持つところは太く、先は数ミリまで細くなっています。しかしかなりの重さの魚に耐えられるのは力の分散にあります。釣竿が持つところと先が同じであれば持つところに力が集中し、根元から折れてしまします。飛行機の翼も多くが先端に行くほどが幅が狭くなっているのも力の分散にあります。

 これまた美しく感じるのは私だけでしょうか? 

 教え子から教えられました。  

 それは気持ちのこもったものづくりでした。彼が最初に就職した特注のステンレスの流し台等、厨房器具を製作していた時の社長さんの教えです。いつも心を込めた仕事をするようにである。例えばネジの締め方一つにおいても教えられたそうです。

このネジの締め方ではダメだそうです。ネジを締める時も考えて締めなさい、美しく占めることを言われたそうです。

このように常にネジの頭の方向が同じになるぐらい気をつけて仕事することだそうです。

 このように斜めになっても同じ方向に合わせることで仕事への気持ちが表れると教えられたそうです。

ネジ一つ締めるにしても 等間隔 、ネジの頭の方向まで考えてする仕事、誰もが信頼する職人さんと思います。

この気持ちはものづくりに大切なことだと実感しました。

 

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CB250 CYB350 アルミタンク叩き出し始める 3

2014-11-24 | CB350 CYB350 レーサー

アルミタンク製作 3

サイドパネルが形になってきた。 今までの過程を見ていただきたい。

下記のような当金を製作した。万力に固定できるようにすることで座りながら上手くたたけることがわかった。

まずは練習からしました。

      

 荒っぽく木型に合わせてて叩いた。

    

    

 3次元の小さなカーブは丸太の切れ端の上で裏から木槌かプラスチックハンマーで叩き伸ばすと曲がりやすく、平面も裏から叩くと綺麗なカーブが得られることがわかりました。

アルミタンク 叩き出しのスライドをご覧下さい

 

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久保田憲司の 「ものづくりのススメ」 Part1

2014-11-17 | ものづくりのススメ

 幼少の頃より現在まで工作に明け暮れる毎日でした。現在60歳 今までものづくりで得た経験、技術、知識、楽しさを子供達、若者たちに伝えていきたいく、本日より気まぐれな楽書きとして残していきたいと思います。尚、このテーマは不定期便でございますので宜しくお願い致します。


 ものづくりは美しく :小さい時の工作していた時を思うと美しく作ろうと考えたことがない。しかし、カッコイイものを作ろうといつも思っていた。いまの私が思うものづくりでは美しいものづくりとカッコイイものづくり、どちらも大切なことと思います。美しいものづくりには性格が感じられ、カッコいいものづくりにはセンス(感性)が感じられます。

   奇数の美

 

1)と(2)ではあなたはどちらが美しいホイールと感じられますか?

 

 

 

 

 

 

 

(3)と(4)においてもどちらが美しく感じられますか?

 

 

 

 

 

 (5)と(6)はいかがでしょうか?

穴の数が多くなるとちがいがわかりにくいかな? 直感では?

 

 

 

 

奇数の方が美しく感じる人が多いように思います。(5)(6)においてはバラつきがありました。奇数3,5はものづくりにおいて目立つように思います。わたしはモノづくりに3,5の奇数を大切にするようになりました。

私が設計した可変迎角垂直翼型風車も3枚翼にしています。美しく感じていただければ嬉しいです。5枚翼も作ってみたいです。この作品は王寺工業高校の生徒と一緒に開発し、インテルISEF国際学生科学フェアで2位を受賞した作品です。 

  

五重塔 : 日本の木造建築の美の象徴五重塔、美しいですね。やっぱり奇数です。 美だけでなく意味があったみたいです。世の中をかたちをつくる基本となる」、「」、「」、「」、「」を表していたみたいです。偶然かもしれませんが、意識して奇数にしているとも考えられます。

 

 

奈良の唐招提寺の五重の塔です。

     美しいです!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

薬師寺の西塔です。これは六重の塔に見えますが実は三重の塔と言われています。1・3・5番目の屋根は裳階(もこし)であり裳階と屋根をひとつと見ると三重になります。

奇数を意識しての作りなんでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おまけに零戦の3枚プロペラ 美しいと思うのは私だけでしょうか?

カッコいいですね。

私の好きなアルミホールはRSワタナベです。これは私が言う奇数の美ではなく偶数の集まりですが美しいです。なぜでしょうか?特にネジ穴も4穴がマッチングします。またハヤシレーシングも偶数なんですが好きです。どちらも8本スポークです。数字の8は不思議な力があるのでしょうね?よく好まれる数字ですよね。七転び八起き 七転八倒 八方美人 末広がり etc

美しさには関係ないかも?

 

この装着しているハヤシストリートはPCDがロータスに合わず、私が穴を開け直して取り付けています。

8穴はあまりかっこいいとは言えませんが、8本スポークはいい感じと思うのは私だけでしょうか?

 

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CB250 CYB350 アルミフェンダー 完成!!

2014-11-12 | CB350 CYB350 レーサー

ついにアルミ叩き出しフェンダーが完成しました。時間がかかりましたが、人生初めてのアルミのたたき出しによる作品、満足にできました。叩き始めから完成までダイジェストでご覧ください。

①1枚のアルミ板を木ハンマで大ざっぱに叩いて曲面を作りました。②当金を当ててハンマーで叩くと少し形になってきました。

③バイクに仮に載せて雰囲気見ました。      ④フェンダーらしくなってきました。#100の紙やすりで荒仕上げしました

⑤耐水ペーパーをだんだん細かくし#1000まで板に立てて削り、最終バフ掛けをしました。バフは赤・白・青棒をバフでこすりつけて磨きました。

自分でも感心する出来栄えになりました。 

フェンダーステーを作っています。叩きながら形にし、肉抜き穴をヤスリで仕上げています。

 ステーとバーを仮づけしました。 フェンダーの最終的な形になってきました。

ステーはリベットで止められてることが多いのですがあえてネジで締めつけ、取り外せるようにしました。ステーもバフ掛けしました。

いよいよ取り付け、バッチリ取り付けることができました。ものづくりで一番嬉しい時です。

それにしてもダブルパネルのブレーキドラムは最高です。

ブレーキのカムを動かすリンケージもアルミですごく美しいです。

またタンクのたたき出しに励みます。

固形 研磨剤 3本セット! 赤棒・白棒・青棒  ☆BIGサイズ☆
toolsisland(ツールズアイランド)
toolsisland(ツールズアイランド)

最終は研磨作業になります。 研磨作業はまず耐水ペーパー 240番 から400番 800番 1000番まで水研ぎをする。このとき洗剤を入れて研ぐと手が汚れることがない。私は手袋が嫌いなので助かります。ビニール手袋等で磨けば水のみで研いでもいいでしょう。その後はバフがけとなります。赤棒から順に白棒 最後に酸化クロムの青棒で磨くとピカピカになります。バフがけはやっていて楽しくなります。

 

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CB250 CYB350 アルミタンク叩き出し始める 2

2014-11-01 | CB350 CYB350 レーサー

先日からアルミタンクを叩き始めました。今日で2日目なんとかコツを掴んできました。3次元に形作っていけることがわかりました。

1日目

曲がり方の雰囲気を掴めました。

2日目 タンク上面の曲げが進んできました。真ん中部分のクビレ部分が心配です。

だいぶいい感じになってきました。木型に当てると大雑把ですが合っていることがわかります。

いい感じに形になってきました。叩いているときは常に「曲がれ、曲がれ」って祈りながら叩くと思う方向に素直に曲がってくれるんです。

この前も書きましたがアルミは素直です。

まだまだ叩かなければなりませんが、ものづくりの中でもたたき出しは本当に面白い作業です。病みつきになりそうです。

将来はポルシェ 550スパイダー(ジェームズ・ディーンが事故って亡くなった時の名車)のアルミボディーを作ってみたくなりました。

その前に明石焼きのプレート銅板をたたき出します。

 

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CB250 CYB350 スプロケット 肉抜きが美しい!!

2014-11-01 | CB350 CYB350 レーサー

ドライブスプロケットを取り付ける。

デザインで選んでしまう。 ノーマルのドライブスプロケットはあまりにも単純で、面白くない。ガレージの部品箱

に以前所有していたCBR400のレーサーのスプロケットがあった。スプライン径も同じ、しかし幅がノーマルより狭い

520のテェーン幅でした。CYB350のレーサーのリアスプロケットも520のチェーン幅(リンク幅)だったのでマッチングです。

レーサーの方が細いチェーンで軽量化を図っていました。チェーは強化されたものだと思います。520の幅は真ん中の2で表される。

最初の5はピッチ ローラーからローラまでの距離 25.4×5/8=15.9mm

520の場合 2/8インチ幅 25.4×2/8=6.35mm  

530の場合 3/8インチ幅 25.4×3/8=9.52mm

 

 

今回走行のことは考えていないので美しいCBRのスプロケットを取り付けた。レーサーの場合ギリギリまで肉抜きしている。

ここが何とも言えなく美しい。ノーマルに穴を開けてもいいのですが焼きが入っていて結構硬いです。インデックス(回転テーブル)

また割り出しテーブルを使うと均等に開けることが出来る。今回HRC製を使います。

普通には見えませんが美しいです。隠れたところにも美しさと機能性が大切です。美しいものは内に秘めてあって見えない

ものが多いです。

星の王子様(サンテクジュベリ)の中にも「本当に美しいものは目には見えないんだよ!」ってあったように思います。

記憶違いかも??しかしカバーも美しく出来たので満足します。

 

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